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2022-10-04

anond:20221004013502

参戦遅れたわ、悔しい。

この増田に言いたいこと

元増田の主張にフォローする形に話を持っていくなら、一定数のブクマカたちの言っている「明石花火大会歩道橋事故」が、元増田の言う

日本警察であればこんな事はまず起きない

反証になりうる、として真摯に受け止めるべきなのでは。

元増田の主張全体を通して読むと、引用文の「こんな事」が「雑踏事故自体」に係るか「催涙弾使用」のみに係るかが不明瞭ではあるけども、いずれにせよ1事故の原因をちゃん検証して反証たりうるか調べて、ブクマカたちに反論するなり補足するなりってのが建設議論ってやつだと思うんだけど、そうやって煽り合ってなにが解決するんだ。

そこは「そうしないと読んでくれない」って思いがあったかもしれないにせよ、タイトル煽り気味にした元増田も良くない。

当然それに乗っかった一部のブクマカも良くない。

あと、

明石事故がなくても十分わかりやす記事だったと俺は思う

よく言われることだけど、「分かりやすさ」はすなわち「事実」じゃないから気をつけた方がいい。

当然これから俺が主張することも、出典が出典だけに事実じゃない可能性がある。元増田の主張を支持して俺の主張の穴を突きたいなら自分で徹底して調べて俺に教えてくれ。単なる煽りには絶対に乗ってやらないんだからね。

明石花火大会歩道橋事故について調べる

本題に移る。

2001年7月21日に起きた「明石花火大会歩道橋事故」についてはWikipedia記事があったので、以下これを元に話を進める。

原因については、以下の様になっている。太字は俺が強調した。

会場の大蔵海岸朝霧駅との間には国道2号が通っており、歩道橋以外の連絡がなかったことが大きな原因の一つであった。この歩道橋以外のアクセス経路としては、朝霧駅東側踏切西側跨線橋があったが遠回りになり、山陽電気鉄道本線大蔵谷駅や西舞子駅があるものの会場から遠いという難点があった。加えて暴走族との衝突が発生しても警備がしやすいという理由から歩道橋から続く市道に180店の夜店を配置していた。

この結果、事故現場歩道橋ボトルネックとなり、歩道橋上で駅から会場に向かう人の流れと会場から駅に向かう人の流れが衝突して滞留が発生した主催者側も迂回手段についてのアナウンスを行わずさらに当日は蒸し暑く、歩道橋が透明なプラスチックの側壁に覆われた構造のため蒸し風呂状態となり、心理的に焦りが発生したこと事故発生の要因の一つとなっている。

とある

事故を前提に、元増田の主張を読み解く

次に元増田言葉引用すると、

雑踏警備での鉄則は「一方通行」と「ボトルネックを無くす」である。これは群衆が流体のような動きをするから

と言っている。

そして周知の通り、元増田は本事故を「日本の雑踏警備に影響を与えたいくつかの事故」として挙げなかった。

これらのことから読み手側には、いくつかの事故を教訓に「一方通行」と「ボトルネックを無くす」という雑踏警備の鉄則に則り警備が行われたはずだったが、にもかかわらずそのどちらもが機能せず、結果として本事故は起きてしまった。少なくともそれが何故なのかを説明しないと、元増田の言う「日本警察であればこんな事はまず起きない」は信用できない解釈する余地が生じる。

なので、繰り返しにはなるけれども、元増田を「批判を気にしなくていい」と擁護する立場であるこの増田がやるべきことは、元増田に対するそんな慰めとか、煽りに対する煽り返しに対する煽り返し返しではない。そんなことしても煽り返し返し返しが来るだけでなんの解決にもならない。

この増田は、支持者としてただただ努めて冷静に、元増田の主張の不足している部分を補えば良いのである

事故根本原因

というわけで、やさしいこの俺が、この増田の代わりに当事故の起こった根本原因は何かをWikipediaから引用しながら説明してみる。

事故後、兵庫県警察対応や警備計画問題点が次々と浮き彫りになった。

この花火大会にあたり、明石市と兵庫県警察本部明石警察署)、警備会社のニシカン(現ジェイエスエス)との間で事前の警備計画協議が不十分だったことや、7か月前の2000年12月31日に行われた「世紀越えカウントダウン花火大会」の警備計画書をほとんど丸写しにしていたことが判明した。さらにその計画書もコンサートなどのイベント用に設計されたものを流用しており、「世紀越えカウントダウン花火大会」の開催時(約5万5000人が参加)にも同様の滞留が起きて軽傷者が出ていた。約15万人から20万人の参加者が予想されていた本大会には、この問題点が生かされていなかった

また兵庫県警察暴走族対策を重視して夜店の配置を集中させ、暴走族対策の警備要員を292名配備していた一方で、雑踏警備対策には36名しか配備されず、雑踏対策が軽視されていた

太字に注目するに、事故が起こった根本原因は、警察の警備計画策定業務に対する怠慢である

実際に、Wikipediaには複数民事刑事訴訟について書かれていて、うち2件は最高裁まで行って、1件が有罪となっている。以下裁判要旨。

花火大会実施された公園と最寄り駅とを結ぶ歩道橋で多数の参集者が折り重なって転倒して死傷者が発生した事故について、雑踏警備に関し現場警察官を指揮する立場にあった警察地域官及び現場警備員を統括する立場にあった警備会社支社長の両名において、いずれも上記のような事故の発生を容易に予見でき、かつ、機動隊による流入規制等を実現して本件事故回避することが可能であった本件事実関係の下では,両名には上記事故の発生を未然に防止すべき業務上の注意義務を怠った過失があり、それぞれ業務上過失致死傷罪が成立する。

他にも色々と裁判になってめっちゃ尾を引いてるので気になる人は各々調べてね。

まとめ・俺の主張

元増田の主張には重要なことが説明されていない、と俺は感じる。

警備対象人間扱いするのは重要だ。流体扱いするのも重要なんだろう。

でもそう標榜するだけじゃ事故は防げないことは、本事故証明している。

人間が警備をする限り、本事故のようなことは今後も起こり得る2

このような、人間人間であるがゆえに起こす事故を「人災」と呼ぶ人もいるかもしれない。

その観点では、少なくとも俺にとっては本事故インドネシア事故も等しく「人災」であり、人間の失敗であり、未来のために学ぶ意義があるものだ。

この時点で俺的には満足したんで、以下細々と。

Wikipediaより引用

2005年(平成17年11月、この死亡事故を教訓として警備業法と国家公安委員会規則改正され、警備業務検定に従来の常駐警備、交通誘導警備等に加え、雑踏警備が新設された。

元増田がこの記述以降の体制について話しているのであれば、余計に「本事故に触れないのはなんでだろう?」とは思う。

次、元増田より引用

人が集まる事をせんとする場合警備員の配置と雑踏警備計画を提出させられる

これ、「誰が」「どこに」提出するかが分からんかった。

事故の時点では警察自らが策定してたみたいだけど、今は違うの?それとも警察のものとは別に策定されるの?

おわり。




書きました↓

https://anond.hatelabo.jp/20221004181228

https://anond.hatelabo.jp/20221005143828

https://anond.hatelabo.jp/20221006154025

https://anond.hatelabo.jp/20221006200623

この記事もちょこちょこ追記・変更してます

本筋に関わる変更に関しては、記事最下部参照。

てかトラバ元消されてるやん。





    • ^太字部分が誤解を招きそうな表現になっていると感じたため、変更。元の文は「人間が警備計画策定する限り、本事故のようなことは今後も起こり得る」。2022-10-05 18:08

     
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