はてなキーワード: 自動化ソフトとは
海外、特に先進国に行った人間は、年月が立つほど「海外スゴイ」になりやすい。
でも実際、その「海外スゴイ」は「海外で行った時で日本の知識が止まっている」だけのことが多い。
5年前、同期が海外支社で働く事になった。ちょっとフェイクを入れるが、上海→ロサンゼルス(行き来してる)だ。
海外支社に言った直後は、「会社内に限って言えば特に日本と何も変わらないよ」とぼやいていた
ただ年月が立つにつれて、海外ヨイショの言葉が増えて行った。要約すると
・エクセルなんて使われてない
・日本は体質が古い、遅れている
彼の中では日本はまだ自動化、機械化が進んでいなくて、出社しててLGBTの価値観も進んでいないそうだ。
LGBTは確かに、人権先進国と比べればまぁ遅れているというか、価値観が違うのは理解できる。
ただ営業や採算管理、その他諸々外注した自動化ソフトを導入したし、結果的にある程度評価基準が変わって近代的にはなった。
コロナでリモートワークがほぼ基本だし、価値観も5年前では全く変わっている。コンビニやスーパーは自動レジだ。
周りの話を聞いてみても、海外の人間と合わせるために多言語対応のシステムを導入してるため、インドも中国もアメリカも足はそろっている。
しかし彼は、「5年前の日本」と「現代の世界」を比べ続けている。
彼は英語が堪能では無いので、主に日本人と交流している。10年前や20年前に日本を出た人間と話し、彼は「一番新しい日本の価値観を知っている人」として扱われる。
5年、10年前の日本が、彼らの中では最新の日本として認識される。
彼の中では、日本はまだ出社していて、レジ打ちは全て人間がやっていて、価値観も5年前のままみたいだ。
たまに話すと、いかに日本が遅れているか力説してくる。「逆にこれはチャンスだと思うんだよね」とか言い始める。
日本を出た時に、彼らはそこで時間が止まってしまう。「世界的な進歩」を「日本以外の進歩」と捉えてしまう。
僕「お、おはよ…」
Y「クスクス」
僕「…」
僕「はあ、研究疲れた…。彼女欲しい…」シコシコ「うっ!…はあ…」
僕「インスタでも見るか…」
Y「Xと旅行!」
僕「…」
X「え!解雇⁈」
支店長「すまんね〜。基本業務は自動化されたし、営業や調査は外注。金融商品組み込みやアドバイザリーは専門性が高くて文系で若手の君には無理だし、もう君いらないんだよ」
X「…」
支店長「まあ心配しなくても、ベーシックインカムがあるから大丈夫だよ」
X「クソ!早慶出ててコミュ力あっても、文系だから専門性皆無で仕事がねえ!」
Y「私ベーシックインカム暮らしなんて嫌だよ。服も変えないし、旅行にも病院にも行けないし、民間水道は引けないから汚い公共水道使わなきゃいけなくなるし」
X「わかってるよ!…あ、公務員試験だ!え?行政事務の全てが自動化⁈…税理士試験!え?租税法が簡素化されて税理士不要⁈…司法試験だ!え?検察も弁護士も裁判官も来年度からAIが担う⁈…公認会計士!…は既に自動化…」
Y「…」
X「はあ…。Yに振られたし就職先はない…。ベーシックインカムで暮らしてるからもやしと米だけの生活だ…」
僕「あれ?Xじゃん。」
Y「あ、本当だ」
X「え?は?お前ら付き合ってんの?」
僕「ごめんねww俺が関わった金融業務と経営管理の自動化ソフトで解雇されたんだってねwwYは俺が面倒見るから心配しないでwww」
Y「無能は置いといて早く行こ」
X「…」
X「はあ…自動清掃ロボットが安価になったせいでデパートの警備と清掃の仕事もクビになった…またベーシックインカムで米ともやし生活…ヘルパー代も払えないし介護ロボットも買えないから両親の介護も自分でやらなきゃ…」
僕「あれ?Xじゃん!」
Y「あ、本当だ」
Y「気にしないでいいよ。行こう」
僕「いくらでも買ってあげるよ〜」