2019-11-14

一部のハイスペ男性の末路

22歳の社会人なりたてOLだ。

丸の内勤務、アフターファイブ丸の内周辺で遊んでいるので、俗にいうハイスペック男性に声をかけられることがとても多い。

総合商社外資コンサル外資金融、一部上場企業

彼らはパリッとしたスーツとつやつやの革靴を身に着けて、ギラギラした目で声をかけてくる。

「めちゃくちゃかわいいね」

「俺あの会社務勤めてるんだ。」

「手、きれいだね、握ってもいい?」

今晩だけやれればいい、そんな魂胆を隠して(こちからすれば丸わかりだが)

まるで本気で惚れたかのように演技をしてくる。

そのたびに私は笑ってしまいたくなる。

彼らは「女はわかりやすスペックに群がるもの」「俺のスペックなら女など掃いて捨てるほどよってくる」、そう無邪気に信じ込んでいて、なんだか可愛げさえ感じる。

私が自信をもって言ってあげたい。

そのスペックにかまけ、女をひたすらやり捨てる20代~30代前半を過ごしてしまった男性の末路は本当に悲惨でみじめだと。

ちなみに文体気持ち悪いのは自覚がある。でもこういう文体じゃないと筆が進まない。ごめん。

学生時代、私は日本最大の繁華街バーで4年勤務した。

まり大学時代をまるごとささげたことになる。

週5・6日、夜の9:00から朝の5:00というフルタイム勤務だった。

日本最大の繁華街、というだけあって客は多様多種だった。

キャバ嬢ホスト出張客、外国人ちょっとカタギじゃなさそうな人、そして普通OLさん、サラリーマン大学生不倫カップルマッチングアプリの初対面カップル

大学単位と引き換えに、大量の人と会話をし、空気を読み、まあいろいろなことを勉強した。

大量の人間と接していると、ある程度の人間カテゴライズサンプル化できてくる。

どのような会話や距離感を好むのか、見極めることを何度も繰り返しているからだ。

その中で、ハイスペック男性というのもサンプル化できた。

もちろんこれは私の中の認識である

それを踏まえて聞いてほしい。

彼らは就職し、自分たちが「ハイスペック男性であることを自覚する。

年収1000万を望むアラサー女wwwww」というネットの女叩き記事や、

東京カレンダーかいう一部の層の心をたまらなくくすぐるであろうメディア

台頭してきた港区女子…などなど、彼らが自分たち価値自覚する機会はここ最近急激に増えたように思う。

そして仕事に慣れて学生臭さが抜け、他の企業との収入にも差ができ始め、女が結婚を本気で視野に入れるようになってきた25歳あたりから彼らは本格的に遊び始める。

ナンパ合コンマッチングアプリ

彼らのもとには大量に女が群がる。

女が群がれば群がるほど、彼らはさら自分に自信をつけ堂々とふるまうようになり、女に慣れていき、その所作になおさら女が夢中になる…という雪だるま方式だ。

本気になってもらえるかもしれない。振り向いてほしい。

そう決死の思いで体を許した女を容赦なく切り捨て、俺はもっといい女と付き合うべきだ、もっといい女がいるに違いないと上を求め、そして引っかかってきた女はつまみ食いしていく。

それを繰り返していくうちに、彼らは思う。

「俺はいい男だ」

「女は年収会社名で股を開く馬鹿な生き物だ。」

時として誰かと付き合い、そして何人かセフレを持ち、女は俺の思い通りになる、俺はモテる、と思いながら彼らは数年を過ごしていく。

統計上、28歳、29歳あたりだろうか。

ここで彼らは2種類に分かれる。

「もう落ち着いて一人を愛そう。結婚しよう。」と思うタイプ

そして「俺はまだまだ遊びつくす。まだ一人の女に絞れるわけがない。むしろ結婚なんてしなくても。」と思うタイプ

ここで前者の思考になるタイプ幸せだ。

当然、悲惨な末路をたどるのは後者思考回路を持ってしまったタイプ

彼らは変わらず女を食っては捨て、食っては捨てを続ける。

めんどくさい、と思えば気軽にラインブロックし、未読無視し、やりたくなったら自分に本気になっている女を呼び出して欲望のはけ口にする。

しかし女側もいつまでもこうはしてられない。

状況が変わってくるのは30歳になった頃だ。

30歳に差し掛かってきて、徐々に彼らの手持ちのカード、つまり遊べる女が減ってくる。

彼女たちも彼らを見切り、別の誠実な男と結ばれていくのだ。

でも彼らはまだ遊び足りないし、手元のカードは完全には空にならない。

残った女をまた蔑ろに食い散らかしていく。

落ち着き始めた同僚、増えてきた結婚ラッシュ、そんなものを横目に。

しかし、ついに手元のカードがなくなる。

だいたい33歳、34歳あたりだ。

ここで彼らは新規開拓を始める。

ターゲットにされるのは、まだ社会経験のない大学生というパターンが多い。

だいたい20歳23歳の女性たちだ。

彼女たちは彼らがハイスペックであること、

女性エスコートうまいこと、そんなことでコロリと引っかかってしまう。

彼らからしたら、最高のことだろう。

無邪気に自分スペックを称賛してくれる若い体をもてあそべるのだから

ここで彼らは「俺はこの年で若い女と付き合える、やれる」と新たな自信をつける。

もう20代後半以降の女なんかあり得ない、と若さに執着するようになる。

しかしそれは長くは続かない。

20代前半女性は、34歳、35歳までは魅力的な大人の人、と慕ってくれるが、36歳になった途端に突然「おっさん」というラインを引くのだ。


そうして晴れて出来上がるのは、

「女はバカだ」と見下し

「女は20代前半に限る」と若さに執着し

ももう同世代にも20代にも相手にされない、

体力も衰え、見た目も衰え、

そして手には形ある守るものがない

女をひたすらに傷つけることしかしてこなかった30代後半のこじらせ独身男性だ。


こういうタイプが、当時女子大生だった私を熱心に口説いてきた。

「こいつらはバカなのか?」といつも思っていた。

やんわりと断れば逆上し、暴言を吐き連ねたり酒のせいにしてごまかす。

本当にみっともない、ダサい奴らだと思った。


彼らの最終形態が、40代独身男性

40代独身男性悲惨さは語るまでもないだろう。

どこまでも退屈。言ってることが20代から変わらない。

卑屈で「別に結婚なんて」と強がってる背中のなんてみじめなことか。

20歳そこそこの女がそう思うのだ。

世代からしたら最高にみっともない、ダサい存在だろう。

バーには、とんでもないお金持ちもいた。

年収10億越えの投資会社社長

年収1億越えのコンサルタント。

彼らは独身だった。

そして口をそろえて言っていた。

結婚すればよかった。」

「金はある。でも、それ以外何もない。」


4年間で私はこんな末路をたくさん、もう1日に5人は見た。

から結婚なんて、女なんて馬鹿だ、と言いたげにギラギラしている29歳前後の男を見るたびに思う。

もう、それ終わるよ。

あなた、惨めな末路に片足突っ込んでるよ、と。

東京カレンダー運営しているマッチングアプリで女を食い散らかしている、と豪語する29歳の弁護士出会ったので。

彼の将来に、幸あれ。合掌。

  • うんち

  • 20代女性がこんな長文書くと思ってるのがズレてるよ

  • この小説自費出版すればそこそこ売れるやろ

    • こういう類いのはそこらじゅうでみかけるだろ

      • 出自不明の達観した22歳のOLが合掌する小説って帝都物語か何かかよw

  • 加齢臭がする

  • 長いだけだな

  • クズな男もいればクズな女もいる。 この手の記事には欠けている視点はそういう男に騙される女もまた浅ましい女であり、それはただの騙し合いなのだということから目を背けている部...

    • こういう人が出てきてしまうから、 未賞のおばさん女王の増田がウキウキ次回作を執筆しちゃうんだろうな・・・

  • フィクションと割り切ればおもしろい

    • https://anond.hatelabo.jp/20191114215109 https://anond.hatelabo.jp/20191114215313 https://anond.hatelabo.jp/20191114215451 https://anond.hatelabo.jp/20191114215501 増田って、スケール感で言えば この四人が同一人物だとして...

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