ミシェルウエルベックの本をまた読んだ。
はてな匿名ダイアリーにゴミみたいな文章を書いて数少ない良かったことの一つがは、ミシェルウエルベックを知ったことである。
「闘争領域の拡大」という金はあるけど容姿が醜いために女に一切相手にされない男を不細工の苦しみがセックスに困らない主人公の視点から残酷に淡々と書かれている小説をブコメで勧められたのだ。なぜなら、自分が金はまだあるが非常に容姿が醜い男であるから。
小説内で度々いろいろなことに引き合いに出される、容姿が醜い男女たちが救われることはない気がするし、準主人公の容姿が醜い男は本当に救われない終わりである。
この本を発売日から10日経っていないときに読んだのだが、最近では京都大学の近くの丸善の売り上げランキングで10位を獲得しているからおそらく京大生も読んでいるのだろう。
京大生は丸善で本を買わねーよ 生協で買うよ バーカメイカンとか言われたら、はいすいませんとしか言えない。
しかし、京都の丸善だけでランキング入りしているのだからなにか理由はあるのだろう。
ウエルベックの本というのはとてもはてな匿名ダイアリーみたいな内容だ。
救いようがなくて、鬱屈としていて、読んでいて苦しくなっていく。
内容はフランス人がファシストかイスラム系の内閣 どちらかを選択せざる得ないことになり、イスラム系内閣を選択する話である。
家父長制がまた復活して、女は肌を隠すようになり、義務教育は小学生までになりと。
フランス人は簡単に自由、平等、博愛を捨て、割と幸せそうなのだ。
アラブ諸国のオイルマネーがつぎ込まれているという設定もあるから金のおかげで幸せというのはあるだろう。
大学教授の主人公は一夫多妻制の魅力に勝てず、おそらく改宗するであろう人間だ。
本の言いたいことというのは、自分の悪い頭で感じるには、ぶっちゃけ、教養を身につけてもセックスやら金やら快楽には勝てないし、神を信じたほうが楽だよねーって感じなノリである。
確かにそうである。京都大学の学生は知らないが、バカメイカンの奴ら 一定の容姿がある奴らはセックスをするのを目指して、セックスと金に困らなければ幸せそうだ。自立も教養もクソなのは見ていてわかる。
ただ、容姿の悪い女がイスラム政権ができたフランスで幸せなのかはわからない。
ウエルベックがいうに、金持ちをを躍起にさせるくらいな容姿の良い女はイスラム教では一生子供のままで入れるそうだが、ブスについては何も言われていない。
京都大学の近くの丸善ってどこのこと? 新しく出来たの??