※これは読んだ後に「へーそうなん」と言ってほしいだけの話です※
簡単に言うと、文豪を元ネタとしたアニメ、漫画、小説、ゲーム、ドラマ、等々の二次創作(イラスト、漫画、小説、動画、等々)はタレント、アイドル、声優、スポーツ選手、等々の二次創作であるナマモノと同じ扱いなのか、という話。
これまで私は少年漫画やアニメオリジナル作品の二次創作の小説を書いてきた。
だからその「文豪を元ネタとした某ジャンル」にハマるのも同じノリだった。
私は元々国語が得意で近代文学もそこそこ読んでて推し作家がいた。
そう、ジャンルに沼落ちする前から推していた推し作家がいた。三次元のほう。御本尊のほう。
で、推しが出ている漫画やゲーム、私が知っているだけで四つあるんだけど、そのうちの一つにハマった。ハマった、というのは、二次創作を書いた、ということ。
推しは教科書に作品が載ってたり載ってなかったりな準メジャーくらいの文豪。一般人でも名前と作品名が出てくるかも、くらいの文豪。
そのジャンルは準メジャーくらいかな?特別有名ではないかも。ファン人口も多いとは言えないと思う。
それでも「二次元キャラ愛」と「三次元御本尊&作品リスペクト」でバランス取ってるジャンルだと思う。ジャンル公式もファンも。少人数で色濃く、といった感じ。
ジャンル公式と三次元御本尊関係施設がコラボすることもある。記念館の来場者数が前年の何倍、と小さく新聞に載る程度の影響力。
あと「ギャー!!!」案件もあったが、割愛。偉人ものとメリット・デメリットは似たようなもの。それでもしもいつかデメリットに振り切れちゃってジャンル公式が終了しても、理由には納得できるし仕方ない、と私は思える。そういう付き合い方。そういう、ジャンルとの距離感。
で、二次創作をしたわけだが。
当然三次元に興味ある一般人の目に触れないように検索避けしようと、他ジャンルと同じレベルの危機感は普通にある。腐った話はぷらいべったーやふせったーを使うとか。鍵かけた裏垢使うとか。まあTwitterやpixivは検索避けガバガバだから完全雲隠れとはいかないけどな!それでも投稿者としてできる努力はしていたつもりだ。
結構Twitterで、公式の話もするし、非公式妄想の話もするし、ジャンルとは関係ない三次元御本尊関連の話をする、って人はいる。
というか、私がそうだ。二次元キャラを愛でる同志に会いたかったし、三次元御本尊のことも布教したかった。勿論検索避けしてな。あだ名使うとか。
それで、たまにRTで回ってくるわけだよ。御本尊の遺族の方がご存命なので腐は隠れてね、って注意ツイート。
その度に横目でスルーしていた。
一つは、そもそも腐は隠れるものっていにしえの教えを疑いなくずっとずっと守っていたから。二次創作をやるものとして、守るべき暗黙のルールは守っているつもりだった。
もう一つは、文豪を元ネタとした一次創作(文壇創作と呼称するらしい)ではなく、あくまで二次元キャラの二次創作であるから。二次元作品のファンとして作品を全力で楽しむ権利は公式・他者に迷惑にならない程度のことは、同じものを好きな人だとしても邪魔されたくなかった。
まあ部外者から見たら一緒だと思われるかもしれないが、それこそぷらいべったーとかふせったーとかpixivとかTwitter鍵垢とか、一般人には見つけにくい方法をとっていたつもりだ。完全とは言えないだろうけど、努力はした。
私は他人はわりにどうでもいいので、大っぴらにTwitterでやばい妄想ツイートしている人に凸るなんて面倒くさいことはしない。ただ自分が守っていれば燃えることはない、と思っていた。
それが、急に弱気になった。
全然関係ない、ナマモノ二次創作暗黙ルールの話がTLに流れてきたときだった。
文豪ものは、二次元化を挟んだとしても、御本尊とかけ離れていようがいまいが、ナマモノ扱いで、ナマモノルールを適用したほうがいいのでは、と急に思った。
私はナマモノを通ったことがない。リアルが地雷なので2.5次元を履修したことがない。舞台もミュージカルも観に行っことがないし、声優は聞き分けができないので興味が持てないし、ドラマも観ないし、流行りの芸能人にも興味がない。
でも、なら何故文豪に興味を持ったのか。
蛇足だけど、明治150周年をしたわけで、戦前の人はもう私にとっては歴史上の人物なのだ。おだのぶながもなつめそうせきも歴史上の人物という広義の中の一人なのだ。
推し(御本尊のこと)が生まれて100年過ぎて、推しが亡くなって50年はとっくに過ぎた。戦前没だし。
遠い、遠い、教科書に載っている人たちなのだ。テレビに出ている人たちと同じとは思えない。かつて存在していたらしい、という伝説上の人物なのだ。
まあ私が生まれる前年まで生きていた文豪も、私が生まれて翌年まで生きていた文豪もいるが。物心ついたときにはもう「文豪」はご存命ではなかったのではないだろうか。
特に私にとっては、推しは没後50年も70年も過ぎていて、著作権は切れていて、死後評価かつご家族は文学に明るくなかったから、遺族が〜と言われても私には他人事に思えるのだ、正直に言うと。推しの権利まわりのことで何か用事があったらどこに話がいくのだろう。私には分からない。きっと日本のどこかにいらっしゃる遺族の方を探すところから始めるのだろうと思う。
話を戻すが、私が急に今ジャンルで二次創作を発表するのがこわくなった理由は、御本尊の関係者に二次創作を読まれてしまうことではない。
文豪ものは隠れなきゃいけないとルールを押し付けてくる某がいるかもしれない、という被害妄想で、こわいと思った。
いや黙って隠れろよ!
そのとおりなのだが。
直接言われたわけでもないし、ただ見かけた対岸の火事を自分のことのように被害妄想しただけで、ジャンルに何か転換期があったわけでも、フォロワー間トラブルがあったわけでもないのだが。
二次創作の中でも更なる特殊なルールがあるらしいナマモノ・半ナマと同じレベルで隠れるべきジャンルなのだろうか。
なのかもしれない。ならば、私は、それなりに、もっと深くまで潜るまで。なのだが、甘かった頃の自分をほじくり返されて、今まではこうだっただろう!と突きつけられたら、私はどうすることもできない。それがただただこわいのだ。
ただ、二次元キャラとなった推しも、三次元御本尊の推しも、自分で愛でて、同じファンと愛でて、たくさんの人に愛されてほしいと願っただけなのに。
追記
干物ジャンル。なるほど。さらっとぐぐった。やはりナマモノからの派生扱いなのか〜と。
うんち
干物ジャンルという言葉がある