俺は学生時代から典型的なコミュ障タイプの非モテで、社会人になってからも時間が無いという言い訳をして彼女を作ろうとしていなかった。
そしてネット上で見かけた以下の言説をそのまま信じていたわけじゃないけど、影響されて勝手にネガティブなイメージを持っていた。
しかし30代になってちょっと精神的余裕ができたタイミングで幸いにも初めて彼女ができて、大きく衝撃を受けた。
恋愛が想像を遥かに超えて素晴らしい体験だという意味でもそうなのだが、上に書いた1~3はどれも本質的でないし取るに足らない言説だと気づいたことにも衝撃を受けたので、それについてここに書きたい。
確かにイケメンもクズ男も第一印象が良くて不特定多数の女を引き寄せるには有効だと思うが、性格のいいイケメンは別として性格の悪いやつは長続きするかで言うと疑問に思う。
実際、俺の彼女も以前そういうやつに引っかかっていたりしたけど、結局すぐに破局していた。
で、そういう経験をしてきた彼女は優しくされることに飢えていたし、彼女の話を親身に聞いてあげるだけで相当に好意をもたれた。
(そしてこれは彼女に限った話ではなく、似たような経験を若いうちにしてきた女は他にも多くいるはずだ。)
俺はもともと非モテだったが、社会人として何年も仕事で揉まれて人の話をよく聞けるようになっていたから、いわゆる優しいやつにはなれていたと思う。
しかし俺は恋愛経験ゼロだし彼女との出会いも急だったので、本当に不器用で優しいだけのやつだったと思う。
もちろん正確には他にも好意を持たれた要素はいくつもあるんだが、それは単に相性の話であって、モテとは違う。(仕事を自分なりに頑張っていたところはモテ要素かも。)
とにかく相手の話をしっかり聞いて受け止めてあげる優しさは恋愛において最大の武器だと思う。
だから1の言説を信じて恋愛を諦めるのは、今振り返ると言い訳じみていると思った。(まあ10代とか20代前半とか若いときほど1の話が当てはまりがちなのかもしれないが。)
これは女性全体の統計的な話でいうとそうなのかもしれないが、探せばそうでない人もいると最近知った。
というのも俺の知り合いの多くが感情を制御しながら対話できる女を選んで彼女にしていたし、俺の彼女もそうだから、感情的で面倒でない相手をちゃんと探せば見つけられると思う。
それよりネット上でもリアルでも普段接する男で感情のコントロールが下手くそで面倒なやつはごまんといるわけで、統計的にとか平均的にとかそんなことは気にせず、相性のいい女を探せばいいだけだと思った。
マジで男女差より個人差の方が大きいから、男はこうで女はこうみたいな一般論をこねくり回すより、自分と相性のいい相手を実際に探した方が手っ取り早く幸せになれるはずだ。
(ただ、具体的な恋愛コミュニケーションテクは打率が大事だから、そういうのは統計的な話を活用するといいと思う。)
恋愛で一方的に自分のコンプレックスを解消してもらう、つまり相手に依存するだけの姿勢のやつは恋愛はうまくいかない。(そういう恋愛もありだとは思うが長続きさせるのが難しいと思う。)
そういう意味では正しいと思う。
しかしお互いのコンプレックスを受け止めたうえで仲を深める会話を重ねる関係になれば、コンプレックスは自分にとって矮小なものになる。
だから結果として恋愛でコンプレックスは気にならなくなるし、自己肯定感も凄まじくあがる。
恋愛ではお互いの欠点を認めた上でお互いのことを好きだと思っているわけだし、いわゆる無条件の肯定に近い愛情を感じられる。
たとえば片方がめんどくさいことをしても「ごめん」と「大丈夫だよ」のやり取りですぐ慰めてもらえるし、今日の○○ちゃんはどこどこが可愛いとか、今のxxくんのどこどこがかっこよかったとか、そういうお互いの良いとこ探しをするような言葉が毎日のように飛び交うわけだし、恋愛による自己肯定感の増幅作用はマジで凄い。
実はここが友人関係と恋愛関係の大きな違いだと思っていて、友人に対して相手の良いとこ探しをするのは善意であって限界があると思うが、恋人に対してはとにかく好きだという気持ちから本能的に良いところを探し続けるから、際限なく相手の良いところを伝え合うことができる。
だからコンプレックスを抱えてるやつは、頑張って恋愛した方が報われると思う。
そういう意味では(3の言説は)間違っていると思う。
もちろん、信頼関係を深める前にコンプレックスを一方的にぶつけるような自己中なやつはモテないと思うが、それは単に相手を配慮する力が欠如しているのであって、コンプレックスとは関係ない(単に性格が悪いだけ)と思う。
出会いの手段についてはいろいろあるからここでは触れないが、自分にぴったりはまる彼女を見つけるコツを一つ伝えたい。
それは、他の多くの人が許容できなかったり不快に思うことを、自分は許容できたり不快に思わない、そんな事柄が無いかを自己分析すること。
そういう事柄を女が抱えている場合、それを受け止めることを自分の役割にできるわけで、それだけで他の男より圧倒的に有利になる。
恋愛では自分が他の男より優れた点(モテ要素)を探そうとしがちだし、それも大事ではあるんだけど、それだけだと壮大なスペック競争に巻き込まれるし、女の側がもっといい男がいるかもという発想で浮気してしまう不安も尽きなくなる。
それよりも、彼女が普段周囲の人から不快に思われたり認めてもらえなくて寂しく思ったりコンプレックスに感じているようなことを、自分が優しく受け止めてあげられるのであれば、それは最強の武器になる。
なぜなら人の特定の振る舞いを「本当は不快なのに不快に思わないようにする」ことや「抵抗を感じるのに心からいいねと認めようとする」ことは至難の業で、それを自分が不快に思わなかったり心から認められるのであればそれは立派な才能だと思うから。
そしてこの逆も成り立つことが理想だ。
つまりもし自分が周囲に不快に思われたり認められないことを相手が受け止め、認めてくれるのなら、それがまさにぴったりはまる彼女だ。
もちろん、相性のいい相手を見つけるための自己分析は他にもいろいろあるけど、一つだけ選ぶとするなら俺はこれが大きいと思った。
ということで、今の時代は恋愛は二次元の疑似体験で十分とか性欲解消は風俗で十分とか、そう考える人も多いだろうし俺もそういう考えは尊重されていいと思うが、食わず嫌いで恋愛に手を出さないのはもったいないとも思うので、上に書いたネット上の言説はあまり鵜呑みにしない方がいいと思った。
ちなみに俺ももともと恋愛と性欲解消は二次元の疑似体験で十分だと思っていたし、それを超える体験なんて存在しないとまで思っていた(現実の恋愛は絶対に幻滅すると思っていた)過激派だけど、実際にリアルな恋愛を体験してみると二次元の疑似恋愛はそのサブセットに過ぎなかったと感じるくらい、リアルの恋愛は理想的で衝撃を受けたというのが正直な気持ちだ。
一言でいうと、恋愛は想像を遥かに超えるレベルでいいものだぞ。相性の良い相手が見つかれば。
正論過ぎて伸びないやつ
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銀英伝を読むと腐敗した民主主義と清廉な専制政治について語りたくなるし、初めて彼女ができると恋愛について語ってしまうのは人間の仕様だから仕方ないね。 末永くお幸せに。
でも、女はいっこうに下方婚していませんよね。
あ、ナンパ師のnoteに出てくる非モテ男の特徴だ。