2020-09-04

ショタドールTwitterルール

ショタラブドールの紹介漫画がとんでもなく炎上して、ただでさえ地獄Twitterさら地獄と化している。

既に作者は漫画について謝罪し、理由不明だがアカウントは凍結されたようだ。

「該当のツイートTwitter規約違反であった」という言説に興味があったので、ちょっと今回の件と規約ルールを照らし合わせてみようと思った。(私の主観が所々入ります

■ことの発端

件の漫画ショタコンを自称する作者が、同様の性質を持つユーザー向けに描いた「ショタラブドール」の使用レポートであり、詳細・要点は以下のとおりである

・「ショタラブドール」は未成年少年の形をしたラブドールであり、セックス(本番)をすることが可能漫画内に挿入を伴うよう直接的な性描写は「無い」が、ラブドールの裸体のイラスト写真は「有る」(局部描写は「無い」)。

・作者は、ラブドール自分好みのコスプレをさせて眺める行為全裸のまま侍らせる行為、「ここではいえないようなこと」をしたと漫画内で言及している。

・作者はこの「ショタラブドール」によって、現実社会では決して達成できない願望を叶え、救われたという。「ショタコンは現実男の子に手を出す前にショタドールをぜひ…!」と同様の性質・苦悩を持つユーザーに向けて「ショタラブドール」をすすめている

ということで、

Twitterルールポリシーを見てみる。

ルールの「セキュリティ」には暴力攻撃的な行為/嫌がらせヘイト行為などに並んで、「児童性的搾取に関するポリシー」が存在する。件の漫画では「未成年とみられる少年を模した」ラブドールについて語られているため、この項目の関連性が最も高いといえる。

Twitter禁止されているもの

児童性的搾取に関するポリシー内で禁止とされているのは以下のような内容である

児童性的搾取に該当するコンテンツやこれを助長する行為

児童性的搾取助長または賛美することで児童危険さらしうるコンテンツ

また、こういったコンテンツには「画像/動画テキストイラストコンピューター作成した画像が含まれる」という。

児童性的搾取とはなんぞや…?」と思ったところで、ポリシーには続いて、禁止されている「児童性的搾取描写または助長するコンテンツ」の例が挙げられていた。

児童性的搾取描写または助長するコンテンツの例(これらに限定されない)】

性的露骨な、または性的な暗示を含む行為をする児童視覚的な描写

性的露骨な状況または性的露骨行為をする児童イラストコンピューターなどで作成した写実的描写

③既知または未知の未成年者についての性的言及や、彼らに向けられた性的言及

また、上記以外に禁止行為とされている例も挙げられていたので続ける。

児童性的搾取についての妄想を共有したり、そうした行為助長する

児童性的搾取に該当するコンテンツについて、入手したいという願望を表現する

※原文には無いナンバリングをつけている。

※①〜⑥以外に、性的搾取関係するウェブリンクを貼る例、児童性的アクションをとる例が挙げられていたが、今回は関係なさそうなので省いている。(全て見たい方は原文を当たってください)

とりあえず、件の漫画が①〜⑥に該当するか考えてみようと思う。以下は、かなり私の主観が混ざった上で、Twitter社のきもちになって解釈したものである(つまりほぼ私の解釈

■当てはまる?当てはまらない?

性的露骨な、または性的な暗示を含む行為をする児童視覚的な描写

→「児童」が現実人物を指しているのであれば、【当てはまらない】。

→ただし、この「児童」に「非実在児童」が含まれていることを完全には否定は出来ない。「児童を模した人形が、性的な暗示を含む行為ポージング)をする視覚的な描写写真)」はあるため、ドールを「非実在児童」と解釈した場合は【当てはまる可能性もある】。

初っ端からどっちつかずの意見になってしまった。そもそもルールというもの解釈余地を与える構造になっているみたいなので、これ!と確実なことが言えない仕様になっているように感じた(それはそう)

性的露骨な状況または性的露骨行為をする児童イラストコンピューターなどで作成した写実的描写

→この「児童」を「現実児童」と解釈して、彼らをモデルとしたイラスト写実的描写とするならば【当てはまらない】

しかし、「非実在児童」も含むのであれば、スパッツを生履きさせた上で臀部を撮影しているため【当てはまる可能性が高い】

③既知または未知の未成年者についての性的言及や、彼らに向けられた性的言及

→【当てはまらない】既知、未知と表現される場合特定の「現実児童」を指している可能性が高いと私は解釈した。件の漫画内にそうした「現実児童」は出てこない。

児童性的搾取についての妄想を共有したり、そうした行為助長する

→この場合児童性的搾取についての妄想の共有」が【当てはまる可能性が高い】のではないかと考える。漫画内で作者は、現実児童にしてほしいと思われる行為を、代替であるドールにさせている。あくまでそこに「現実児童はいない。しかし、コスプレポージングは決して叶うことのない願望つまり妄想表現した可能性は高く、この例に当てはまるのではないかと考えられる。

児童性的搾取に該当するコンテンツについて、入手したいという願望を表現する

私自身はは「児童性的搾取に該当するコンテンツ」=主に児童ポルノという解釈でいるのでラブドールを欲しがることについては【当てはまらない】と考える。

しかし、ショタラブドールの所持で逮捕される国がある現状からポリシー記述はないにしろTwitter社が「児童性的搾取に該当するコンテンツ」として解釈する【可能性もあるのではないか】と考えられる。

①〜⑤が当てはまるかについては以上。

前提が掴めなくてなかなか、断定が出来ないのでとてもあやふやである

留意したいのは④だ。「Twitterでは児童性的搾取についての妄想自体禁止されている。つまり、みだりに児童への性的妄想の発信する行為は「児童性的搾取に関するポリシー」に違反する可能性が非常に高いということである

違反にならないケースは?

ポリシーに反しないケースとして2点が挙げられている。

性的でない状況または設定での未成年者の芸術的な裸体描写(たとえば、国際的に名高い芸術家の手による、未成年者を題材にした作品など)は、限定的な場合においてのみ認められることがあります

→逆に考えれば、芸術作品上の裸体描写が「限定的な場合においてのみ認められる」となると、性的である状況・設定における未成年の裸体描写は(例えば萌え絵など)はポリシー違反する【可能性が出てくる】

最後に今回の増田個人的に1番重要かと思われるのが、以下のケースになる。

いかなる形においても児童性的搾取助長または賛美しないことを前提に、この問題未成年者に対する事象または関心の表れとして、議論することは認められています

→件の漫画がこれに当てはまるかどうかについて考えたい。ショタラブドール漫画児童性的搾取を「助長」「賛美」しないことを前提に書かれていたのであれば、この「いかなる形においても」が適用されると考えられる。

そもそも、作者は「現実児童」に手を出すことは決して実現してはいけないタブー認識した上で、同様の性質を持つユーザーたちに「代替物」としてドールを紹介していた。(ちなみにこの最後の締めの一言炎上の波紋を読んでいる、という意見もあるが今回触れると話題が逸れるのでスルーする

これは、実在児童への加害つまり性的搾取を「助長」しないことを意識していると考えられる。ただし、漫画内では、代替であるドール欲望をぶつける場面が少なからずポップで肯定的に描かれており、それが「賛美」である解釈される【可能性はある】と思われる。「現実児童」ではなく「代替物」への発散は「賛美」では無いという解釈と、ぶつける相手が「代替物」であるしろ児童への性欲」をポップに肯定したこと自体が「賛美」という解釈がどちらもありうるのではないか。ここはかなり人の主観によるのではないかと思う。

■まとめ

件の漫画は、「児童性的搾取についての妄想を共有」という点で、児童性的搾取に関するポリシー違反していた可能性が非常に高い。

最後

始終、「でも、Twitterはどう思うかな…?」みたいな文章になってしまったので反省している。

Twitterルールを読んでいたら、今回の件に関して、どちらの陣営にしても暴言が多くて、ヘイト行為あたりのルール違反者だらけでなんとも言えない気持ちになった。

というか、普段から方面ルール違反者だらけなんだなあと思った。

以上。

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