2021-05-22

半年以上ぶりに食事をした

ちょっとこちらの方で吐き出させて頂く。

別に皆に有意義時間を楽しんで貰おうと思っているわけじゃなく、今の自分感情を吐き出したいだけなのでこちらの日記に垂れ流す形になる。

何らかの形でこのページに来た方には本当に申し訳なく思う。


今の私は、主に仕事関連で疲弊している。

特別仕事性質とかそういう訳ではなく、(恐らく)皆と同じ社畜とか、そういう類の話である


休憩も、昼食も取る時間がなく働き続け、会社内を走るように何度も往復し、上司から思い付きで始めたとしか言いようのない企画を当日から対応しろと言われ、仕事無駄に積み上げられて、残業しないと到底回らない量なのに残業するなと上司に怒られ、結局こっそりサビ残したり、上司がいない日曜日にこっそり休日出勤(無論サービスである)して、仕事の処理に明け暮れる毎日になっている。


労働時間毎日11時間以上は働いている中(まぁこの点は割と自分に限らず皆その時間まで残ってたりするので、不公平感は感じないが……文字にすると自分感覚が狂っているようにも思える)、当然私生活はマトモなものではない。


帰ったら寝るだけ、辛うじて風呂に入ったり洗濯辺りはしているが料理なんてする余力などなく、殆どコンビニ弁当、ウーバーイーツでマックとか頼んだり、外食も食べ慣れたチェーン店ばかり。

休みの日も布団から殆ど出れず、14時間以上横になったまま(睡眠が取れているとは言っていない)で何かする前に夜になっているパターン殆どで、仕事して帰って寝ての繰り返しで楽しいことやワクワクするようなことは一つもない。


そんな前提があっての話になるのだが今日の昼、普通に休暇が取れた中で髪が伸びていたので流石に散髪に行ったのち、買い物して帰るより外食して帰るかと思い、某チェーン店に向かっていた。

そこは商店街で割と飲み屋系、個人店が多いのだが、酒とか飲まないし何より恋人も友人もいない身、そういうところに行くのは敷居が高い

大体、そういう人間外食は全国(県内限定でも可)展開されているチェーン外食店にしか場所がないのである


ただ、そんな中でとある店員さんに「ランチどうですか?」と路上で声を掛けれられた。

店の前に立って客引きをされていて、たまたま店の前を横切った私に声を掛けたようだった。


このコロナ禍、客足が遠のくのは仕方ないことだよなぁと思いつつ、店を見ると、モツ鍋やら焼き鳥やらメインの、まさしく夜の居酒屋さんであった。普段から昼を開けているのか、コロナ禍だからランチを始めているのか……それは分からない。

先にも書いたが、私はそんな店に行ける人間ではない。それこそ居酒屋なんて誰かと行くところであって、一人はハードルが高い(私個人偏見なのは承知である)と思っている。少なくとも、私はそんなハードルをわざわざ越えようとは思わない。


から店員さんに誘われた時に出てきた私の第一声が、「あの、自分一人なんですけど……」である

なんとも馬鹿馬鹿しく情けない返答だったのだが、店員さんは朗らかに大丈夫ですよー、お一人様のカウンターテーブルもありますし、今ランチタイム価格の方も~」と答えてくれた。


ぶっちゃけこの時はお断りして、慣れたチェーン店へと向かうことも十分出来たと思う。ただ、まぁ、その時は気まぐれで、そういうの店でもいいか、向こうもお一人様OKって言ってるし。ということで、ホイホイついていくことにした。


店の方は、パッと見だが、個室が2~3つぐらい? カウンター用のテーブルが一直線に続いて10人ぐらいは座れるような長さだったように思う。

ただ、カウンターテーブルと言っても、目の前は厨房とかではなく壁に向かってテーブルが設置されていた。厨房は店の奥側にあるようだった。


当然というかなんというか、人が全然いない。お客は私一人だけだ。これで外食するな、濃厚接触! と文句も言われる筋合いもない。(勿論、アルコール消毒と検温もしている)

ランチメニューを見ると、900円台から1200円台、ランチと考えるなら逸脱して高いわけではない、と思う。もしかすると安いぐらいか


ただ、この手の店に普段いかないのでオススメランチはどれですか? と尋ねると、あまりそういう質問が来ないのか、店員さんはオススメメニューというより、普段お客さんがこれこれを頼まれることが多いですねー、という具合の答え方だった。


その中で、せっかく来たんだし頼まれている率も高そうでランチの中で一番高いやつにするか、ということで、1200円ランチモツ鍋定食をお願いすることにした。モツ鍋ってランチになるんだな……とか思いながら。


そうして待っていると、モツ鍋定食がやってきた。お一人様用の鍋に、ライス漬物、実にシンプルである

ライスはお代わり自由ですよー、と言ってくれながら鍋の蓋を店員さんが上げてくれる。


真っ先に目についたのは上に盛られた糸唐辛子。少し輪切りの唐辛子もまぶされて、プリップリのモツが鍋のスープから少し顔を覗かせる。自身脂身スープに浸かってやや暗がりの空間の中でも一際輝いているように見えた。

お一人様ように切られた丁度良い長さのニラも色彩の割にサイドに控えて主役はモツの方だと主張を押さえている。


なんというか、その時点である意味感動してしまった。

いや、別段コレ自体特別料理ではないことは重々承知している。

しているのだが、なんというか、久方ぶりに、料理を食べるという実感が湧いたのだ。


別にチェーン店が悪いとかマクドナルド低俗だとか、コンビニ弁当がクソなどと貶めているつもりも毛頭ない。

ただ、それらを食べていた自分認識が、食事としてではなかったことを思い知ったのである


多忙を極め、食べる時間もない中、しかし空腹には苛まれる。

から、それを満たすために手近なコンビニ弁当や、部屋から出ること自体億劫な時はウーバーイーツを利用し、たまに時間の取れた休日にせめて外食しようと思っても手軽なチェーン店の利用。


どれも見慣れて、寧ろ飽きているぐらいで、けれど他に目移りする余裕もなく、朝はコンビニ適当おにぎりを買って車を運転しながら食べ、昼は食べれずに帰ってクタクタになりながら適当コンビニ弁当、たまにウーバー。そんな日の繰り返し。


そんな中で気まぐれでやってきた店で『料理』を出されて、私が今まで食べていたのは食事ではなく、餌だったと思ってしまったのだ。


先も言ったが、それらが餌だという意味ではない。自分認識として、今まで食べていたのは料理という食事ではなかったと言いたいのだ。

だって料理って食べたいものがあって作ったり(或いはそういう店に行ったり)、逆に(例えば親が作った)食べたくない料理を出されても、我慢して食べるようなもの食事だったり料理だったりするわけで。


自分の中での感情が全く動かない、空腹だからそれを満たすためにメシというのは、料理ではなく餌でしかないように思う。

たまたま、その餌を取る手段として手軽だったのが自分にとって、コンビニ弁当とかだったりしたわけだ。


から、なんというか。確かに気まぐれで来た店で何気なく選んだメニューでも、目の前に料理が来た時に、猛烈に今から食事をするんだという感情が沸いてきたのだ。(逆説的に今までのは餌だったのか……と実感したわけだ)


から、久々に食事を堪能したわけだが、まぁ、美味しかった。鍋を食べるということ自体が久々だったし、熱々の料理を食べることもある意味久々だったように思う。

無料デザートもつますよーと言われ5種類ぐらいから一つ選べるらしい(基本サービスという感じではなさそうだったので、この辺もコロナ在庫が捌けないとかの理由があったりするのだろうか?)ので、遠慮なく一つ選び、その代わりというのも変だが、(まだお腹空いていたし)串ものを5本ぐらい追加でお願いした。


程々に満腹になった頃には支払いは2000円に届きそうな金額だったが、些末な問題である。久々に食事を楽しませてもらったのだから、うん、本当に楽しんだと思う。

ただ、結局私が来ている内に別のお客さんが入ってくることはなかった。潰れないと良いが、と祈るばかりである


それが今日の、13時ぐらいの出来事だ。だから、まだこの熱は収まっていない。だから今日は久々に夕食は自分で作ろうかと思っている。

これでも多忙を極める前は、きちんと料理していたし弁当だって作っていたのだ。ココ最近は本当に忙しくて無理だったが。


でも、やっぱり食事はいい。食事がいい。慣れていて食べれたら良いだけの餌なのは嫌だと痛感した。

食べるものすら餌だったら私は真の意味社畜ではないか


久々に心が躍る。

さぁ、夕食は何にしようか。

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