はてなキーワード: 蒼炎の軌跡とは
僕は精神障害者である。最近精神科病院協会の会長のインタビュー記事が話題になった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/261541
この記事に、精神医療の暴力的な医療体制を擁護せざるをえない現実を厳しい言葉で語る彼に賛成する健常者は多かった。
しかしその中に彼の「だからこそ一人ひとりの人間が変わって精神医療がリベラル的な温かい感じになってほしい」ではなく、現代の精神医療体制を肯定する人達も見受けられた。
僕はこういうところに、というか精神障害者になってから日頃から思っていることだが、庶民様の「政治家は厳しい生活をする庶民がもっと良い暮らしをするよう奉公すべきだ。俺は障害者のような弱者には特に何もしないけれども。そういうのは政治家や社会がなんとかするもんだよね。俺?ゲームするよ」って傲慢さが気に食わない。それならまだ選挙という工程を踏む贅沢政治家の方がマシだ。庶民様が障害者にたいしてノブレス・オブリージュを抱かないならそりゃそういう国民性を持つ国民の政治家はそうだろうよ。
自分も社会を構成している一人の人間なのに、障害者の厳しい現状が放置されているのが社会のせいならあなたもその原因の一人なのに。そんな無責任で社会に無関心なヤツが多かったら政治家だってそうだろうよ。
今の無敵の人の通り魔事件って政治家のせいか?俺はなんか良い家具買って散財してる政治家よりTwitterで楽しくグループ作ってオフ会でワイワイやってたり高額資産自慢するオタクとか結婚や仕事でうまくやっていくことが人間のステータスみたいに語る庶民様の方が憎悪沸くけどね。山上被告の窮状を安倍晋三元総理大臣や統一協会のせい、そういう世の中の問題を権力者やでかい団体の陰謀にする人達がいるけど、困っている人を利己的に利用する人達よりそういう人にそもそも関心を示さないかキモい弱者として無視し彼らが重傷になるまでほっとくお気楽で排他的な庶民様の方が極悪人だと思うぞ。彼らに構ってくれる宗教団体の方がまだマシ。通り魔も仕事上では庶民の幸福を少しは考える金持ちや政治家ではなくお気楽で自分たちの幸せしか考えてない庶民様を狙え。男女仲睦まじくしてる人生の絶頂のカップルとかさ。
こんなことを精神障害者が言ってたら「お前らが食えているのは俺らが働いてるからだぞ。生きてるだけありがたいと思え」って言われるかもしれないけど、それなら年収500万円だか以上の人が「税金以上のモノを享受できるのは俺たちのおかげだから、君たち服とかおもちゃ買う余裕あるなら所得税下げて消費税上げてもいいよね?」って言っていいってことだよね。障害者も働かず食えてるだけマシだろ、って思う庶民様が大半だろうから政治家も庶民様が食べれるプラスネットフリックス楽しく見られる、ぐらいの生活をさせてるからいいよね。
結局言葉は自分にはね返ってくるし弱者には優しくしないといけないのだが現実ではそう簡単に優しくできないし人間は攻撃的だ。しかし庶民様のズルいところは政治家だとか金持ちと違って自らの加害性に気がついていないところだ。
政治家や金持ちは会社の重役で厳しい判断を責任もってしなくてはならないのに、庶民様はただ上の指示に従ってマニュアル通り働けばいいんだから気楽だよね。そのくせに文句ばっか言っている。
「政治家よ!俺の人生をもっとよくしてくれ!」って思ってる昭和サラリーマン気質の思想のくせにそんな古臭い庶民様のために政治家が古臭いオリンピックや万博を持ってきたら文句ばっか言って政府に批判的な自分がかっこいいと思う庶民様。
もっといい人生にしようと政府はマイナンバーカードだのデジタル化を進めたり年金で老後を賄うのは難しいから投資を推奨しているのに、『失敗の本質』の戦前から反省し政府に反対するのは偉いんだぞ、と文句を言って、かといって自分は富国する思想やより良い政策の代案がない。
政治家や創作作品に人生をデザインされないと人生に希望が持てない庶民様。そのくせプライドは高く上流階級をシニカルに冷笑する虚無主義の自分は頭いいと思ってる。凡庸な人間でそんな虚無主義だから日本で希望が持てないんだろ。
貧困になったら世界を呪う。富者になったら自分がすごい頑張ったからだと思う。そんな健常者の庶民様や政治家、金持ちを救ってやる必要なんかない。日本はもっと衰退し庶民様はもっと窮乏するべきだ。
最後に僕が途中で飽きた『ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡』の好きな台詞を置いときます。
「人間は図太いものです。自分に身近な不幸以外にはとても鈍感にできている…だから自分にかかわりのない悪事には見て見ぬふりをするということができる。自分や、自分の家族に起こる不幸でなくてよかった、と胸をなでおろしながらね。だって、所詮は他人ごとなんですから。(中略)彼らは、思い知ることになるでしょう。平和に慣らされ、他の不幸を省みなかった自分達の末路がどんなものであるかをね。同情の余地はありません。」