2020-07-22

政治献金について考える 日記.1

政治献金について考える~

Go Toキャンペーン

Go Toキャンペーン受託団体が二階幹事長らに4200万円献金

こう題した週刊文春記事が今ネットSNSを通じて話題を呼んでいる。

このタイトルだけ見ると、一見Go Toキャンペーン受託団体が4200万円の献金でもって自団体利益になるような政策を買ってきた」ように思える。が、しかし実際記事を読んでみると、この献金自体は分かっている分で2011年から2018年までの間に行ってきた献金額の合計というだけで、明らかにこの政策のための献金ではない。二階氏が過去に受けたとされる合計470万円の献金理由に今回の政策を押し進めたかのようにも書かれているが、それについてもそんな少額で2020年の今になって動く訳がないだろう。今回の政策を「長年の献金実績によって政治癒着した結果」として捉えるのならば確かに問題ではあるが、その癒着事実も現状真偽は定かではない。献金の有無で癒着判断するのならば全ての献金は容易に黒となる。ミスリードを狙うような記事の書き方も悪いが、まずは落ち着いて今後の追及を待つべきだ。

さて、話題となった記事について述べてきたが、私が今日ここで記しておきたいのは献金政治活動の繋がり、特に企業献金についてである上記記事のことはこれを考えるきっかけになっただけなので、何かを期待した方はここでブラバを推奨する。個人企業政治家に金を渡す、これだけ聞くとどうにも賄賂のように思えあまりいいイメージを持たないが、実際のところ献金とはどのようなものなのか。今回はそれを確認しておきたい。

そもそも政治献金とは~

政治献金とは何かはっきりさせておこう。最初確認したいのは、なぜ献金といったもの必要なのかについてである。これはズバリ政治には金が必要からである。まず議員になるための選挙活動費、選挙で勝つためには自分応援する人々を増やし、政治団体を作って運営していく必要がある。選挙期間中は選挙運動に伴う広告宣伝費用、人件費事務所に係る費用等一部公費で賄われるものもあるが、その負担は大きい。晴れて当選して議員として活動を始めてからも、給与として年間2000万円以上の歳費や様々な補助があるが、新たな事務所を構えたり自分の補助をする秘書を増やす中で追加の費用必要になってくる。こういった政治活動にかかる費用を賄うために、個人企業献金存在するのである

ではその政治献金にはどのような種類があるのか。詳しくは政治資金規制法を参照。政治献金には大きく分けて、個人政治個人政党献金を行う個人献金、そして企業政党献金する企業献金の二種類が存在する。

まずは個人献金について、これは日本国籍を持つ個人であれば今読んでいるあなたにも可能献金である相手は二通り、政治個人政党(及び政治資金団体)だ。ここで政治個人とすると各所から怒られそうな気もするので訂正しておくが、政治個人への献金原則禁止されており、政治家に献金する場合はその政治家が指定する資金管理団体後援会を通じて献金することとなる。ざっくりと理解の上では、個人献金には政治個人への献金政党への献金があるという程度でいいだろう。

次に企業献金について、この場合相手は一通り、政党だけである企業献金場合政治個人への献金特定企業に見返りを与えることに繋がらないよう禁止となっている、というところが「一見」大きな違いだ。ここで「一見」としたのは、実はこれには抜け道存在するためだ。企業献金では、先述のように政治個人への献金禁止されている一方で、政治家の所属する政党政治資金団体献金することは認められているため、一度企業政党政治資金団体を経由してしまえば、政治個人が間接的に献金を受け取ることは容易に可能なのだ。これは企業献金抜け道として指摘されているが、現在法律禁止されていない。もう一度、詳しくは政治資金規制法を参照。

私はこの企業献金について、大きな疑問を持っている。企業献金で一番重要なのは献金特定企業への見返りに繋がってはいけないという点だ。もし見返りがあれば、それは即時に賄賂と同じになる。だが、その見返りは本当にないのだろうか。先述したように、政治には金が必要である。そこで金を出す企業言うなればスポンサーだ。スポンサーが何も言わず、ただ社会貢献のためだけに金を与えるだろうか。そこには大きな疑問が残る。事実、この企業献金については調べればいくつも不祥事が出てくるので、気になる方は自分で調べてみるといい。

企業献金政治

ここまできてやっと本題。企業献金について記していこうと思う。ここからは私の纏まっていない考えを記していくだけになるので読みにくくなり申し訳ない。あくまで私の個人的な意見であることを念頭に置いてあなたも一緒に考えてほしい。

私ははっきり言ってこの企業献金の仕組みは実質的賄賂だと感じている。必要悪とでも言おうか、完全な悪だとは思わないが、仕組みについては再考するべきだと考えている。その一番の理由は、企業政治癒着問題についてである政治には金がかかる、それは紛れもない事実であり、何らかの形での資金提供必要だ。その意味において、企業献金大事政治ガソリンになっており、必要存在だと言えるだろう。しかし、やはりそれでも現状の仕組みだと企業政治癒着は確実に起きていくだろう。企業、そして業界政党を通じて政治家に資金提供することを通じて自社、自業会に有利となる政策提言を行っていくことは想像に難くない。それを各業界から意見集約として捉える見方もあるだろうが、そこに金の大小という一つの物差しがどうしてもできてしまう時点で、一部に有利な歪んだ意見となる危険性は無視できない。そして、もしそれがその業界の発展、ひいては経済の発展に寄与するものだとしてもまだ問題は残っている。それは企業利益一般国民である我々との利益は必ずしも一致しないということだ。もちろん全ての人々に都合の良い政治などあるわけはない。だが、私たち自分たちの暮らしを、国を良くする可能性のある政治家を選挙によって選出するしかない一方で、企業は金でもってその政治に大いに関与できるのである。もちろん全てそうだと言いたいわけではないし、企業社会の一員として政治に参加する権利があるのは分かるが、これではあまりにもアンフェアではないか。それなら私たちにより良い暮らしを訴える政治家ではなく、私たち暮らしをより良くする提言をする可能性のある企業から多く献金を受けている、政党政治家を選んだ方が意見が通りやすいというものだ。その通りだ、と言われればそこまでかもしれないが、私にはそれがどうにも納得できない。資本主義だ、金を多くもっている者が偉いのだとまでは言いすぎだろうが、政治にその側面が感じられるのはどうにも腑に落ちない。政党活動資金の多くは政党交付金で賄われているし、企業献金を全く受け取っていない政党存在する。企業献金の大小でもって1か10かのように語るのは言い過ぎかもしれない。私が潔癖すぎるのだろうか。まずは落ち着こう。

さて、ここまで私の考えを本当に思うままに記してきたが、私はやはり現状の仕組みを再考すべきだと強く信じている。政策提言を行いたい、経済活性化を願うのであればそれ専用の場があるべきだし、政治に金が必要であればそれはそれとして集める場所があるべきだ。その二つが混じり合うべきではない。もし奇跡的にこのただの日記を読む政治家、専門家、そして今読んでいるあなたに問いたい。あなた政治献金についてどう考えるかと。

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最後に)

これは一大学生がその日感じたことを記録しておくだけのただの日記です。

ここに書かれている内容は事実とは一部異なる場合があります。何なら全部間違ってると思って読むことをオススメします。ただの日記です。少しでも気になった方は自分で調べ、自分の頭で考えてください。ただ記載内容に誤解を与えるような明らかな間違いがある、誰かに意図せず不利益が生じる場合修正します。

また、Webに載せている以上いかなる批判もあるものとして考えておりますが、行き過ぎた誹謗中傷はおやめ下さい。

今後も日記.○のような感じで不定期で投稿をしていく予定です。次回はコロナ報道におけるメディアについて書きます。たぶん。ではまた。

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