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2010-09-13

まんが道

漫画家志望者には「バクマン」でもなく「G戦場ヘヴンズドア」でもなく、「まんが道」を読んで欲しい。

言わずと知れた名著ではあるけれども、文庫版でしか手に入らなくなったこの不幸(後電子書籍版があったか?)。

現代の漫画と単純な比較を行えば、一見「地味」に見えてしまうのはいたし方が無い。

しかし、そこにこめられた「熱さ」を、静かな「熱さ」を読者ははっきりと感じることが出来る。

二人で親戚の叔父さんの二畳の部屋に下宿してうだる暑さの中原稿を書く日々。

四畳半トキワ荘へと「出世」した時は自分のことのように嬉しかった。

勿論、この作品の持つ「熱さ」が、戦後日本復興していく中で不可避的に身に着けざるを得ない「熱さ」

であることは銘記しておくべきではあるが。

それでもなお、安い「業界事情暴露」や、安直に「才能」だの「創作に不可避な狂気」などを語ってよしとするもの

よりもよほど得るものは多いと思う。ここで語られているのは、どちらかと言えば「徒然草」序段の、

「つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ」

に通じる静かな狂気(熱さ)であるし、それこそが今、漫画に限らず、「モノヅクリ」に携わる全ての人に求められているのではないか?

アーティスト」や「クリエイター」や「オリジナリティ」といった言葉と戯れること無く、ただただまんがを描き続ける彼らは永遠にまぶしい。

全巻実家に置いてきた自分恨むぅ。

2009-03-07

漫画家になりたかった

小さな頃から漫画が好きだった。だから漫画家になりたかった。漫画の絵をいっぱい模写した。お話もたくさん考えた。でも25になった今も、漫画作品を書き上げたことはない。

そして、漫画を題材にした漫画を読んでは泣きたい気分になる。コミックマスターJも読んだ。編集王も読んだ。G戦場ヘヴンズドアも読んだ。サル漫も読んだ。バクマンも読んでいる。

そうした作品を読むたびに、作品一つ書き上げることすらできない、根性なしで愛のない、夢から逃げてばかりいる自分がいやになる。

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