俺には親友がいる。
場にいるだけで全体の雰囲気が明るくなるような性格で、慌てて食べるとだいたい何かしらこぼしちゃうやつで、そして何より顔がいい。
あっちは友達だと思ってるのか親友だと思ってくれているかは知らない。
知らないっていうか聞いたことない。聞くのもなんか恥ずかしいし。
ちょっと地元から離れた高校に入学したから周りの人は友達同士みたいな状態だったんだけど
そこに割って入っていくような勇気もなくふらふらしてた。
部活の見学で学校の中うろついてたとき、行こうと思ってた部活の活動場所の近くを一人でうろついてる人がいた。
これがのちの親友。
第一印象はめちゃくちゃ顔がいいなって思ったことはおぼろげながら覚えてる。
自分でもまあまあひどい第一印象だと思っているのでこれは親友にも教えてあげない。
なんで話しかけようと思ったのかは覚えてない。
同性だしまあ別に話しかけても不審じゃないなって思ったのかもしれない。
なんやかんやあって同じ部活に入った。もう10年以上前で記憶が薄れてきてる。
携帯の番号が下4桁以外一緒で盛り上がった。
なんか居心地が良くて部活でもよく一緒にいた。
高校生の時は毎日のように連絡とってたけど、卒業したら共通の話題もないうえに俺は自分からあんまり連絡を取らないタイプだったから連絡の頻度も減っていった。
お盆とかの時期に地元に帰ってきてる部活のメンツでご飯行こうって集まった時、親友にプレゼントを渡された。
「このまえ誕生日だったでしょ?おめでとう」って
もうなんなの。俺はプレゼントあげてないじゃん。
お前の誕生日、俺の一か月前じゃん。
親友は翌日にもうアパートに戻っちゃうらしいから、オンラインショップでプレゼントを選んで贈った。
それから毎年、誕生日の時期になんとなくプレゼントを贈り合っている。
ありがとうの連絡と、少しの近況報告。
今年もしっかりプレゼントを贈った。
しばらくしてから親友から報告したいことがあるって電話がきた。
自分のことじゃないのにめちゃくちゃうれしくなった。おめでとうってめちゃくちゃ言った。
それで、と親友は続ける。
「友人スピーチを俺にやってほしい」って
え、俺でいいの?って3回くらい聞き返した。
誰かの結婚式に行くのも初めてだし、スピーチってお前…俺は人前で話すのが苦手なんだぞ。
俺をそんなところに引っ張り出してもいいのか。
ハレの日に呼んでもらえるだけでも十分なのにさ。
なんかむずむずして嬉しくなっちゃってその日の夜はなかなか眠れなかった。
式はまだまだ先なんだけど、スピーチって何話したらいいんだろうな。
中で出された回数を書かれるんやで
大学の陽キャたちが話してるのを盗み聞きしていたド陰キャ増田だが、一人のサブカルかじってるっぽい陽キャがエロ漫画の正の字のことに触れたんだけどそこにいた陽キャたちは誰も知らなかった。
何だそれキッモwwwそれ考えたのオタクだろwwwwって笑われてて謎に恥ずかしくなった
そういう人もいるよなあ。俺みたいな陰キャのキモオタとして青春時代を過ごし高校どころか大学卒業時も彼女いない歴=年齢だった上に結婚はしたけど子供いないような人間の対極だ。
俺は俺で陰キャのキモオタらしく数十年に渡るお勉強で培った知識で世の中になんかしら貢献するので、増田は増田のやり方で貢献したということで持ちつ持たれつということにして欲しい。
礼儀とか愛想って究極的にはノーコストでできる品質改善だからな。
実際問題として、たいていの仕事って替えがきくわけじゃん。職人だって芸術家だって発注側によっぽどのこだわりがなければ別の人でもいいってのが普通。
ただの調査不足じゃ?