はてなキーワード: 日本うつ病学会とは
今ね、家の大掃除と、もうすぐ返却期限のくる統計学の本5冊を必死で読んでるのと、翻訳しなきゃいけない文章が溜まってるのと、他にもやることが山積みでクッソ忙しいんだよ。
できれば自分でPubMedで調べてほしいところだけど、それはできない感じなのかな。
とりあえず元増田の「ADHD傾向」とやらは自己診断だろうから私はスルーします。
ADHDに症状がそっくりで横断面からでは区別のつかない疾患は他にも無数にありますから、自己診断は全くあてになりません。
うつ病の標準治療については、やはり日本うつ病学会による治療ガイドライン(www.secretariat.ne.jp/jsmd/mood_disorder/img/160731.pdf)は最低限抑えておきたいところです。
これはあくまで最低限誰もが知っておくべきラインですので、それ以上詳しく知りたい場合は、世界的な精神医学の教科書およびトップジャーナルの主要な論文は抑えておくべきだと思います。
日本うつ病学会をインチキ扱いするのは完全にトンデモですね…。
うつ病に薬が効かないのではなく軽症うつ病にはプラセボと有意差がないという研究結果が出ているだけ。
もちろんプラセボよりも効果がある(有意差あり)という結果も出ています。
もっといいのは薬物療法と認知行動療法の併用ですが、それもガイドラインに書いてあります(あなたは読まないで批判しているでしょ?)。
最初から精神科ダメ!抗うつ薬ダメ!って決めつけないで、まずは専門家に相談し、リスクとベネフィットを十分に検討したうえで今後の治療について考えてみてはいかがでしょうか。
(p.14〜15)
母体が抗うつ薬を内服しながら母乳を授乳する場合、セルトラリン・パロキセチン・フルボキサミンは母乳移行が比較的少ないとして、それらの使用を推奨する意見もある(Fortinguerra et al, 2009) が、日本では薬剤添付文書に「投与する場合には授 乳を避けさせること」と記載されていることを考慮する。
治療者として留意すべき重要点は、妊娠・授乳中のうつ病とその治療に関して、何がどこまで明らかになっているかを明確にしておくことである(Chaudron, 2013)。その上で、個々の患者・家族の個別性を十分考慮に入れ、治療によるベネフィットとリスクをできるだけ早期から患者とその家族と十分に共有・検討し、 真の shared decision-making(患者・家族と治療者による双方向性の治療方針決定法)にいたるよう努める。
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/mood_disorder/img/160731.pdf
助言ありがとうございます。
双極性うつ病に抗うつ薬を使ってもよいのかどうかは、専門家のあいだでも議論が続いていて、決着がついていない問題のようです。私の主治医は最初抗うつ薬を出すのをかなり渋っていましたが、1ヶ月近くお風呂に入れない、歯も磨けない、外出もできない状態が続いたとき、「本当は出したくないけど…」と言いつつ、ごく少量の抗うつ薬を出してくださいました。そのおかげで少なくとも1年くらいはまともに動けていました。
私が知っている限りでは、抗うつ薬を最も避けるべきなのは双極I型障害の方で(私は双極II型障害です)、三環系抗うつ薬は特に避けるべきであり、抗うつ薬単剤での使用は勧められない、抗うつ薬を用いる場合は必ず抗精神病薬か気分安定薬と併用する、というものです(「臨床精神医学」46巻3号より)。
また、SSRIの躁転リスクは非常に低いというデータもあります(日本うつ病学会「双極性障害治療ガイドライン」より)。
私は現在エビリファイをベースにSSRIをごく少量服用している状態で、SSRI服用開始後に特に軽躁とうつの波が大きくなったということはないと感じています。
精神疾患のほかに内科疾患を抱えているので、どうしても総合病院精神科にかかる必要があり、セカンドオピニオンも難しい状況です。
そういった事情もあり、なんとか今の病院に再度受診できるように頑張りたいと思います。
ブックマークでコメントをくださった方もありがとうございます。
生活保護を受けるのに精神科通院歴があるかどうかはまったく関係ない。
あとな、適応障害(抑うつ状態)で休職するのはもはや当たり前のことではなくなってきている。
軽症うつ病ですら最近では休職することの弊害が判明してきて、安易な休職は勧めない方針になってきている(詳しくは日本うつ病学会のうつ病治療ガイドライン最新版を参照)。
ましてや適応障害(抑うつ状態)は、明確なストレス因があり、うつ病の診断基準を満たさない場合につけられる診断名だ。
なので「うつ病系統の病名ついた!→ゆっくり休職しなきゃダメ!」という発想はだいぶ時代遅れです。
総合病院のソーシャルワーカーさんだろうから精神疾患に詳しくなくても仕方がないですが、コモンな病気のガイドラインくらいは読んでおいてほしい。