はてなキーワード: G戦場ヘヴンズドアとは
漫画家志望者には「バクマン」でもなく「G戦場ヘヴンズドア」でもなく、「まんが道」を読んで欲しい。
言わずと知れた名著ではあるけれども、文庫版でしか手に入らなくなったこの不幸(後電子書籍版があったか?)。
現代の漫画と単純な比較を行えば、一見「地味」に見えてしまうのはいたし方が無い。
しかし、そこにこめられた「熱さ」を、静かな「熱さ」を読者ははっきりと感じることが出来る。
二人で親戚の叔父さんの二畳の部屋に下宿してうだる暑さの中原稿を書く日々。
四畳半のトキワ荘へと「出世」した時は自分のことのように嬉しかった。
勿論、この作品の持つ「熱さ」が、戦後の日本が復興していく中で不可避的に身に着けざるを得ない「熱さ」
であることは銘記しておくべきではあるが。
それでもなお、安い「業界事情の暴露」や、安直に「才能」だの「創作に不可避な狂気」などを語ってよしとするもの
よりもよほど得るものは多いと思う。ここで語られているのは、どちらかと言えば「徒然草」序段の、
「つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ」
に通じる静かな狂気(熱さ)であるし、それこそが今、漫画に限らず、「モノヅクリ」に携わる全ての人に求められているのではないか?
「アーティスト」や「クリエイター」や「オリジナリティ」といった言葉と戯れること無く、ただただまんがを描き続ける彼らは永遠にまぶしい。