2019-09-18

今頃だけど馬犬の転生について

[バーチャルユーチューバー]

V界隈追ってるなかでも最近一番もやもやしてて、SNSでも今言及が少ないし、自分意見整理するためにもここに書く。

一言で言うと彼の転生はチート級だ。今まで色んなVがバズるのも見てきたけど、これだけは嫌だった。

彼はその「チート転生」のおかげで2日で十数万人という巨大な記録を打ち立て、ユーザーローカルだと、にじさんじの中位陣を一気に飛び越し現在19万近くの登録者総合31位に。

急上昇ランキングでも1週間ほどトップになった。

彼のことは今回初めて知ったけど、Vになって話題になってからハイポ3本とも見た。ニコニコ馬鹿四天王と言われてるのも知った。昔の動画自体面白いと言われるのも分かる。

でも、金かけて人脈作って3Dのガワまで作ったのに、ガワ以外そのまま転生は納得いかなかった。ネットワークづくりは上手いけど、タブー視される一線を超えてしまったと思えてならない。

   

それで今回は幾つかに分けて何故自分が馬犬の「チート転生」について納得できないか幾つかの点を書く。

1、破ってしまった禁忌

V界隈で前世の功績を利用してVに入ってきたものはいる。ただ最初にいうが、どれもアバターとは名前や設定などで一定距離を少なくとも作ってから転生している点は共通している。

A.前世が有名で比較公然ではあるが、公言せず、本人から匂わせる発言は一切しない (例、葛葉)

B.前世が有名で本人から匂わせる発言はあり、ほぼ公然ではあるが、本人から一切公言しない、もしくは封印させている (例、田中おっさん)

C.前世が有名で本人は公言せず一切認めていないが、ほぼ公然状態 (例、ウェザーロイド TypeA Airi)

D.前世は有名ではなく、本人から自分が誰である公言しているが、アバターとは名前・設定・外見で差を付け、一定距離を付ける (例、MonsterZ MATE)

Dはかなり特殊な例ではあるが、魂である本人が話すように、中の人=アバター関係ではなく、あくまノットイコール関係としてアバターとは少し離れた関係となっている。

例えるなら武藤とムタの関係──高坂はしやんが語る、VTuber「MonsterZ MATE・コーサカ」の可能性 https://panora.tokyo/64064/

また彼ら自身前世が特段有名と言うわけではないという点も述べるべきだろう。

これらA~Dは結果としては、演者である魂と外側であるアバターと紐づいてはいるが、ある程度離れた存在認識されている。有名で公然としているものもあるが、本人が認めないことも受容されている大きな要因となっているだろう。浄瑠璃で言うところの人形遣い黒子人形という関係に近い。

対して馬犬は、今のV文化2次創作が盛んなニコ動での前世が有名で、本人が動画自分の事を公言し、アバターには設定や名前が一切ない、ただの美少女アバターである距離感は一切なく、人形劇で人形遣い自身人形と称して壇上に上がるようなものだ。

2、彼のこの禁忌に対する理解のなさ

彼の今回このような転生をしたことについて、擁護する意見も度々見られた。そんな常識が古いのだとか、勝手タブーにしているだけとか。この項ではそれらへの反論も含めて、話そうと思う。

どの禁忌も出来たのには何等かの理由がある、それをしたら病気になったとか、事故に見舞われたとか、それをしてしまったために災いが降りかかると思われる・思わされるから出来ることが多い。

では、自分が話しているVの禁忌を破ってしまうことの災いとは何なのか。

それは、彼の「成功」の後追いである。

V界隈は普通YouTube(以下YTと呼称)界隈より狭く、必要機器も多いため経費もかかりやすい。現在Vで1位のキズナアイはYT全体だと21位。V2輝夜月は168位。V3ミライアカリは246位である

力もあり、人脈もあり、名声もある人が馬犬のようにVなら大成できると乗り込んで来たらこの界隈に何が起こるだろうか。

それは彼のマネをして距離感がほぼないアバターチャンネル登録者数を一気に伸ばし、それまで地道に努力を続けていた個人勢や、にじさんじやホロライブ企業勢さえ太刀打ちできない状況が成立する事だ。

極論ではあるが、今YT界隈でトップクラスのヒカキンはじめしゃちょーが馬犬と同じ方法で転生してきたと考えると分かりやすいだろうか。

そこで起きるのはV界隈の活性化ではなく、Vファン同士の衝突や界隈の活力の低下、今まで頑張ってきたVの引退も加速しかねないことなのだ。大変な劇薬である

から今まで前世が有名な人は誰もこの禁忌を破ろうとはしなかった。有名声優が魂のVもいたが、大手を振って自身の魂の名で活動しないのはそこが原因であるとみていいだろう。

だが彼は破ってしまった。恐らく数百万近くという潤沢な資金を使い、豊富な人脈を使って美しい少女アバターを手に入れた上で初手3Dにし、大々的に自身の告知をして様々なネットニュースに載ってさら拡散された。

ツイートを見るに、彼は興味があってVに足を踏み入れたのかもしれないが、興味を持ったことに夢中で、そこで行ってはいけないことは頭の中には無かったのだろう。「郷に入っては郷に従え」という言葉を誰かが彼に教えるべきだったろう。

世の中様々な常識・決まり事があるが、時折それを破れば面白いとか良くなると言い出す人はいる。

だが間違ってはいけないのが、それは斬新であったとしても、結果成功するとは限らないことなのだ。そしてその常識や決まり事が出来たのには何等かの理由が必ずある。これは常に頭の中に入れておかねばならない。

3、彼がVTuberにどれだけ本気で挑んでいるのか

2の項で紹介した擁護意見には面白い動画が来れば文句がないような意見散見された。

だが自分面白い動画が来たとしても、それはかなり頻度が落ちるものであることが考えている。

彼はニコ動活動していた中でVになるまでの11年間に4本しか動画を出していない。最初動画から最後動画あげた期間と捉えても8年間で4本。2年に1本しか出していない計算になる。

そして、彼はVとして復活した後も新しく動画上げようとせず、動画は組み立てていると言っておきながら2週間以上経っているが動画の音沙汰はない。

なのに、急に他のVに凸して生放送コラボしていたりするという行動の不一致も見られる。

彼はマイペース動画を出しているのではと思われる方もいるだろうが、そんなのんびりやりたいなら尚更「馬犬」という名を出すべきではなかっただろう。

自身ニコ動でどう扱われたのか知っているなら、地道にV活動をしていっても良かったはずだ。

登録者を増やすのならば1週間以内に動画を出すのがベストだったろうが、それをせずに視聴者煽り動画を出さな言い訳をしているのは、少し見苦しくないだろうか。

無論メインに別の仕事をしている可能性も大きくあるが、尚更煽り言い訳をするべきではなかったろう。最初から時間がかかるのなら、次の動画がどれ位になるか目安を言っても良かったはずだ。

そんな言い訳をする彼は本気でVTuberをしたいのだろうか、ただ突発的に思いつきでやっているのではと疑いの気持ちの萌芽は出てしまうのは、彼が心からどんな敬意をこのV界隈に抱いているのか、それが分からないのも一因なのかもしれない。

もし本気でやらないのなら、Pとなって一歩引く道もあるのだし、今の状態のまま続けるべきではないだろう。

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以上が自分が言いたかった「納得できなかった」3つのであるいかがだったろうか。自分日記は書かないのだが、彼の転生には納得はほぼなかったと言えた。だから書いた。

これに納得できない人もいるだろう。でもこのまま彼の復活をただ讃えるようになるのは嫌だった。

今まで、どの箱問わず好きになったVは何人もいた、デビュー応援した。だけど、彼の転生は今までデビューしたVとは違う物があった。

彼はマロ読むのに忙しくて目を通さないだろうけど、もし目を通したなら一言だけ。

「人の家を土足で踏むようなことはするんじゃない。」

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