はてなキーワード: 盛り塩とは
盛り塩ってあるじゃん?皿の上に山みたいに塩を盛ってお祓い?みたいにするやつさ。
あれがね、道端にあったのね、道端っていうか、お店の扉の前に塩が盛ってあったのね。
お店は休みだったんだけど、中に入れればいいのに外にあったんだよ。
娘が発見しちゃってさ。娘は4歳なんだけど、「これは盛り塩って言って悪い気を祓うためにあるんだよ」って教えたの。ふーん、てまぁそんな反応だよ。普通だった。
しばらく歩いてたら、娘が不意にどっか行っちゃってその辺探したけどいなくてさ、元来た道を戻りながら探したのね。
いたよ。盛り塩舐めてた。
めっちゃ笑ったね、だってそんなアホなことする人いないじゃん。塩分補給だったらしい。
そんな話を思い出したよ。
以前介護施設で働いていた。
ある日、神妙な顔をした利用者家族から「すみません」と声をかけられた。
「おばあちゃんが『部屋に子供がいて騒ぐ、うるさい』って言うんですけど……」
下っ端職員の私は上司を呼び、その場でカルテチェック。幻覚を見るタイプの認知症があることを確認。隣はわりと騒ぐタイプの入居者(防音設備がどうだったかは知らん)。うるさいのはともかく子供はたぶん幻覚ですよ、と懇切丁寧に説明していたら上司に止められた。
お隣に老夫婦が引っ越してきた。たいてい新しく入ってきた住人は隣近所に挨拶するものだろうと思っているし、実際これまで引っ越して来られた方々は例外なく挨拶に来られていた。その老夫婦は一切来ない。
その老夫婦の奥さんは鍵に鈴をつけているらしく、部屋の出入りに鈴が鳴る。騒々しいまでに鈴が鳴る。部屋にいると、外からこちらに近づいてくる鈴の音が敷地の外からも聞こえてくる。鈴の音とは涼しげなものだろうと思っていたのだが、耳障りに聞こえる鈴の音とは初めてである。
家内が、家の中に奇妙な気配を感じると言い出した。先日は髪の長い女の姿を室内で見たと言う。そんなものを見たらものすごく怖いではないかといったところ、気味は悪いが害意は感じられないのでそれほど怖くはないという。そういえば部屋のなかの空気がよどみがちな気がした。以前、九字を切るおまじないをやって見せて、家内にも教えていた。家内が寝室で、お隣に向かって九字を切ったところ、全身に鳥肌が立ったと見せに来た。なるほどすごく立っている。家内の話を聞いていたらこちらまで鳥肌が立った。鳥肌が立つという感覚は、ちょっと重めにとらえていいのかもしれない。
そんなある日の明け方、4時過ぎにふと目が覚めた。熱帯夜の続く昨今なので、喉が渇いたからかなとぼんやりしていたところ、玄関の方から物音がする。家内は隣で寝ているし、誰もいないはずなのだが、コトリ、カタンと音がする。気持ちが良いとは言い難い感覚を覚えた。ところで、これを書いていて軽く鳥肌が立った。
水を飲みに起きて寝室に戻ろうとした時、視界の端に小柄な何かが動く影を見た、ような気がした。夜が明けて家内に、昨夜こんなことがあった、こんな影を見たとその場所を指差すと、私が女の人の影を見たのもそこだと言う。
小皿に塩を盛って玄関脇に置くようにした。すると奇妙な気配を感じる事はなくなった。初め、盛り塩が溶けたのだが、その時は雨が降り続いていたので湿気を吸ったせいだろう。塩が固まる時もあって、塩を換えようと一旦盛り塩を家の中に取り込んでおくと、その日の夜とかなんだか気味の悪い気配が漂うようになるのだ。
そろそろ引っ越し時かなと考えている。

盛り塩みたいなノリなんだ