「定席」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 定席とは

2015-07-03

知ったか吹奏楽

音楽における自分ホームグラウンドはと質問されたら、自分場合クラシック、それもオーケストラだと即答する。

そんなクラオタ兼アニオタ自分は、当然のごとく「響け!ユーフォニアム」にハマり、作品にこもった熱気に当てられてしまった。

とにかくモブを含めた登場人物全員を愛おしく感じたとか、長年アニメを見てきて初めての経験だと思う。

また、オケで目にする管打楽器の人たちはこんな青春時代を送ってきたのかーとか、高校体育会系部活だった過去自分にもあるあるだなーとか、感慨もひとしおである


そしてアニメをとっかかりに、海兵隊とか錨を上げてとか、アルヴァマー序曲とかカタロニア栄光とか、吹奏楽名曲とされている作品もいくつか聴いてみて、オケとの様々な違いを興味深く感じ取った。

以下備忘録ではないが、ニワカなりに感じた差異を書いていこうと思う。

ツッコミ大歓迎。

音符の公平性(?)

オケ場合は、こう言っては何だが、弦・管・打の間で殆ど序列と言っていい原則がある。

即ち弦で言いたいことの多くを言い切り、管はそれを補う彩り、打楽器に至ってはスパイスみたいな位置づけである。別の言い方をすれば、オケ弦楽合奏に管打楽器を後付したと考えると分かりやすい。

勿論これは作曲家個性にも依存していて、ベートーヴェンブラームスなどで顕著な一方、ラヴェルリムスキー・コルサコフなどではより管打楽器の色彩感を強調しているが、それでもこの原則はかなりしっかり守られている。

結果、分かりやす見方でいうと、各楽器の音符の数に大きな差が出てくる。それどころか、楽器によっては出番がないなんてことも起きる。

例えばオケの第一ヴァイオリンの何が一番って、間違いなく音符の数である(第二ヴァイオリンが二番)。

対してホルン以外の金管打楽器は休符がメインだったり。

しかもこの中で定席トランペットティンパニのみ、他の楽器は終楽章まで出番がないだの、一発だけだの、そもそも曲の編成に含まれないなどザラである


それに比べたら、吹奏楽は極めて平等世界のようだ。

少なくとも音符の数に極端な差はなさそうに見える。

というか、トランペットトロンボーンがこんなに色んなところで吹いているなんて驚きであるチューバはまんまオケコントラバス的な存在だし。

もっと驚いたのは、どんなに静かな場面でも、大抵何らかの打楽器が鳴っていることで、オケではまず考えられない。

その代わりと言っちゃアレだが、ダブルリードホルンコントラバス存在感は正直微妙。てかオケの方が難易度高い代わりに美味しさも桁違いだと思う。

シングルリード重要

楽器間の音符の数は比較的公平とはいえ、吹奏楽の中核セクションはクラとサックスな気がする。

声部でいうとクラ3バスクラ1、アルト2テナー1バリトン1が曲を引っ張っている感じか?

ちなみにオケでは登場年代が新し過ぎたり、弦と決定的に合わない(弦の響きを消してしまう)などの理由から完全にゲスト扱いのサックス勢だけど、吹奏楽では不可欠な楽器じゃないだろうか。

吹奏楽のサウンドに艶とか柔らかさといった要素を付加しているのは、間違いなくサックスだと思う。

編成の柔軟さ

オケ管楽器原則1人1パートでアシはオプション扱い、本来は入れずに済ませるべきという雰囲気がある。

吹奏楽はそこら辺、少な過ぎは困るけど多い分には別に・・・という感じに見える。

これは編成の制約が少ないことを意味するので、ちょっと羨ましい。

ダイナミクスか、取っ付き易さか

今更自分が言うまでもなく、オケダイナミクスは圧巻である

弦のピチカートの上に消える寸前の虚ろなクラリネットソロがあると思えば、大人数の弦を含むオケ全員で奏でる音の爆発まで、凄まじい落差がある。

ピュアオーディオリファレンスに使われるのも道理で、オケフォルティシモとピアニシモが両方遺憾なく再生できれば、多分不可能はない。


一方の吹奏楽は、とにかく取っ付き易さと親しみ易さが印象に残る。

オケ曲のような難解さはあまりなく、気軽に楽しめる感じである

それだけ取っても、市民バンドと言ったら吹奏楽に軍配が上がる気がする。

最後

色々書いてきたけど、自分吹奏楽転向するかというと、多分ノーである

しろ吹奏楽名曲オケ編曲したら・・・という興味が強いかも。

目下、ユーフォ劇中曲三日月の舞」のオケ版を強く希望(結局そこかよ)。

2012-10-24

管楽器奏者のクラシックの嗜好

アマオケで弦をやって10年以上経つけど、未だに管の人達の曲の嗜好がよく分からなかったりする。


とにかく管の人達って、ロマン派後期から現代の音楽をやりたがる感じなのだ

現代くらいかしか定席のないトロンボーンチューバがこの傾向なのはまだ分かる。

ティンパニ以外の打楽器も、やはり近現代から積極活用され始めたので、これまたそっちをやりたいだろうと思う。


しか木管トランペットホルンまで含めて、総じて上に書いたような、言い換えれば「割と大編成志向なのはどういうことだろう。

スコア眺めてる限り、モーツァルトベートーヴェンブラームス管楽器パートだって十二分に面白そうなのになあ。

木管ホルンの深みのある印象的なアンサンブルトランペットティンパニのカッコいいアクセント、どれも弦じゃ絶対経験できないし。


ちなみに弦の意見として言わせてもらうと「オケは弦の豊かな響きが基盤」という意識が非常に強いです。

またヴァイオリンチェロメソッド古典的な造りの曲や、バロックを基本としていたり。

なのでそれに沿ったオーケストレーションをする古典派~ロマン派前期くらいが、どうしても好みになるわけで。

一方、楽器限界に挑戦するような、弾いててやたらくたびれる書き方をしているロマン派後期以降はちょっと・・・という感じ。

打楽器の数も多いので、それに負けないよう人をかき集めようにも、曲によっては技術的に難しすぎて、ゲネ本しか来ないようなエキストラにはまず期待できないなんて事情も。


そして毎回、選曲会議微妙駆け引きの場になると。

2012-10-01

歴史から学ぶだけで現場の実情を汲み取れない哀れな人っているよね

http://anond.hatelabo.jp/20121001123743

件のコメントは俺がバカな厨房を装った釣りコメから、何マジレスしてんの?ニコ動は初めてか?力抜けよ

こういうコメを書く前に、毎日の練習がてらもうちょっと自分がやっている楽器歴史も学んで欲しい。

え?全国大会ゴールド金賞できゃあああああああああああって黄色い声をあげることと楽器歴史を学ぶことに何の意味があるんですかね?

そんなくだらないことグチグチ垂れてる暇あったら基礎練しろよ。甘えてんなカス

こんなことでクラオタとかに「水槽厨」などとバカにされるのはつまらないし、見ているこっちが恥ずかしい。

だって馬鹿にされる演奏ばっかりしてるし、音も濁ってて気持ち悪いし、バカみたいな味付けした演奏ばかり出まわってそれらが普門館で金賞なんて取ってるからバイブルになってるし、そういう業界がバカにされないわけがないよね?ww

だいたい歴史から学ぶならクラシックのほうが立場が上なのはわかりきったこと。吹奏楽はどこまで行っても「実用音楽」でしかいからねww

あとオケサックスがないのはオケ歴史と比べてサックスが新しい楽器というのもあるけど、音が弦と決定的に合わないことが一番の原因だと思う。

オケの基盤は弦の豊かな響きなので、それをスポイルちゃう楽器定席を得られないというわけ。

そもそもオケサックス不要協奏曲にたまに出てくる程度でいいんだよ。

以下余談。

知り合いのファゴット吹きに、中高の吹奏楽には憧れのファゴットが無くて、一人はバリサク、もう一人はユーフォニアムで過ごした人がいたっけ。

どっちも大学オケで初めてファゴットを手にし、たちまち名手になってた。

とても素敵な転向だと思う。

はいはい、おめでとうございま~す。すごいね88888888

で?っていう

賢者にならなくてもいいか歴史に学んで欲しい

ニコ動で合奏や打ち込みの動画を見ていると、たまに「木管五重奏なのになんでサックスないの?」とか「オケサックスがない」というコメを見かける。

こういうコメを書く前に、毎日の練習がてらもうちょっと自分がやっている楽器歴史も学んで欲しい。

こんなことでクラオタとかに「水槽厨」などとバカにされるのはつまらないし、見ているこっちが恥ずかしい。

あとオケサックスがないのはオケ歴史と比べてサックスが新しい楽器というのもあるけど、音が弦と決定的に合わないことが一番の原因だと思う。

オケの基盤は弦の豊かな響きなので、それをスポイルちゃう楽器定席を得られないというわけ。


以下余談。

知り合いのファゴット吹きに、中高の吹奏楽には憧れのファゴットが無くて、一人はバリサク、もう一人はユーフォニアムで過ごした人がいたっけ。

どっちも大学オケで初めてファゴットを手にし、たちまち名手になってた。

とても素敵な転向だと思う。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん