2007-11-13

サイケデリック

自分が、知り合いのコネで今度のモーニング娘オーディション審査員として

呼ばれることになった。

かわいい女の子がたくさん来る上に、好きにしていいといわれて

うひょーとなった俺は、その会場に行くのだが、

幼すぎる女の子ばかりか、デブ男子小学生しかいなかったので、

うんざりしていると、司会のアナウンサーがとてもかわいかった。

「この子は?」といって

とびかかったら、つんくにひっかかれそうになった。すんでのところでにげると

いつの間にか、空を飛んでいた。

俺は麦茶を凍らせたようなものの上に乗りながらすーっと

空中散歩をしている。

おいしそうな麦茶を飲もうとするととそこは自分の部屋。

あー、畳の上で雑魚寝して、そうだウトウトしていたんだ。

山下かえってこないなーと思いながら、藤枝だと岸っていう

デブソフトモヒカンの男と、かるいイケメンと話しながら酒を飲んでいた。

山下なにやってんだろ。おっせーな。

あいつは今日、この浮き島に帰ってくるんじゃなかったのか。

そして、思い出話とともに日本うまい酒とあたりめをお土産にもってくるんじゃないのか。

まったく使えない山下だ。

あれ、山下だっけ?紫色っぽかったから紫下だったっけ。

紫といえば、この間、裏のジャンク山に山下死体を埋めたなぁ。

ハッとする。ちがう。ここは俺の部屋じゃなくて、俺の部屋の上の階の部屋だ。

正確に言えば、自分の部屋と上の階の部屋が夢という力によって歪んで同一に感じてしまっていて

重ね合わせのように感じているだけなんだ。

まったく夢って不思議だよね。

そうそう、

今本当は俺はひとりなんだ。藤枝も岸もまったくしらないし、

後輩芸人山下も、俺の家には来ないんだった。

あれ、

そもそも山下は俺の後輩芸人だったはずだが、俺は芸人じゃない。

上の部屋から、ずんたたた、ずんたたたと上で酒瓶を床に叩く音が聞こえているために

そういった妄想にとらわれたんだと理解する。

上の階静かにしないかな。

まったく迷惑だよ。藤枝。あいつすげーくさそう。

でも藤枝なんてしらないぞ。

上の階の部屋には引越しのときいいにおいのするタオルをくれた

人妻が住んでいるんだった。

変な夢を見たもんだ。

ずっと続く、ずんたたたの音。

最初は酒瓶だと思ったけど何を根拠にそう思ったのかは不明。

だって、酒瓶はずんたたたなんて音しないもん。

♪ずんたたた、ずんたたた、ずんたたた、ずんたたた♪

そのリズムに乗ってふわふわと家の外に出る。

そこは見覚えのある景色

青い空、坂と蔦のはった壁の多い長崎のようなこの町は、たしか・・・

前に夢で見た景色だ。

そうだコレは夢なんだ。夢で何度も見る古びた坂の上のマンションに俺は住んでいるんだった。

ちゃんとわかってる。これは夢。

家のとなりはジャンク堂っていうどうしようもないガラクタばかり扱っている店だ。

ほら、やっぱりそう。池袋本屋さんは関係ないよ。夢だから影響を受けたのかもしれないけどね。

思えばこの町は前からすみたかったんだ。

前に夢でこの坂のちょっとしたにあるケーキ屋さんにいったこともあった。

何度も何度もみるから、自分はここに住みたくなって、そして今夢ですんでいるんだ。

これはすばらしい。

もしかしたら夢って言うのがひとつの現実かもしれない。

そうおもって生きてみるとハッピーだし、ファンタジーだ。

こういうメルヒェンなのが好きなんだよな俺は。

坂をはるか上空から見渡すと山下が走っているのが見えた。

日本酒を持っている。

どうやら、俺たちのために急いで持ってきてくれてるみたいだ。

上の階でドンちゃん騒ぎをするんだよな。

藤枝たちと一緒に一杯やってちょっと仲良くなっておくか。

あれ、でも山下死体はちゃんと裏のゴミくず置き場に隠しておいたのに。

山下に嫌われないかなぁ・・・

そうだ、坂の下でケーキを買ってあいつに奢ってやろう。








という夢を見た。

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