はてなキーワード: 夏の大三角とは
AIのアルデバランを聞きながら、星の名前のついた歌って結構あるよなと思ったので、主だった星の名前で調べてみた。
漏れや数え間違いはすごくありそうなので気にしないでほしい。だいたいこれくらいあった。
├ポーラスター(ポーラースター) 3曲 ※ブコメの指摘で追加
└北極星 7曲(15曲) ※ポーラスター、ベガ(!?)と重複あり ※ブコメの指摘で追加
シリウス 27曲(39曲)
スピカ 27曲(39曲)
アルタイル 4曲(10曲) ※「ベガアルタイル」「ベガとアルタイル」含む
ベガ 5曲(7曲) ※「ベガアルタイル」「ベガとアルタイル」含む
ベテルギウス 4曲(7曲)
カペラ (2曲)
アンタレス 2曲(5曲)
プロキオン (3曲)
レグルス 1曲(2曲)
アルデバラン 2曲
リゲル 2曲
カノープス 1曲
デネブ なし
アークトゥルス なし
カストル なし
ポルックス なし
ハダル なし
アケルナー なし
アクルックス なし
※アルファベット表記も含む
※()内は「きみと〇〇」みたいに星の名前以外の言葉がくっついたタイトルとの合計
(追記)
アルファベット表記も含めて41曲。これは強いわ。
(追記2)
思いの外ブクマが伸びてた…
太陽と月(衛星)、惑星、流星、星雲とか星団あたりはあえて入れなかった。
すまん!太陽と月は多すぎる!
(追記3)
かなり前に12歳の、小学生の女の子に告白された。私は当時22歳の大学院生だった。
いとこに娘の勉強みてほしいと言われて、週1で家庭教師ぽいことをやっていた。
つまり彼女は「従姪」という間柄だった。家庭教師していた時間はそれなりに楽しく、休憩時間に私は覚えたての手品などを披露していた。いちいち驚いてくれることが嬉しかった。
セックスしたことある?ないのかーじゃあ童貞かーなどとからかわれたりしてた。あーはいはいって流してたけど、これくらいの年齢の女子ってそういう話好きなんですよね。コンドーム持ってる?とも聞かれた。持ってたら見せてって言われてたと思う。
月の満ち欠けなど教えてたんだけども、天の川を見たことがないという。直接は勉強に関係無いんだけど、天の川すら見たことがないなら天体に興味もわかないだろうから、一度見せようと思った。
新月の晴れた夜を選び、車で50分ほど、街から離れた空が暗い山中までドライブして光のほとんどない空き地に到着した。
顔をよせて、あれが天の川、あれが定番の夏の大三角で織姫と彦星、などと説明していると、突然キスされた。
当方キスも初めてで、いきなりのことにとまどっていると、付き合ってほしいと告白された。
その後のことはあまり覚えてないが、なんとか断って、彼女は普通にしていたように思う。
「あれがアレガ、あれがデネブ、あれがアルタイルベガ。これは夏の大三角と呼ばれてて…」
『いや一つ変なの混じってるのに、最後の一つなんか合体してなんかカッコよくなってるじゃん』
「あぁすまん」
『しっかりしてくれよ』
「あれがアレガ、あれがアレガデネブ、あれがアレガアルタイルベガ」
『待て待て』
「なんだ。いや、アレガなんだ」
『そこにまでアレガ付けるのかよ。いやアレガって先に付けなきゃいけない感じになってるじゃねえか、逆にアレガって星はなんだって感じになるだろうが』
『おう、それがね』
『ああすっすっって二つの星を指してたのか、いやわかりづらいわ。めっちゃかっこいいボス的な何かかと思ってたわ』
「でこの三つが夏の大三角と呼ばれてて、それらと宇宙そのものが融合した超怪獣『アレガデネブアルタイルベガ』をお前に倒しに行ってもらおうと思って」
『無茶振りと話の飛躍が過ぎるわ。』
Ingress。それは緑と青の勢力に別れて覇を競う陣取り電脳ゲームである。モバイルマップから人工物(ポータル)に勢力色でマーキングし、マークされた三点を結ぶことによって陣地(コントロールフィールド)を形成する。自由の青、共存の緑、果て無き争い。
人々はIngressに熱狂し、2014年にはモバイル圏外のポータル申請のために電波塔を設置する者が現れた。そしてその年の後半にはポータル維持のために土地を取得、購入する者まで出現した。
すべての空きポータルが緑か青に染まり尽くす頃、人々はついにIngressのポータルにするためだけに(芸術的な)モニュメントを建築し始めた。新しいポータルはできるだけ他のポータルと離れていたほうがコントロールフィールドが大きくなるため、地球上のありとあらゆる白地図がターゲットになった。 ポータル建築は前述のように私有地化してから行うのがセオリーのため、なんでもない砂漠、僻地の空き土地が高騰し、空前の土地バブルが訪れる。
ポータルは一回マーキングしただけでは安心できない。常に敵勢力に塗り替えられるリスクを負っている。そのためポータルを維持するために所有した土地に住み、また管理するため子孫を残す一族が現れ始めた。
これらの熱狂によって不況、大都市の過密化と地方の過疎化、そして少子化までもが一挙に発展的解決をみる。
まだだ、まだ足りぬ。なぜあの土地の人間はIngressをやらずに銃で射ち合っているのだ?啓蒙せねばならぬ。政情不安地域ではポータルは皆無、土地と資源ばかりがある。啓蒙せねばならぬ。すべての国家、人種、民族、宗教は青か緑に染まり、かの星はついに全地域が無血戦争状態へと突入する。
この星はまだらの青と緑で染まった虎となった。もはやどこへも行けぬ。まだだ、そうして人々は天を仰いだ。月と太陽と星々が輝く天を。Ingress宇宙戦争元年である。その翌年には火星行きの民間ロケットが飛ぶように売れたという。
そして年月は流れる。
いつかの未来、地球。毎年そうしているように、満天の星々の下、子供たちと一緒に空を見上げながら、優しい顔で語る一人の女性がいた。
「あれがベガ、Lv53万のポータル。そしてアルタイル、デネブ」
きらきらと光る星を指でなぞりながら、言う。