はてなキーワード: ミシェルウエルベックとは
KKO人生もいよいよ9回裏の大逆転もなく敗戦試合が濃厚になってきた今日この頃
ミシェルウエルベックの素粒子という小説を思い出すことが多い
素粒子は現代のフランスを舞台にした小説で、異父兄弟の二人のフランス人が主人公。
兄は子供の頃から非モテ人生を歩み続けて人格が歪んでしまったKKO
この二人と周辺人物のセックスに翻弄された悲惨な人生を描く小説だ
この小説では登場人物はみなそれぞれに孤独であり、心を通わせるコミュニケーションを取ることができない
そんな登場人物たちを物質を構成する最小単位、絶対に混じり合うことがない存在として素粒子に喩えているのだが、
はてなでは無職中年男の自分語りが大バズを記録し、Twitterでは中年童貞によるイケメン中学生との思い出話が大盛り上がりだ
実は、こうした現象がそのうち発生するであろうことは俺は予想していた
年々パートナーがいない孤独な中年男性が増加していることは、統計上明らかになっていた
一方で、メディア上では中年童貞男性に対しては、嘲笑混じりの侮蔑的な切り取り方がちらほらと見られるぐらいだった
当事者の悲惨な、身を焦がすような痛みに寄り添ったメディア表現は、ここ日本ではほとんど皆無だったと言っても良い
明らかにマイノリティとは言えないほどの潜在勢力を持ちながら、当事者同士は世間からの迫害と嘲笑に怯えて、ひっそりと暮らしている
誰かが声を上げるのをみんなが待ち望んでいる状態だったのだ
今回のネット記事のバズりだけでなく、今後も中年童貞男性の声はメディア上でどんどん勢力をましていくだろう
ちなみに、この点で言うとやはり欧米人は偉くて、日本人はアホなのだ
フランスのミシェルウエルベックなど既に10年以上前から中年童貞男性の苦境を扱っているし、
近年大ヒットしたアメリカのジョーカーも同様の点に目をつけている。
日本のメディア作家は頭が鈍くて目が曇っているので、現実が見えておらず、だからくだらない作品しか作れないのだという確信をますます強くした。
ミシェルウエルベックの本をまた読んだ。
はてな匿名ダイアリーにゴミみたいな文章を書いて数少ない良かったことの一つがは、ミシェルウエルベックを知ったことである。
「闘争領域の拡大」という金はあるけど容姿が醜いために女に一切相手にされない男を不細工の苦しみがセックスに困らない主人公の視点から残酷に淡々と書かれている小説をブコメで勧められたのだ。なぜなら、自分が金はまだあるが非常に容姿が醜い男であるから。
小説内で度々いろいろなことに引き合いに出される、容姿が醜い男女たちが救われることはない気がするし、準主人公の容姿が醜い男は本当に救われない終わりである。
この本を発売日から10日経っていないときに読んだのだが、最近では京都大学の近くの丸善の売り上げランキングで10位を獲得しているからおそらく京大生も読んでいるのだろう。
京大生は丸善で本を買わねーよ 生協で買うよ バーカメイカンとか言われたら、はいすいませんとしか言えない。
しかし、京都の丸善だけでランキング入りしているのだからなにか理由はあるのだろう。
ウエルベックの本というのはとてもはてな匿名ダイアリーみたいな内容だ。
救いようがなくて、鬱屈としていて、読んでいて苦しくなっていく。
内容はフランス人がファシストかイスラム系の内閣 どちらかを選択せざる得ないことになり、イスラム系内閣を選択する話である。
家父長制がまた復活して、女は肌を隠すようになり、義務教育は小学生までになりと。
フランス人は簡単に自由、平等、博愛を捨て、割と幸せそうなのだ。
アラブ諸国のオイルマネーがつぎ込まれているという設定もあるから金のおかげで幸せというのはあるだろう。
大学教授の主人公は一夫多妻制の魅力に勝てず、おそらく改宗するであろう人間だ。
本の言いたいことというのは、自分の悪い頭で感じるには、ぶっちゃけ、教養を身につけてもセックスやら金やら快楽には勝てないし、神を信じたほうが楽だよねーって感じなノリである。
確かにそうである。京都大学の学生は知らないが、バカメイカンの奴ら 一定の容姿がある奴らはセックスをするのを目指して、セックスと金に困らなければ幸せそうだ。自立も教養もクソなのは見ていてわかる。
ただ、容姿の悪い女がイスラム政権ができたフランスで幸せなのかはわからない。
ウエルベックがいうに、金持ちをを躍起にさせるくらいな容姿の良い女はイスラム教では一生子供のままで入れるそうだが、ブスについては何も言われていない。