はてなキーワード: ポチッとは
日本を脱出しようとか盛り上がってるし、どうしようもない閉塞感があるって、普通のブロガーからいわゆる知識人までそう言う。
そういうのを目にしたり耳にすると、そうなんだなぁって落ち込んだりする。未来がないように思える。
でもさ、今の世の中って最高だよ。この時代に生きていてよかった。
テクノロジーってゆっくりと、でも着実に進化するから、それに僕らは気づかない。
資本主義社会はじわじわとその網の目を発達させてるからそれに気づかない。
かなり世の中はいい方向に進んでて、それを今の時代に生きている僕らは享受できる。
それが今ではネットでそこの情報を簡単に調べられて、ひょいっと行けちゃう。
ガンジス川に行こうと思い立った次の週にはインドに行くことができる。
しかも航空費も安くなってるし、どこなら安く泊まれるかも今なら簡単に知ることができる。現地に行っても日本と連絡が簡単にとれる。
英語の教材はそこら中に転がっていて、楽しみながら勉強できる。
英語が持つ影響力が増していることで英語圏じゃなくても英語をしゃべる人も増えていて、現地の人と会話が増えた。
中国でもタイでも英語でかなり楽しいコミュニケーションがとれた。自宅の夕食に招かれたなんてこともあった。
そこでの写真や感想をネットにアップしたりして、その情報はどんどん集まっていく。
実際に行かなくても、美しい映像、美しい写真が簡単に手に入る。
音楽や映画の機材は圧倒的に安くなってきて、プロ並みの機材をある程度の値段で揃えられる。
それをニコ動かYouTubeに流して、世界中に届けることができる。
金がないから、企業に属してないからなんて言い訳はもうしなくていい。
別にプロなんかにならなくたって、かなり楽しみの幅は広がってる。
マニアックな趣味もネットで探せば同好の人はいくらでもいる。マニアックなCDの情報もいくらでもある。
聞きたいと思った数秒後にはYouTubeである程度聞くことが出来る。戦艦ポチョムキンの階段のシーンもすぐに見れる。
聞き逃したラジオも、見逃したテレビも見られる。丸一日全部の番組も録画できる。1TBのHDDが1万円以下で買える。
スピーカーも安い値段でいいものが手に入るようになってる。数十万円かけるのが当たり前だった時代が馬鹿みたいだ。
料理のレシピもいくらでも手に入る。旨い飯はどこで食えるかもすぐにわかる。
ご当地ものを安く取り寄せられる。欲しい本をポチッとすれば当日に届く。コンビニは24時間やってる。
図書館で読みきれないほどの本を無料で楽しめるし、ネットで予約もできる。
数万人に一人の病気の体験談もネット上には見つかる。普段の生活で知り合いにならないであろう人とSNSでつながれる。
ネットを使った女の子との出会いも格段に増えた。うまくやってる奴はうまくやってる。
ネット上のオナニーのおかずは際限がない。無修正も手に入る。どこの風俗が評判がいいかもある程度わかる。
クラブに行くのも、バンドのグルーピーになるのも、腐女子になるのも、コミケに行くのも、ホスト通いでも何でもあり。
ぐだぐだネット上で戯れられる。猥雑な欲望もこの時代だから可能なものは数え切れない。
自己啓発したいのならいくらでもその情報は転がっている。資格や学歴を獲得する手段の情報もオープンになっている。
かつてであれば閉鎖的で限られた人しか知らない情報、隠したい情報も知ることができる。大本営発表は通用しない。
それこそ、海外でだって勉強できるし、働いて生活できる。物価の安い国で外こもりすることもできる。
仕事や遊びのバリエーションはかつてないほど溢れている。欲望を満たす手段もかつてないほど溢れている。
今だって犯罪はなくならないし、政治の腐敗もある。戦争もある。既得権益を手放さない奴もいる。
くだらないことを自慢げに喋る奴もいる。人を簡単に傷つける奴もいるし、差別も格差もなくならない。
でも、それはいつの時代だってそうだ。逆に言えば解決するに値する問題はいくらでもある。悲観的になっている場合じゃない。
そして、そうすることのできる条件の整った時代に僕らは生きている。日本に限っていえばなおさらだ。
「一回戦争でもして全部ぶっ壊してしまうしかない」そう思ってる人もいるかもしれない。でも、それが一番だめだ。
徐々に諸所の問題を解決していくしかない。大きな全てを解決するような答えなんてない。
複雑で猥雑で非合理な人間の多様性を認めたからこそ、あらゆることがかつてより自由な世界を享受できる。
だからこそ個人的な人生の意味付けはグラグラしていて、それを暫定的に定めて徐々に改善していく必要がある。
だから、この猥雑な世界を楽しもう。もっと楽観的でいよう。個々に抱える問題を徐々に改善していこう。
書きたいことをつらつらと書いていたら、我ながら論旨の一貫しない文章になっちゃたんだよ。当時議論が盛んだったとある社会問題についての感想だったんだけど、ある意見の人にとっても逆の意見の人にとってもそれぞれ賛同できるポイントと容認できないポイントが混在しているような。でも、思い切ってポチッと「登録する」をクリックしちゃった。
それに対してありがたいことにトラバやブクマでたくさん反応があったんだけど、ひとつひとつのコメントから各人のスタンスがなんとなくうかがえて興味深かった。
たとえば、わたしの文章の中から賛同できる部分だけを取り出して「うんうんそうだよね」のようなことを書いてくれた人がいて、このひとは自分と同じ考えのひとを探してるんだろうな、と思ったり、
たとえば、わたしの文章の中から容認できない部分だけを引用して「なんだこいつアホか」みたいなことを書いてくれた人がいて、このひとは色々なひとをバカにするのが大好きなんだろうな、と思ったり、
たとえば、ひとこと「悪文」と指摘してくれた人がいて、このひとは文章の内容の細かい所よりも全体の書き方とか一貫性を重視するひとなんだろうな、と思ったり、
たとえば、わたしの文章とあまり関係のない体験談を書いてくれた人がいて、このひとはいつだって自分語りをしたくてウズウズしているんだろうな、と思ったり、
たとえば、すてきなダジャレを書いてくれた人がいて、このひとにとってはてなスターは大喜利の座布団なんだろうな、と思ったり、
たとえば、わたしを政府の手先かなにかと勘違いして壮大なスケールの陰謀を想像してくれた人がいて、このひとはキバヤシなのかな、と思ったり、
たとえば、自分でもまったく気付いていなかった「わたしの真意」を読み取ってわたしをたしなめてくれた人がいて、このひとはスピリチュアルカウンセラーになりたいのかな、と思ったり、
たとえば、なんだかメタなことを書いてくれた人がいて、このひとはkanoseさんなのかな、と思ったりして、
それらのコメントを寄せてくれた人たちのブログやブクマを読んでみたら、やっぱり思ったとおりだったり、たまには思ったとおりじゃなかったりして、すごく面白かったよ! コメントくれたひと、ありがとう!
なんか、実際にお店で買う時は五千円くらいでも充分逡巡するのに、ネットショップで一万円くらいのものを気軽にポチッとしてしまう。
まぁ現ナマをやり取りするかカード番号を入力するだけかの気楽さの違いもあるだろうけど、なんか自分の場合は実物見ても全然ピンと来ないんだけども、ECサイト上で適当なモデルの人が実際に着てたり、ちゃんと広げた画像で見せられた方がピンと来るんだよな。
なんか小洒落た店だとみんな畳んで並べてあって、片っ端から広げて見比べられないと言うか、ウロウロしてる内にプレッシャーに負けてゆっくり選んでられないのだ。