はてなキーワード: ホリエモン逮捕とは
サムスンってすごいと思うのよ。
iPhoneやiPadといったAppleの世界的な売れ筋商品を臆面も無くパクって、挙句の果てに本家のiPhoneやiPadを差し止めようと訴訟とか。
俺個人はパクリモノの GALAXY は絶対買わないけど、日本の家電メーカーの Android 端末なんてもっと情けない代物。SONYのタブレット業界2番宣言とか、東芝のREGZAフォンのスレの惨状とか見てると情けなくなる。
こういう日本の負けっぱなしの状況を悲観して、去年は坂本龍馬なんかが流行ったわけだけど、結局お話を楽しんだだけで、坂本龍馬なんてどこにも現れず。
Amazonの日本進出で日本の出版業界が危ない!黒船だ!って今更何言ってんのよ。Kindleが最初に出たのは4年前の2007年、どう考えてもこの日が来るのは分かってましたぜ。
楽天のRaboo/SonyのReader/ガラパゴスあたりのどれかがiOS/Android端末、Windows PC/Mac(要は全端末)に対応する電子書籍プラットフォームになればいいだけ。
正直、システム構築とマーケティングはそれなりに大変だろうけど、まあ先が読める範囲に収まるし、掛けたコストをはるかにこえる儲けはある、って素人でも想像がつく。
それでもうちの端末でしか読めないようにしてくれとか、薩摩だ長州だ、と言っているうちに、その儲けは、Amazon親方の総取り、日本の出版は植民地になろうとしている。
家電はやられっぱなし、出版もやられる、じゃあ日本はいいとこ無しなの?っていうと細かいところを見るとそうでもない。
例えば、文房具とか、最近だと財布とか、そういうこまごましたものは日本が最先端を行ってイノベーションの塊だったりする。食も含まれるかな?
そういう業界は知恵と技術を発揮できているのに、家電や出版は上手くいかないのはなぜよ?
違うのは掛金の大きさ。イノベーションできてる業界は、それぞれの小さい会社でも自分のリスクでチャレンジが出来る。家電や出版のような規模の業界ででイノベーションを起こそうと思ったら、大勢の利害関係者を説き伏せて、大金を掛けてプラットフォームを作る必要がある。
足りないのは知恵や技術ではなくて、大金を掛ける度胸のある山師。サムスンの鼻息の荒さ。
とはいってもそういう種類の、鼻息荒い山師って実際日本から絶滅したような気がするのよね。
まずは、90年代前半のバブル崩壊で、そういう拡大志向の人間はだいたい表舞台から消えてしまった。2000年代中期のITバブルの頃にそういう機運もあったが、ホリエモン逮捕とともに消えてしまった。
もう日本に大きな事をやる奴は本当にいないのよね。知恵と技術のある奴は小さく手堅く掛けるし、度胸のある山師は、知恵や技術が無いのでテレビとか携帯電話で国内の情弱相手に荒稼ぎ、未来に繋がるプラットフォームなんて一片も築かれはしない。
実際のところ、日本では神格化されてる坂本龍馬だって、日本の発展を見ることなく若死にしてるわけで、そんなリスクとって国の英雄になるなんてメリット無いよね〜ってみんな思ってるんだろうけど。
それよか、みんなの日本という国への帰属感自体が怪しいので、知恵と度胸と鼻息があったら、米国の東海岸なり西海岸に渡って、日本をやり込める側に回るほうがいいよね、って感じかね。
この先どうなるか、でなく、その時々の「流行」に従って報道が展開するということは、つまりマスコミは「愚民」しか相手にしていないということであり、それで何を目指しているかというと「国益」などでは無論無く、要するに単に自社の利益でしかない。愚民の皆様が不安に駆られてせいぜい新聞読んだりTV見て騒いだりしてくれればいいや、という。
そもそも民主主義国家におけるジャーナリズムが「国益」のために機能するのは、それが主権者である国民と政府の間の情報格差を可能な限り小さくし、政権選択において国民が全体として誤らないようにする点においてである。それ以外のあらゆる行為は国益に適わない。特に、多くの馬鹿なマスコミがよかれと信じてやってる世論操作などは、上の定義における「国益」からは最も遠ざかる行為。
その意味では、この国で比較的その『ジャーナリズム』に近い働きをしてたのは検察だったりしたわけだが、ホリエモン逮捕あたりからどうやらそれも疑わしいものになってきているみたいだ。
アメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズ経営破綻のニュースが流れました。
私たち1997年大学入学世代は、外資系企業に就職する東大生が増え始めた世代でした。何人かの同級生が外資系企業に就職していきました。有名どころのゴールドマン・サックスなんかに就職していったのは、たしかにずば抜けて優秀な奴らでした。9.11テロの時は、「あのビルでつい最近まで研修受けてたよ。今は日本に帰ってきているから大丈夫。」なんて電話をして安全を確認したものでした。
でも、みんな既に「元」ゴールドマン・サックスとか、「元」ブーズアレンという肩書きになっています。みんな三年以内にやめちゃいました。たしかに高い給料をもらっていたようですが、それ以上に厳しい毎日だったようです。体をこわした人もいます。本当にタフな親友が弱音を吐くのを初めてみたのは、彼がゴールドマン・サックスに入って3年目の秋だったでしょうか。
私たちは、官僚と法曹界が急速に輝きを失っていく中での新天地として外資系企業に道を見出した世代でした。その後、ホリエモンのおかげで一瞬だけやってきた起業ブームを挟んで、外資系企業の高給ぶりが広く知られるようになって外資系ブームが続いていましたが、それも今回のリーマン・ブラザーズ経営破綻で、新しい局面を迎えるのだと思います。
流れをまとめてみると、
> 官僚
↓
↓
東大出たからには収入は他人の20倍に!でも安定は諦める
> 起業
↓
↓
東大出たからには収入は他人の5倍欲しい!会社での生存競争はどうにかなるさ
> 外資系
↓
それなりにリスクはデカイと思ってたけど、会社倒産って!? ←今ココ
↓
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大きな流れとしては、どれくらいのリスクを受け入れるかという点で試行錯誤しているんですよね。でも、そういうチキンレースって、本来は東大生の得意分野では無いわけで…。
私は、再び官僚への回帰がはじまると思います。単なるチキンレースに参加するよりは、うまみも減ってしまったけれど、安定とそれなりのやりがいを見出せそうな官僚で頑張ってみようかという流れです。
そのためにも、「高い収入と絶対の安定」という本来両立しないはずのものを受け取ろうとあがいている上の世代の官僚を徹底的に健全化する必要があると思います。そういう世代間の不公平感が、一番やる気を奪うものですから。