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自転車で1.6キロあおり運転? 傷害容疑で男を逮捕:朝日新聞デジタル
[B! 自転車] 自転車で1.6キロあおり運転? 傷害容疑で男を逮捕:朝日新聞デジタル
はてなに限らんが、ロードバイクという乗り物に対して、「速度が簡単に出て、乗り手は走り出すとヒャッハー!な感じで暴走してる」という前提で批判を始める人は多い。
よく考えてほしい。一般的なロードの速度である20~35km/hくらいの速度はママチャリでもそこそこ出せるが、その速度で走っている時に何も考えずヒャッハー!な頭でいられるだろうか。
これに「イエス」と答えるならあんたはイカれている。とまでは言わないが、批判している筈のロード乗りのイメージと何ら変わらない人間だと言える。
交差点がなく路面状態の良い場所ならまた話は変わるが、みんなが批判している街中というのは自転車にとってそんなに恵まれた環境ではない。
まず車がいる。
交差点の度に「前の車が左折する可能性」や「対向車が右折する可能性」を念頭におかなければならないし、駐車場から車道に入ってくる車も予見しなければならない。
後続の車が自分を抜かし難そうにしているならもう少し左に寄ったり、避難出来る場所か歩道に入り道を譲る場合もある。
間隔を空けず真横ギリギリで抜かしていく車もいるし、抜かした瞬間に幅寄せする車も結構いる。
目の前を走っていて路駐する体勢に入る車がいれば後方を確認しつつ無理そうならこちらも止まるし、そういう車を追い抜く際にはドアが開く可能性も考えなきゃいかん。
マナーの悪い車の中には窓を開けてゴミを捨てて、それがこっちに衝突する事だって極稀にはある。俺が経験した最悪の例はボトラーなトラックの運ちゃんが窓から小便を振りまいてくれた事だが、当たっただけで転倒するものが落ちてくる事だって考えられる。
なんか全部書くと長くなりすぎるんでここで切り上げるが、車との関係性だけでこういう懸念事項を考えながらロードは走る。と言うか、ロードに限らず車道を走っている乗り物はみんなそうだろう。
これは平地の話だが自転車の場合は上りや下りでも色々と不安が出てくる。
ここから更に他の自転車やバイク、歩行者、路面状況や体調、天候や時間帯、そういうものを加味しながら、決して息が上がったり心拍数が高くならないよう、冷静な頭で走らなくてはならない。
抜かされてキレると言うよりは、こちらがこれだけ気を付けて走ってるのに他の自転車は好き勝手に走っていて辛い、という様な悩みを持つ者が多く、今回の爺さんはその辺で正義感拗らせたタイプではないかと個人的には思う。まあそれにしても短気で決して擁護出来る話ではないとは思うが。
(こういう話に「じゃあ歩道走れよ」と言う人がいるが、本来は歩道だってこれくらい神経質に走るべき場所だ。死角が多く路面は悪く幅も狭く左側通行という概念もない。正面衝突の可能性なら車道よりずっと高い。歩道の方がマシと思っている人は本質的にロード乗りより安全なわけではない。反対に、車道をもっとゆっくり走れと言う人も、その弊害を理解していない)
当たり前だが、こういう諸々を考えずヒャッハー!な頭で走っている奴はいる。それは否定しない。
あるいは、普段はある程度冷静でも、定番の田舎のコースなどに行くと、あたかもクローズドなレースであるかの様に走る馬鹿はいる。
しかし「街中で走っているロード乗り」の大半はそうじゃないと俺は思う(と言っても俺は都民じゃないんで、本当の都会ではそういう連中が蔓延っている可能性を必ずしも否定は出来ないが)。
と言うか、俺が一番怖いと感じるのは歩道をメインに走っているクロスバイクやMTB勢なんだが、まあその辺の対立を煽るのも嫌なんで割愛するとして。
ロード乗りへの批判ってみんな、「ロード乗りは速く走ってるんだから無理して息上がってて冷静じゃないんだろ」みたいな考えが背景にあると思うんだよな。あんなに速いんだから、その時点でおかしいだろ、みたいな。
しかしながらロードの利点というのは「速く・楽に・長時間」走れるから万能なわけで、一般的な自転車より速く走っているからと言って冷静さを欠いているわけではない。ぶっちゃけジョギングしてる時やバイク乗ってる時より視界も頭もクリアだ。長時間走る時には小まめな給水・補給・休憩を心がけ疲労がたまらないように気を遣う。
最近は乗り心地を重視したフレームや幅広タイヤ、制動力の高いディスクブレーキなんかが普及してるんで昔より更にそういう傾向にある。
みんながレーサー気取りだと思ってるレーパンやジャージだって俺達一般の乗り手にとっては快適性を上げるためのアイテムだ。
だがどうも、みんなの中ではロードというのは「速く」だけで「楽に・長時間」という要素が抜けて周知されているのではないかと感じている。
ロード乗りの頭の中を指して批判するなら、先にも言ったイカれた連中に限定するか、ロングライドの帰りで本当に疲れている時なんかが妥当なのだが。
以下、追記。
id:kae1990 停車時のロスが大きいからか赤信号無視のローディーはよく見るし、横断歩道で何度か轢かれかけたわ。極端な前傾姿勢、ビンディングペダル、ゴーグルで視界が狭いなど、普通のチャリより危険だろ
赤信号無視なあ…。
いるいるとは聞くしそれを許せないのは同感だが、自分の身を無駄な危険に晒してるし、一つ無視しても街中じゃその次の信号で止まればママチャリにだって容易に追いつかれるのにという理解出来ないものがあって困る。
前傾姿勢が危ないのは慣れてない初心者なら確かにそうで、それに関しては細心の注意が必要なのだが、腰自体は起きてるんで一定以上に乗ってる人なら別にハンドル位置が低いから下を向くというものでもないし、乗ってない人には分からんだろうけど肉体的なストレスもない。疲労をためず上半身や体重を使い足を回す為にはママチャリやフラットバーよりあの姿勢が理にかなっている(勿論ドロップバー握るのは駄目だが)。極度に疲れた時に下を向くのはどの自転車でも同じだし、心がけてればそれは避けられる。
と言うか、俺はクロスバイクもMTBも乗るんで言うんだが、この二種もポジションが適切なら実はそこそこ前傾で、更にハンドルがフラットで幅広だからロードよりそれほど前が見易いという事はないんじゃないかと個人的には感じている。
ビンディングとゴーグル(と言うかサングラス)は安全上のメリットとデメリット両方があるので何とも言えんな。足の固定が外れる可能性のあるフラットペダルは車道を走る上ではどうしても不安が残るし、ゴーグルは砂などの異物から目を守るというかなり重要な役割がある。仮に停車時にビンディングに不具合があり外れなくても基本的には左側にコケるから致命的な失敗にはなりにくく、ゴーグルによって視界が悪くなると言ってもバイクのフルフェイスヘルメットよりはマシだし、ほぼフレームのないゴーグルが多いんで対策はされている。