雨にも当てず
風にも当てず
夏の暑さにも当てず
キーの束をぶら下げたズボンを腰からはずれるように履き
意欲も気力もなく、ぺっぺっと唾を吐き散らしながら
いつもぶつぶつ不満を言っている。
ご飯も食べずにインスタントもので済まし
毎日目標を持つこともなく
携帯電話に夢中になって頓狂な声をあげ
朝から地べたにベタリと座り込み
集会があればじっと立っていることができずにすぐ倒れ
あらゆることを自分の為だけに考え顧みず
与えた作業はぐずぐず
注意散漫直ぐに飽き
そして一切の責任を持たず
とかく問題の多い都市化の中の最も豪華な部屋にいて
西に疲れた母あれば養老院に行けと言い
南に死にそうな人あれば寿命だと言い
ひでりの時は冷房を掛けて昼寝をし
寒さの夏はヒーターを掛けてゲームをし
手伝いもせず
叱られもせず
怖いものは全く知らず
そういう現代っ子に誰がした。