はてなキーワード: 雨ニモ負ケズとは
もうとっくに義務教育とか終わってて、誰もこちらの学力を上げたりしようとはしない年。
玄米の話をしてて、思い出したのが宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」なのだけど、玄米四合ってどういう量なのだろうと思ったとき、詩全体の
『苦しくても慎ましく元気に生きていきたい』
という印象から、玄米四合は『お腹いっぱい食べられて幸せな量』ではなく『生きるのに最低限必要な量』なのかなと思った。
そうやって、全体の印象から一部の意味を推測することって気付けばよくあるのかもと思った。
もし全体の文が『百億兆円欲しい!!贅沢したい!!』みたいな雰囲気で、そこに「一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ」と書かれてたら、その人にとっては『お腹いっぱい食べたいし野菜はあんまり好きじゃない』という解釈になるのかな、と思ったり。
今読解力の試験に関わってる人には「ここはこういう読解が正しい、常識」とかあるんだろうけど、中年社会人にはそんな『当たり前』を教えてもらえる環境はそうそうないので正解は知らない。
線状降水帯の雨にも負けず、日本に急接近した数十年に一度クラスの台風にも負けず、コロナの冬の感染力にも気候変動により年々最高記録を更新する夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち、五輪打ち上げで宴会を開きたい欲は無く、メンタリストの炎上商法にも決して怒らず、いつも静かに笑っている。
西に疲れた介護福祉施設職員あれば行ってその要介護者の体を負い、南に急性肺炎で死にそうな人あれば行って怖がらなくてもいいと言い、北に台湾を国家と呼んだことによる炎上あればつまらないからやめろと言い、日照りのオリンピックのときは感動の涙を流し、豪雨の夏はおろおろ避難し、コロナ脳と呼ばれ、感染対策を万全にしても褒められもせず、感染対策を人に強要しないため苦にもされず、そういうものに私はなりたい。
線状降水帯の雨にも負けず、日本に急接近した数十年に一度クラスの台風にも負けず、コロナの冬の感染力にも気候変動により年々最高記録を更新する夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち、五輪打ち上げで宴会を開きたい欲は無く、メンタリストの炎上商法にも決して怒らず、いつも静かに笑っている。
一日にオーガニック雑穀米10杯と「天皇献上の栄誉を賜る」日田醤油の最高級味噌と少しのヴィーガンフードを食べ、あらゆることを自分を勘定に入れずによく見聞きし、分かり、そして忘れず外出時にマスクをつけ、森宮野原駅が最寄りの小さな2Kの部屋に帰宅する時には顔と手を洗い、3密を避け、GoToせず、避けられない会食でも一口ごとにマスクを口にあて、トングに触らず、手すり・つり革を利用せず、カラオケではマスクを付けたまま小声で歌い、焼肉屋には一人で行き、パチンコ店では台にのみ向かい、入店時には手指消毒をかかさず、リモートワークをして、リモート飲み会をして、リモートUターンで実家に帰り、リモート墓参りで先祖に感謝し、毎朝血中酸素飽和度を測り、スポーツマスクを付けて朝のランニングをして、精神面・栄養面に気を払い、健康的な生活を心がけ、ワクチン接種予約にはムキにならず、Twitterでは炎上や誹謗中傷に加担せず、はてブでは人気エントリーのコメント欄を開かず、増田では書くことしかせず、YouTubeではホロライブオリジナル楽曲のMidnightバージョンかPeaceful Cuisineの料理ASMRしか聴かず、よく野菜を食べ、よく瞑想をし、自分でも料理をし、Uberイーツは使わず、切れ味の鈍くなった包丁は京セラのセラミックロールシャープナーでこまめに研ぎ、食材は出前館を利用して新鮮なうちに使い切り、東京に新型コロナウイルス感染症の祖父あれば行って看病してやり、西に疲れた介護福祉施設職員あれば行ってその要介護者の体を負い、南に急性肺炎で死にそうな人あれば行って怖がらなくてもいいと言い、北に台湾を国家と呼んだことによる炎上あればつまらないからやめろと言い、日照りのオリンピックのときは感動の涙を流し、豪雨の夏はおろおろ避難し、コロナ脳と呼ばれ、感染対策を万全にしても褒められもせず、感染対策を人に強要しないため苦にもされず、そういうものに私はなりたい。
雨ニモ負ケズを思い出した。
西に疲れた母あれば 行って その稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行って 怖がらなくてもいいと言い
てやつ。
http://www2.odn.ne.jp/~nihongodeasobo/karuta/amenimomakezu.htm
雨にも当てず
風にも当てず
夏の暑さにも当てず
キーの束をぶら下げたズボンを腰からはずれるように履き
意欲も気力もなく、ぺっぺっと唾を吐き散らしながら
いつもぶつぶつ不満を言っている。
ご飯も食べずにインスタントもので済まし
毎日目標を持つこともなく
携帯電話に夢中になって頓狂な声をあげ
朝から地べたにベタリと座り込み
集会があればじっと立っていることができずにすぐ倒れ
あらゆることを自分の為だけに考え顧みず
与えた作業はぐずぐず
注意散漫直ぐに飽き
そして一切の責任を持たず
とかく問題の多い都市化の中の最も豪華な部屋にいて
西に疲れた母あれば養老院に行けと言い
南に死にそうな人あれば寿命だと言い
ひでりの時は冷房を掛けて昼寝をし
寒さの夏はヒーターを掛けてゲームをし
手伝いもせず
叱られもせず
怖いものは全く知らず
そういう現代っ子に誰がした。