2024-07-04

30代女性管理職n年生のキャリア面談の記録

先日、私が勤めている会社で「上司とのキャリア面談」というものがありました。

もちろん私もチームに部下がいる立場で働かせてもらっていますので、面談をする立場面談をされる立場視点の差があることは承知しています

20代後半から現在にかけて約n年間、降格もしないが昇格もせずに働いてきました。

当時横並びだった面々や私が昇格をさせた元部下たちがどんどん自分を追い越して上の役職に就いていく背中を見送るのは、戦友や育てた後輩たちの功績が評価されたことを嬉しく思う気持ちや誇らしく思う気持ちもありながら、この人たちにできていて、私にできていないことは何なのだろうか?と考えることも多かったなと思います

過去に、何度か組織の都合で上司も変わっているのですが、直接尋ねてみたこともあります

「私は何ができるようになったら、昇格候補として検討していただけますか?」

「今の働きでなにか不足していることや、もっとこうしてほしいと思うことはありますか?」

当時の上司たちから

「売上を150%達成できたら検討しますよ」

「●●さんの部署でなかなか教育が難しい若手たちがいるので、その子たちが稼げるように教育してくれたら検討しますよ」

と言われたので、言われた通りその年は売上150%を達成し、他の部署で手を焼いていた若手の教育に力を入れ、相性の良いお客さまのお仕事担当してもらうまでに成果を出しました。

しかしながら、その年の査定フィードバックでは「会社の人事規定が変わったので、色々頑張って成果を出してくれたみたいだけど、こればっかりはしょうがないですね」とのことで、約束を守ってもらうことはできませんでした。

代わりに私のチームで売上を牽引してくれていたリーダー格のスタッフが、私よりも40万近く高い給与オファーを受け、同じ組織の中で昇格となりました。

あれから数年が経ち、昇格へのこだわりも、正当な評価も薄れてきていたのですが、今年の住民税確定通知書を見て我が目を疑うような事実に気付いてしまいました。

「3年くらいかけてじわじわ給与が減っている……?」

コロナ会社の業績が悪かった時期も知っています。あのときしかに、経営管理職ボーナスから減らして従業員への割当金額を増やそうという方針になっていたなという記憶もあります

ただ、去年、上司が代わったタイミングでも減らされているのはなぜだ……?と。会社業績は盛り返してきていたではないかと。

新米上司が困っているときにだいぶ、サポートをしたような気もするのになぜだ…・・・・?と。

しかしながら、直接上司にそんなことを質問するという行為は、あなた査定結果に文句があります!と言ってしまっているようなものなので、冒頭で言及しました「上司とのキャリア面談」を通じて、情報収集に漕ぎ出しました。

ここまで前説が長くなりましたが、以下は面談の会話記録になります

一部、個人特定できそうな情報は伏せたり、フェイクを混ぜたりもしていますのでご容赦ください。

もちろん、フィクションとして読んでいただいても構いません。(楽しんでいただけたら光栄です)

X月X日

私「弊社の管理職はたくさんお金を落としてくれるお客さまのお仕事担当できるかどうかででしか評価されないじゃないですか従業員はこういうスキルを身につけた。とかこういう仕事もできるようになりました。という仕事における成長がちゃん評価給与に反映されますけど、私は管理職になって8年経って、もうそういう話を評価フィードバックでいただくことはなくなりました。それでも3年ほど時間をかけて、給与が200万程減少傾向にあります。もしこういうスキルが身についていないから昇格や昇給の機会が与えられていない。とかがあれば教えて下さい」

※これは私よりも管理職経験の短い上司に対して意地悪を言ったような気はします。反省

上司「えっ、そんなに減ってるの? でもたしか管理職収益成果だけで評価されがちですよね」

私(この人がそういう評価をしているのになんで他人事なんだろう……。しかも「えっ」ってことはこいつ昇進してから給料増えてるのか……?)

※私の現上司は前任の上司がX年前に不祥事地方へ飛ばされたときに、私の役職を飛び越えて上司になっていたパターンの人です。

私「うちの会社制度的にも昇給機会は年1回、業績連動賞与2回しかチャンスがないので、減った分を補填するには副業視野に入れるしかいかなと思っているので、会社がもしキャリアサポートを考えてくださるのであれば、余暇時間の確保とか副業規定の緩和を検討してもらえたらなと思います

※弊社の管理職裁量労働制のため、いついかなるときも呼び出されたら業務対応を優先しないといけない不文律がある。

上司副業については、他の人たちから要望が増えているところだから会社としてゆくゆくは考えていく必要があることになるでしょうね。ただ、それとは別に、賞をとるとか、執筆活動をしてネームバリューをつけることで売上を伸ばしていく方向性とかはどうですか?」

私「それって、私個人としてではなく会社名義で名誉労働ってことですよね? 弊社の規定では賞金や印税個人で受け取れないルールになっていたかと思います

上司「そうですそうです! 有名になって名前を売って、たくさん仕事を頼んでくれるようなお客さんを捕まえるって感じです」

私「それでたくさんお金を落としてくれるお客さまを見つけることができるんですか?」

上司選択肢として、アリかなと!」

私「なるほど。であれば上司は下位組織収益達成に悩んでいるのに賞をとったり、執筆活動をして新しい仕事を獲得して分け与えることをしていないのはなんでですか? 選択肢として有効なんですよね? 下位組織ノルマが未達だと、上司も未達になっちゃますから困ります給料も下がっちゃいますよね?」

上司「……」

私「別に責めてないです。質問しているだけですよ。私はX年ほど前に違う上司の元で、賞をとったり講演会に出させてもらったり、広報取材を受けたりと社外活動をさせてもらいましたが、仕事を頼みたいので商談させてくださいというお声掛けはひとつもいただけなかったです。逆にうちはこういう仕事ができるので機会があれば発注してほしいです。という協力のお申し出はたくさんいただきましたけど……」

上司「あー……そうなんですね。でも執筆活動はしてないですよね? 本の出し方とかってご存知ですか?」

私「会社広報からテーマに沿って、売り出したい人材に打診が来るはずです。最近若い女性や働くパパ/ママが注目株なのでそういう人たちならお声がかかると思いますよ」

上司なるほどですねー。勉強になります! あっ、そろそろ時間ですね。また何か困ったことがあれば相談してください。おつかれさまでした」

私の収入はこの上司によって、これからもどんどん下がっていくことになるだろうな。ということがなんとなく想像できてしまってとても悲しい気持ちになりました。

楽しいこともつらいことも色々あるけど、なんだかんだ嫌いじゃないなと思えたこ会社を思って1X年近く働いてきたので、給与以外で収入を得るという選択肢を常に近くにおいて置かなかった自分バカで情けないなと。

そしてこれからも、みんなの背中を見送る人生を受け入れていかないといけないんだなと。

国の施策で今後増えていくだろう、女性管理職候補の方々の未来はどうか明るいものになるようにと願いを込めて。

賢い方ならきっと準備も当たり前にされるだろうと思いますが、女性管理職を増やそう施策が注目されなくなったとき、一番最初に切り捨てられるのは女性管理職だろうなと思います

その時に、切り捨てられても生きていけるだけのちから絶対必要になるときがくるのでしょう。

  • 投稿17:20 ブクマ17:21 恐速ブ

  • 20後半から管理職って早いと思ったがそういうのが普通な業界なのかな

  • 増田では「キャリア」関連のネタは完全にスルーされているな。 平日昼間増田にとっては「キャリア」なんてないんだもんなあ。つっこみようがない。

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