はてなキーワード: あだち充とは
wikipediaを見てみたら、みゆき(あだち充)と同級生2とシスター・プリンセスが挙がってた
全く違うタイプの二人の天才肌がお互いをライバルとして認めながらも、「ゆーて俺はそもそもこうは生きられねえな」を抱えて生きてきた歴史の再構築なわけ。
ただ現実には二人の間に競い合う必要性っていうのが全くなかったし、悲劇というには何だかなんだ順調に世界は進んでいった。
そこに「ヒロインを奪い合う三角関係」という台風の目を持ち込んでしまった結果全てが滅茶苦茶になっていき、その嵐を鎮めるための生贄が必要になった。
なんであのまま奪い合いを続けなかったのかと言えば、「どちらかが明確に敗北する姿を描くべきではない」というあだちの判断があったんだよね。
それぞれがそれぞれの形で勝ち逃げを決めるような物語の形は、「自分たちの歩んだ道をわざわざ比較する必要なんてない。お互いが勝者なんだ」というあだちなりの答なんだよ。
なんで達也の方を殺さなかったのかと言えば、この物語があだち充始点の物語であり、そこから選手交代で主人公をあだち勉にするという態度を取るわけにはいかなかったからだ。
自分の人生から兄弟の姿がフェードアウトしていく姿を描くことは出来ても、自分が消えて代わりに兄弟にその後を継がせるなんてことは漫画の中の思考実験だとしてもするべきじゃないと考えたわけだ。
そして何故、あだち充は達也の方を選んだのかと言えば、あだち充の考える兄弟観において「達也と和也なら自分は……」という意識があったからだろう。