2020-02-03

宇崎ちゃんポスター問題赤十字ガイドライン予想

件の献血ポスター

俺はどっちも問題ないと思っているけど、もしガイドライン制定担当者になったらどうするか?

第一https://urbanlife.tokyo/post/22892/

第二弾 https://www.huffingtonpost.jp/entry/uzaki-chan_jp_5e366317c5b69a19a4b084b7

俺が見たかぎり、批判者が言いたいのは「表情」と「ピチピチの服」だろ。

1つめ、「表情」についてはかなり難しい。

批判者が第一弾の表情を「アヘ顔」と呼んでいるのを見たが、これは断じてアヘ顔」ではない。

wikipediaによれば

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%98%E9%A1%94

アヘ顔とは「性行為最中における架空キャラクターの表情を表現した日本ポルノ用語

なのだ。つまり、性行為というコンテクストがないと成立しない表現なワケだ。

宇崎ちゃんの顔は「先輩を煽るウザい顔」である、というコンテクスト理解していれば

全く性的表現では無いと言えるので、「アヘ顔」論者は「アヘ顔」の意味を誤解していないか

コンテクスト理解不足と考えられる。

しか問題もある。

A. 批判者は、コンテクスト理解しないと批判してはいけないのか?

B. コンテクストを誤魔化した性的表現は許されるのか?

AについてはYES批判者はコンテクスト理解すべきだ。

BについてはNO、ただし「明文化および規制はできない」だと考える。

まずAについて。

悪意なきコンテクスト理解しないことによる解釈の違いとは「勘違い」と言い換えることができる。

人間感性は本当に様々で、勘違いが発生しない表現など不可能だ。

これを突き詰めると、女体の下半身に見える根菜を売っている八百屋猥褻物陳列罪にあたるか?

という話にさえ及びかねない。

まりコンテクスト理解すれば問題無い表現に関しては、素直に矛を収めるべきだ。

Bについて。

「悪意なきコンテクスト」と書いたが、実際には脱法的ハイコンテクスト悪用している2次元作品存在する。

例を挙げると、アンサイクロペディアにさえネタにされる「エロゲー登場人物18以上」問題だ。

https://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9%E3%81%AF18%E6%AD%B3%E4%BB%A5%E4%B8%8A

(断っておくと、俺はそもそも非実在児童ポルノ規制には反対だが、分かりやすいので例示する)

これは18歳未満との性交を避ける業界自主規制に関するエクスキューズなのだが、

ランドセルしょって成年です」はねぇよと思いつつ、設定次第でどうとでもなるので

コンテクストに基づく明確な判断不可能

かといって、見た目で判断となると「この絵は幼く見える」という絵柄魔女狩りが始まるのは目に見えているので規制すべきではない。

それでも、「悪意ある脱法」だと確信するなら、根拠を示して堂々と批判すべきだ。

極端な例として、エロ漫画コマを寄せ集めた「アヘ顔Tシャツ」なるものちょっと前に話題になった。

エロ大丈夫な人は検索してね)

これを街中で着ていたら、紛うことな環境セクハラだと思うが、

着ている人に「別に裸が写っているわけじゃないし表情だけで判断できないよね?」と言われたら?

安心してほしいが、ネットを見る限りほとんどのオタクはこのTシャツドン引きしてたし、

エロ漫画家が描いたエロ漫画の1コマ」というコンテクストを考えれば客観的批判正統性が保たれる。

つまるところ、ハイコンテクストコンテンツガイドラインによって規制するのは困難である

本当に問題のある表現赤十字のような公的組織採用した場合

その根拠も添えて批判すべきであり、根拠が正統ならオタク含めて大衆批判に晒されるであろう、と俺は思う。

2つめ、「ピチピチの服」は理解できるし、まだシンプルだが基準を作るとなると話は別だ。

第一弾のイラストを見ると、確かに乳房付近は他の上半身部分に比べて

シワひとつない、ぱっつんぱっつんだ。

漫画コンテクストを考えても胸の大きさがキャラクター性の1つとなっており

女性的な胸部を強調した表現であることは否定し難い。

巨乳から隠せない、仕方ない」という意見もあるだろうが

漫画公共ポスターという性質の違いを考えると、確かに適切な表現は変わってくるだろう。

例えるなら、同じ巨乳女性でもパーティ葬式では着る服が変わってくるようなものだ。

ここで俺は、ガイドライン担当者として、その線引きを考える。

「ピチピチはダメ」「乳袋ダメ

これでは曖昧すぎる。

第二弾を見るに「上着羽織っていること」?

巨乳がわからないようなデザインにすること」?

これでは巨乳女性ファッション社会通念的に制限することに繋がらないか

まだ水着とかなら非日常的だし、「肌の露出度が」「局部の際どさが」と言えるだろうが

そもそも「ピチピチの服」=「性的」と定義して良いのか?個人性癖では?という問題にさえいきつく。

これは俺個人の予想だが、カフェバイトウェイトレス制服である

= 宇崎ちゃん個人ファッションではなく着せられている

= ステレオタイプ女性店員に対する性的消費表現

批判者は捉えているのではないだろうか。

興味深いことに、コンテクスト理解していない批判者がいる一方で、

そのコンテクスト批判材料にしているようにも見える。

さて、俺は悩みつつも、仕事なのであえて明文化するなら

女性の胸部を過度に強調した表現を控える」とだけ書くだろう。

前述したように明確な基準を作るのは不可能なので、このように曖昧表現をするしかない。

おそらくすぐに形骸化するだろうがやむを得ない。

また可能ならば「女性の体型自体問題としない」と併記すべきだ。

筋肉を強調した表現」と「マッチョ表現」を描きわける難しさを考えて欲しい。

いろいろ書き殴ったが、批判者の目線に立つとやはり「何か言いたいが曖昧批判せざるを得ない」気持ちはわかる。

批判者、反論者双方とも、「こんな意見もある」と捉えてお互いの領分を犯さない程度で収めるべき問題だと感じた。

批判者はこれだけ反論が出るのは「セクハラに対する男性の不理解」だけが原因ではないと考え、安易規制論に走るべきではないし

反論者は見慣れた表現でも見る人によっては不快になるデリケート問題だと理解すべきだろう。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん