はてなキーワード: メルヒェンとは
便乗便乗ゥ
1.ソード・ワールドRPGリプレイ集〈1〉盗賊たちの狂詩曲(ラプソディ) 著:山本弘 初版1989年
これがなければ、TRPGリプレイが多数書籍刊行されることにはならなかった可能性があるくらい、歴史上はとても重要な作品。
さすがに今読むと古臭い部分は否めないが、TRPGに初めて触れた人にも楽しさが伝えられる教科書的な作品ではあります。
2.新ソード・ワールドRPGリプレイ集」シリーズ、通称「へっぽこーず編」 著:秋田みやび 初版2001年
MtGなどのTCGに押されまくってTRPG専門誌が次々と休刊していく中で、TRPGリプレイ書籍の復権に貢献した作品。
駆け出し冒険者が地道にお使い任務を繰り返して実績を重ねて成長し、最後は国家の危機に対抗するほどの力をつける成長譚。
冷静に考えると活躍自体は地味な部分が多かったですが、それを面白く魅せる筆致は確かなものでした。
9巻でアクシデントが起こったせいもありますが、合計10巻は当時のリプレイ作品では最長の巻数。
著者の秋田みやび氏は、経理担当でグループSNEに入社しながらもWeb担当を経て本作品のGM及び執筆を任された異色の経歴。
3.ナイトウィザード リプレイ 紅き月の巫女 著:菊池たけし 初版2003年
実は初出は成人向けゲーム雑誌「E-LOGIN」での連載作品である。
声優の矢薙直樹氏と小暮英麻氏をプレイヤーに迎え、インターネットラジオも同時に配信していたという何から何まで初物尽くし。
声優をプレイヤーに迎えるのは当時は前例がない(推定)ことであり、以降たくさんの作品で声優が起用されていくことになるきっかけとなった作品でもある。
なお、ナイトウィザードは2007年にアニメも放送されたが(このリプレイのキャラの一部も登場)、その前の2004年にアダルトゲーム作品も発売されている(こちらはリプレイとは世界観以外は関係ない)。
4.ご近所メルヒェンRPG ピーカーブー 著:河嶋陶一朗 初版2008年
河嶋氏が考案した汎用のTRPGシステム「サイコロ・フィクション」の第1弾。
子供とお化けがコンビになってプレイする設定のTRPGのため、実際の小学生がプレイに参加している。
歴史上重要なのはその点ではなく、本書はTRPGルールブックの扱いながら、その多くがリプレイに紙面を割かれている点にある。
数頁~十数頁程度のリプレイが掲載されているルールブックは珍しくはなかったが、紙面の半数以上がリプレイパートになっているというのは異例であった。
これ以降、サイコロ・フィクション作品では多くがこの形式をとり、ページが半数以上とまでいくものは多くないが1/4程度以上を占めるものだと、同じ冒険企画局の「艦これRPG」や「幻想ナラトグラフ(東方project二次創作)」だけでなく、F.E.A.R.の「オクトパストラベラーTRPG」等や、グループSNEのソードワールド2.5関連のサプリメントでも同様の形式がとられるようになっている。
5.ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア 著:加納正顕 初版2010年
TRPGリプレイとしては珍しく、「悪役」側をPCに据えた作品。
ダブルクロスはダメージインフレの激しいTRPGで、PCがHPの2倍以上のダメージを受けることも珍しくないため、防御特化型のPCは成立しづらいと思っており、これ以前のダブルクロスのリプレイ作品でもそのようなPCは一人も居なかったのですが、このリプレイで登場したPC「大門寺朱香」がそのイメージを完全にぶち壊していきました。
なお、PLは声優の若林直美氏。ダブルクロスは初プレイとのことでしたが、別のTRPGのプレイ経験はあったとのことでした。
TRPGリプレイの人気としては、観測比でほぼ最高クラスなのですが、別に証拠はなくやや趣味枠的な扱い。
(次点)
本来はこれを選ぶべきなのでしょうが、執筆者が全く目を通すことができていないため選外に。他にも旧ウォーロック誌上のリプレイとかも挙がるかとは思います。
これも挙げる人が多いかと思いますが、SNEだらけになってしまうこともあり敢えて外しています。リプレイを基にルールが改定された作品としては先駆者と言えるかと思います。
・クトゥルフ神話TRPG るるいえシリーズ 著:内山靖二郎
表紙に狐印氏を起用するなど明らかに狙っていますが、普通にホラー作品としては面白い。ただ、CoCブームに微妙に乗れなかったようにも見えます。
なお一部リプレイ登場キャラは、アニメ「這いよれ!ニャル子さん」SAN期にこっそり登場してたりする。
・アリアンロッド・サガ・シリーズ 著:菊池たけし
表題の通称「無印」以外にも、A-Mまでの派生(作者はきくたけ氏一人ではないが)でリプレイだけでも計40冊以上ととんでもない分量を誇る作品群。
じゃあメルヒェンと言えば良いのかな
自分が、知り合いのコネで今度のモーニング娘のオーディションの審査員として
呼ばれることになった。
かわいい女の子がたくさん来る上に、好きにしていいといわれて
うひょーとなった俺は、その会場に行くのだが、
幼すぎる女の子ばかりか、デブな男子小学生しかいなかったので、
うんざりしていると、司会のアナウンサーがとてもかわいかった。
「この子は?」といって
とびかかったら、つんくにひっかかれそうになった。すんでのところでにげると
いつの間にか、空を飛んでいた。
俺は麦茶を凍らせたようなものの上に乗りながらすーっと
空中散歩をしている。
おいしそうな麦茶を飲もうとするととそこは自分の部屋。
あー、畳の上で雑魚寝して、そうだウトウトしていたんだ。
デブでソフトモヒカンの男と、かるいイケメンと話しながら酒を飲んでいた。
山下なにやってんだろ。おっせーな。
あいつは今日、この浮き島に帰ってくるんじゃなかったのか。
そして、思い出話とともに日本のうまい酒とあたりめをお土産にもってくるんじゃないのか。
まったく使えない山下だ。
紫といえば、この間、裏のジャンク山に山下の死体を埋めたなぁ。
ハッとする。ちがう。ここは俺の部屋じゃなくて、俺の部屋の上の階の部屋だ。
正確に言えば、自分の部屋と上の階の部屋が夢という力によって歪んで同一に感じてしまっていて
重ね合わせのように感じているだけなんだ。
まったく夢って不思議だよね。
そうそう、
今本当は俺はひとりなんだ。藤枝も岸もまったくしらないし、
あれ、
そもそも山下は俺の後輩芸人だったはずだが、俺は芸人じゃない。
上の部屋から、ずんたたた、ずんたたたと上で酒瓶を床に叩く音が聞こえているために
そういった妄想にとらわれたんだと理解する。
上の階静かにしないかな。
まったく迷惑だよ。藤枝。あいつすげーくさそう。
でも藤枝なんてしらないぞ。
人妻が住んでいるんだった。
変な夢を見たもんだ。
ずっと続く、ずんたたたの音。
最初は酒瓶だと思ったけど何を根拠にそう思ったのかは不明。
だって、酒瓶はずんたたたなんて音しないもん。
♪ずんたたた、ずんたたた、ずんたたた、ずんたたた♪
そのリズムに乗ってふわふわと家の外に出る。
そこは見覚えのある景色。
青い空、坂と蔦のはった壁の多い長崎のようなこの町は、たしか・・・
前に夢で見た景色だ。
そうだコレは夢なんだ。夢で何度も見る古びた坂の上のマンションに俺は住んでいるんだった。
ちゃんとわかってる。これは夢。
家のとなりはジャンク堂っていうどうしようもないガラクタばかり扱っている店だ。
ほら、やっぱりそう。池袋の本屋さんは関係ないよ。夢だから影響を受けたのかもしれないけどね。
思えばこの町は前からすみたかったんだ。
前に夢でこの坂のちょっとしたにあるケーキ屋さんにいったこともあった。
何度も何度もみるから、自分はここに住みたくなって、そして今夢ですんでいるんだ。
これはすばらしい。
もしかしたら夢って言うのがひとつの現実かもしれない。
こういうメルヒェンなのが好きなんだよな俺は。
坂をはるか上空から見渡すと山下が走っているのが見えた。
日本酒を持っている。
どうやら、俺たちのために急いで持ってきてくれてるみたいだ。
上の階でドンちゃん騒ぎをするんだよな。
藤枝たちと一緒に一杯やってちょっと仲良くなっておくか。
あれ、でも山下の死体はちゃんと裏のゴミくず置き場に隠しておいたのに。
山下に嫌われないかなぁ・・・
そうだ、坂の下でケーキを買ってあいつに奢ってやろう。
という夢を見た。