「他人」とは誰のこと?
うだつの上がらないバイトから、就活必死に頑張って、どうにか正社員になった。
そこそこブラックな環境で、小学生が学校を卒業するくらいまでは働いた。
給与は一銭たりとも上がっていない。
それでやっと重い腰を上げるなんてバカみたいな話だが、今からでももっと給与のいい会社に行って、人生を変えたい。
そういうわけで初めて職務経歴書を書いてるんだが、なんだかんだで書くことが多くて驚いている。
いまの会社で給与が上がらない理由は、自分のうだつが上がらないから。
具体的なクリエイティブ職や営業職と違って、明確な数字での成績を残せていないから。
どれだけ頑張っても、それを証明できない。
どれだけ会社のために色々なシステムを改善しても、無視されるばかり。
自分はクズだ。死んだほうがいい。なんの成果も残せてないやつ。
正直、いまの恋人を見つけるまで、死んだほうが早いと思っていた。
でもだな、遺書を書こうと思ってる人。
職務経歴書、書いてみようぜ!
うだつの上がらないバイト時代も、なんだかんだ「小売り店での販売経験」として書くことができた。
そういうことを書いていくだけで、「ああ、なんだかんだ俺6年もよくやったじゃん」という気持ちになれている。
正直、俺が転職エージェントに今までの経歴を見てもらって、通用する自信はない。
鼻で笑われて終わったら、改めて死ぬ準備をすることになるかもしれない。
だけど、「なにも成し遂げられずに死ぬ」という絶望ばかりで死ぬことにはならない。
仕事の面で自分がクズで何もできてなくて死にたい、と思った人は、一度でいい。
人生が少し明るくなるかもしれない。
何かの足しにもなれずに生きて何にもなれずに消えていく
誰かが言っていたが、3年弱、だいたい30本のエロマンガを書くとたいていは力尽きるらしい。
商業では冒険的な内容は望まれないため、基本的に作者は同じような展開、同じようなプレイ内容、同じようなキャラクターの読みきりを毎回求められ続け、
月刊なら年12本、年がら年中エロのことだけを考え続け、それを3年近く続けて単行本を三冊も出せばいろいろ枯れてしまうということらしい。
普通に考えて読みきり短編30本のアイデアを考えるのすら大変だが、そこへさらに商業エロの枠組みという制限まで設けられるのだ。辛くないはずがない。
これは単に商業エロマンガ界が悪いという話でもなく、悲しいかな、世の中にはエロマンガ家が溢れているので、