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2021-07-20

雑誌映画秘宝』の記憶(51)

 最初に、町山智浩Twitterから引用します。

引用ここから

障碍者虐待していた小山田圭吾五輪音楽担当させて、政府がそれを承認し、NHKがそれを放送するわけですから、誰にも迷惑かけてない大麻使用芸能人すべてを復権してくれないとなー。

(投稿年月日:午後10時43分2021年07月18日)

引用ここまで=

 今回は小山田圭吾の件で一丁噛みしている町山智浩ですが、大麻使用芸能人擁護する程度に留まるだなんて、パトリック・マシアスパワハラしていた頃の町山智浩タイム電話で聞かせたら「オメエのtweetは退屈なンだよ! 一般人がオメエに訊きてえことはソコじゃねえだろ!」と怒鳴られるのではないでしょうか?

 では、一般人町山智浩に聞きたいこととは何でしょうか? それは、小山田圭吾イジメ自慢インタビュー擁護する人間たちが口にする「90年代にはワル自慢、悪趣味自慢を許す鬼畜ムーブメントとでも呼ぶべき風潮が存在した」という主旨の主張に関してです。

 この鬼畜ムーブメントの有無については、90年代当時に物心ついていた年齢の人たち同士でも、認識には差と言うかグラデーションがあるようです。ムーブメントのものの有無について、私の個人的見解を述べると「有った」という人の記憶も「無かった」という人の記憶も、半分づつ当たっていると思います。「有った」と記憶している人は、何らかの形でその狂った風潮とその産物に触れた人間で、「無かった」と記憶している人は、そのような狂った風潮に触れなかった人間というだけのことです。

 個人的見解としては、鬼畜ムーブメントは「限られた領域の、少数の人間による、小規模の狂ったムーブメント」と言っても構わないと思います。だからあんムーブメントに触れたからと言って別に偉くも何ともないですし、むしろ「無かった」と記憶している、鬼畜ムーブメントに触れなかった人の方が正常なのですから安心して下さい。

 こういう鬼畜ムーブメントに触れたことによって「自分は他の人間とは違う!」と、己が偉くなったと勘違いした人間が何をするか知っていますか?一例を挙げると、何か「切り株映画はセカイのシンジツを描いている!」とか馬鹿なことを言うわけです。耳(目?)にタコが出来るほど聞いた、この"切り株映画讃歌"の決り文句を此処で持ち出したのは、別に牽強付会ではありません。

 例えば、90年代鬼畜ムーブメント悪趣味アンダーグラウンド文化象徴するような出版物として『危ない1号』という鬼畜ムックがあります(このムックは、90年代の半ばから終わりにかけて発行)。その執筆陣の中には、町山智浩柳下毅一郎名前確認できます

 また別の例を挙げると、一部の精神疾患罹患者が示す"電波"妄想及びそれに翻弄される彼らを、特殊漫画家・根本敬が「電波系」と呼び始め、面白コンテンツとして消費するような悪趣味な風潮を生み出したことは有名ですが、この「電波系」を面白がる風潮に乗っかって雑誌宝島』『宝島30』でも記事掲載したり、別冊宝島を出したりしていました。その頃、彼らの言う「電波系」に該当する人が店主として経営する喫茶店に行って、店主が示す奇妙な言動などを陰で嗤ったり面白おかし記事にしていた人間の一人に、町山智浩がいます宝島における根本敬担当編集者は、町山智浩でした。また、根本敬のツテで「電波鬼畜ライター村崎百郎」という悪趣味ギミックによるデビューを果たした編集者ライター黒田一郎は、ペヨトル工房時代から柳下毅一郎の友人でした。蛇足ですが、根本敬は、嫌韓/嘲韓ムーブメントを生み出した張本人の一人でもあると私は思います

 ここで幾つか例に挙げたのは一部に過ぎませんが、90年代鬼畜系、悪趣味系の系譜を辿れば、その中に旧体制映画秘宝』の源流の一つが有ることは確かです。あるいは、悪趣味系のムーブメントを作り出したのと同じ人間たちが生んだものこそが、旧体制映画秘宝』と言っても過言ではありません。

 さて、今回ようやく小山田圭吾断罪火刑場に引かれていく羽目になった訳ですが、爆笑問題太田をはじめ有象無象のギョウカイジンは、小山田圭吾、Rockin' onQuick Japan擁護する為に「90年代には悪趣味系が流行ってたという、時代空気考慮しないと」などと言っています

 これらの擁護を見た時に私が感じたのは、関東大震災当時の朝鮮人虐殺事件や、戦争当時の性暴力虐殺のことについて「当時の時代空気考慮しないと」と言う人間を見た時に似た気持ちです。

 百歩譲って、90年代当時「一般人」だった人間が言うならば、たとえ許容は出来なくても、まだ理解可能です。90年代後半からインターネットが少しずつ一般人に浸透し始めていたとはいえTwitterのような高い情報拡散性と手軽さを兼ね備えたSNSの普及以前には、まだ名も無き一般人社会的流行や風潮を生み出すレベル情報発信を行うことは、事実上不可能に近かったからです。また、虐殺事件などにおいて、武装した多数の暴徒を目の前にして怖じ気づいた一般人が、独りで立ち向かうことができなかったと告白懺悔するのも、これもまだ理解可能です。

 しかし「90年代鬼畜ムーブメント流行」を根拠にして、小山田圭吾擁護しているギョウカイジンの多くは、既に90年代メディア活動芸能活動をし始めていて「ムーブメントを作り出す、或いは、影響を与えることが可能だった立場人間」ではないですか。「オレたちギョウカイジンは、お前ら一般人と違って、世間を動かせるんだよ!」という考えの持ち主だったはずです。例えば、爆笑問題太田は、当時から過激発言が売りだったのだから、得意の毒舌小山田圭吾を「アイツ、イジメ自慢して格好悪いな!」とか攻撃することも、やろうと思えばやれたはずです。反権力的な言動がウリのミュージシャン文化人も同様です。なのに、それをやらなかったのは、結局は彼ら自身の打算や保身が理由でしょう。ならば彼らは「90年代時代空気や風潮」のせいにするのではなく、せめて己自身問題として「打算や保身、我が身かわいさから自分という個人は、小山田圭吾蛮行批判せずに見過ごした」とハッキリ言うべきなのです。先に虐殺に立ち向かえなかった一般人を例に出しましたが、90年代当時のメディア関係者芸能人が「当時の空気」と言い訳するのは、関東大震災当時に「不逞朝鮮人」などと世間を煽っていた官憲人間が、いざ朝鮮人虐殺が起きたことの批判を受けたら「時代空気が」と言い出すのと同じぐらいには無責任且つ卑劣だと、私は思います

 更に、小山田圭吾擁護する人間たちを卑劣に感じるのは、彼らが小山田圭吾のしていることを勝手に「過去の話」にしようとしているからです。私は「していること」と書きました。そうです。あの暴力事件を犯して以来、そして雑誌インタビューによって一般人に広く認知されて以来、小山田圭吾被害者に対して謝罪も償いもせず、謝罪反省を促す一部のファンから真摯な声さえも無視し、逃亡し続けているのですから、これは「したこと」ではなく「していること」つまり「終わってしまった過去の話」ではなく「継続している現在の話」です。小山田圭吾の盟友である中原昌也も、小山田圭吾のしていることを「あの頃は」と「終わってしまった過去の話」にしようと画策した卑劣人間の一人です。渋谷系って本当にダサいですね。石原慎太郎罵倒することは出来ても、オトモダチのギョウカイジンの悪さは批判出来ない、そんな自称"反権力"作家は、毎朝鏡を見て恥ずかしくなったりしないんでしょうか。

 長くなったので、今回は一旦ここまでにします。

クイックジャパン記事全文を読んで

自分は、かなり小山田に対する印象が変わった

ひどい部分だけが出回ってるけどいい話もあるし

根元敬の人生解毒波止場にかなり近い印象

石川さゆりジザメリの下敷きのエピソードなんてすごくいいよね

 

もし一連の出来事映画化したら、

小山田立ち位置はかなりいいやつに見えると思うんだよ

私立学校の中に放り込まれ障害者との接し方としては

ポリコレ的に正しい接し方ではなかったけど、

根元敬的な世界観はいい話になり得る

そのあたりの両義性を見せたかったんだろうけど、

今の時代コードには適合しなかった、普遍性をもたせられなかったんだな

 

根元敬は特殊漫画家という立ち位置から許されているだけであって、

お金持ちに生まれ私立学校に行ってオシャレなミュージシャンとして成功した人間

障害者を笑ってるって構図がグロテスクなんだよな

そこの自覚がなかったのが問題

 

でもやっぱり俺はとても小山田を責める気にはなれないな

小山田存在しなかったらSとMの人生が良くなっていたとは思えないし

健常者のクソガキの群れに放り込まれ知的ボーダーの変わり者と

将来ミュージシャンとして成功する友達の少ないお坊ちゃん

交流の美しい物語というふうにも、見ようによっては見えるし、

そういう世界の捉え方は、弱者を救うこともあるはずだし

 

いじめ現場を笑いながら傍観し、いじめアイデア提供したエピソードが 

いじめ肯定に見えてしまうという意味では、

ロッキング・オンクイックジャパンの語り口は間違ってしまった。

でもよくよく読んでみるとそうした過激いじめエピソードというのは、

加減を知らない先輩がやらかしてるのを傍観してて俺は引いてたっていう話なんだよね

そこに反省視点がなく笑い話にしてしまってるのは事実なんだけど、

小学生から高校生にかけて関係性が変わっていく

高校生になって友達が少なかった小山田がSと隣の席になってSのファンになり、面白がりながら

観察し問いかけを続け、結果的に誰よりもSとコミュニケーションを取るようになっていった

Sと小山田関係って、悪くないんだよね

年賀状を笑いながら晒したのも最悪なんだけど、Sからしてみれば小山田積極的に話しかけてくれる

一番の友だちだったのだろう

Sが卒業後に症状が悪化してしまったのも、小山田との関係がなくなり、小山田のように

興味持って問いかけをしてくれる存在がなくなってしまたことが原因なんじゃないかと思える

直接謝罪の道を探したいと言っていたけど、我々の知らないところで、Sと再会し関係を再構築できるといいなと思う

2020-10-28

チェンソーマン面白い。がこれは特殊

まずチェンソーマン面白いということを先に言っておく。

がこれは特殊漫画枠で、大流行とかそういう枠ではないと思う。大流行してくれたら嬉しいが、読んでる人は特殊漫画だというのは重々承知している。

少なくとも面白いと言っている同志ではメチャクチャ盛り上がれるが、未見の人にチェンソーマンおすすめだぜ!という感じではない。

10人読んだら5、6人は気に入ってくれるかなーと思うけど。

内容的にはこの漫画デビルマンキン肉マンと初代仮面ライダーを混ぜて合体事故起こしたイレギュラー作品で、読んできた少年漫画経験値が多いほど面白いたことのないインパクトのある漫画になる。

見る側に少年漫画に対するリテラシーを実は要求してて、少年漫画見方を知らない人にはインパクトが強すぎて珍紛漢紛頓珍漢摩訶不思議というスパイスが効きすぎて味が分からない作品になるんじゃないかと思っている。

例えると、ドンパッチを大量投入したクレイジーカレーライスみたいな料理だと思ってくれたほうがいい。当然食べると口の中がパチパチし放題だ。

ただこれは紛れもなく少年漫画系譜に連なる作品なので少年漫画を読んで育った人にはぜひ読んでもらいたい。

2008-02-17

[]

すげぃなぁ・・・ネットとか特殊漫画世界の話だと思ってたら、案外近くにも実例があって首筋がゾワッとなった

 
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