はてなキーワード: オウムガイとは
どうして傘をさしているのかと、僕はいつも尋ねた。
雨の日、彼女は「雨を避けるためよ」と答えた。
晴れでも雨でも曇りでもない天気の日、彼女は相変わらず傘をさしていた。
「どうして傘をさしているの」と僕は尋ねた。
僕は彼女を誘った。
僕たちは性交した。
ジャリジャリとした感覚。彼女の体の内に、そうした感触があった。
砂と一緒に貝殻も。オウムガイ、ハマグリ、サキグロタマツメタガイ、ホンビノス、イモガイ、そしてアカニシガイ。
次第に辺りは海岸のようになり、まばらな貝殻が日光に当てられ輝いてる。
美しい貝殻を目にし、気付けば泣いていた。
生命の神秘を、その崇高さの意味を美しさと知って僕は泣いていた。
そのとき目が覚めた。
目を開けると頬が濡れていて、僕は実際に泣いていた。
海へ行こう、と僕は思った。
(2021/08/11) 追加しようとするとテーブルの表示が崩れるようになってしまったので新エントリに移行