2017-02-02

艦これ改で”全艦を引き継いで”周回プレイをする方法について

PS Vitaゲーム艦これ改」ですが、先日めでたく1年足らずの販売期間を無事終了しました。

さて。このゲーム
「いつでも、いつまでも提督の手に 「艦これ」そして「艦娘」を--。」
という謳い文句を掲げておりますが、その実は
『周回プレイで次に持ち越せるキャラ数に制限がある』(最大88人(最高難易度クリア時))
という、コンセプトを真っ向から否定することで数多のプレイヤーのやる気を削いできた大きな欠陥が存在しています

運営が、1年に満たない期間で販売を終了するというのなら。
この見捨てられた世界約束の地として楽しむ方法をせいぜい広めさせて頂きましょう。
誰でもできるわけではないですが、ゲームが掲げたコンセプトの通りに育てた艦娘を一人たりとも犠牲にすることなく周回プレイをするための方法をここにまとめます

0.最初

本文中に登場する各ツールプログラムの入手方法や導入方法、使い方については自分でお調べください。

また、この記事情報をご利用されたことで発生するいかなる損害・不利益に対して直接的、間接的な責任は負いかます

1.前提

a.Vitaについて

Vita Save Manager」がインストールされていること

=「HENaku」が導入されていること

VitaFWが3.60であること(3.60未満なら3.60へ。3.61以上の場合ダメっぽいです)

b.PCについて

上で用意したVitaftp接続できるWindowsPC

艦これ改セーブデータエディタ(http://larksan.wp.xdomain.jp/?p=1893)

--導入方法自体には高い難易度はありませんが、FWバージョンを3.60(またはそれ未満)に留めているVitaが手元にあるかどうかが、そもそも高いハードルである気はします。

2.手順

a.まずは難易度丁あたりで通常通りにプレイしましょう。

ゲーム中のセーブデータを使い、セーブデータPC転送ファイルエディタ編集Vitaに書き戻し、まで出来るようにしておくとGoodです。

そのついでに各資材やバケツ、ネジを最大値にしてからプレイすると難易度はぐっと下がりますが、

どこまでセーブデータをいじってプレイするかの匙加減はご自分の後ろめたさと相談で。

b.最終面攻略

最終海域である深海中枢海域-4 深海棲艦最終艦隊」の攻略前のタイミングです。

通常であれば「引き継ぐ分だけ艦娘や装備のロック」を行う場面となります

・各種情報整理

まず、通常通り「(本来ゲームシステムで)引き継ぐ分だけ艦娘や装備をロック」しておきます。(丁なら20報酬艦の分を引いて19人)

艦娘エディタコピー機能を使って最終的に引き継ぐことができますが、装備についてはそのような機能はないので

システム上の引き継ぎ制限数を超えて引き継ぎたい分については艦娘の誰かしらに装備させておきます

また、引き継ぐためにロックをかけた艦娘(丁なら19人)はとりあえずどこかにメモしておきましょう。

・最終状態セーブ

情報が整理できたら、プレイの最終状態を記録するためにセーブしておきます。(このデータを"Save-0"とします)

c.最終面攻略

最終海域攻略しました。EDを堪能しましょう。

艦娘の引き継ぎ方法を聞かれたら「ロック優先」を選んでおきます

また、EDの終了後にセーブタイミングがあるのでここでも念のため保存しておきます。(以後、このデータを"Save-1"とします)

d.(2周目)着任

EDセーブが終わるとゲームスタート画面(タイトル画面)に戻るので、着任ボタンタップし引き継いで2周目を開始("Save-1"をロード)します。

そして、最初秘書艦選ぶ→OP終わるまで待つ→執務室となります

この時点では、ゲームシステムによる引き継ぎが行われている状態です。(2周目開始時に選んだ秘書艦+ロックした19人(丁の場合)+大和)

手順b.で用意した通りに艦娘と装備が引き継がれているか顔ぶれを確認しましょう。何か手違いがあれば、諦めてそのまま進めるか、あるいは手順b.からやり直しです。(リセットして"Save-0"をロード)

問題が無ければここで即座にセーブします。(このデータを"Save-2"とします)

e.引き継ぎ

この時点で手元にあるセーブデータは3本。

"Save-0" 艦娘存在しているデータ
"Save-1" クリア後、引き継ぎが行われてしまったデータ(2周目を開始する際にロードしたデータ)
"Save-2" 2周目開始直後、引き継ぎが行われてしまったデータ

という状態です。
以下の手順で、セーブデータエディタを使いSave-0とSave-2を手動でマージします。

ゲームを終了し、セーブデータファイルPCダウンロードします。
そしてセーブデータエディタで"Save-0"と"Save-2"のファイルを開きます
メニューから艦娘ツール」を選び、Save-0からSave-2へコピーします。
ただしシステムで引き継ぎ済の分(b.でメモしておいた分(丁なら19人分))は除くこと。でないと引き継ぎ済の艦娘が重複してしまます

勲章戦略ポイントは引き継がれませんが、これらも引き継ぎたいならここで設定しましょう。
また、もし最終面攻略中にドロップした艦がある場合、その艦娘は"Save-0"にも"Save-2"にも存在しません。
諦めるには惜しい場合にはここでエディタ機能で追加してしまいましょう。(自分場合浦風ドロップした)

引き継いだ艦娘の人数や装備品の数がデフォルトの上限より多い場合ツール自動的拡張されるようですが、
ここはいっそMAXまで上げてしまいましょう。(艦娘一覧/装備一覧のタブ)

上記の一通りの編集作業完了したらセーブデータVitaに書き戻します。(Restore)

改めてゲームを起動して書き戻した"Save-2"のデータロードし、プレイを再開しましょう。
1周目で育てた全艦娘がそこに居るはずです。まずは操作上のミスで無くさないよう、拡張引き継ぎした艦娘ロック設定を。

以上が基本的な手順となります

以下、思うところをいろいろと。

本当ならもうちょっとスマートに全艦引き継ぎできないかと思ったんですが、引き継ぎ数のようなパラメータを(艦娘マスタデータのように)外部ファイルに出してないかと思っても、
引き継ぎ処理のソースコード内にがっちり数字コーディングしてる以上どうしようもなく。
あとは、丁でプレイして最終面だけ史に切り替えるとか試したけど、史クリアしても引き継ぎ数は88人なんですよね。

艦これ改というゲームについてですが。まぁ、散々な言われようをしてますが、
PowerPointで作ったとすら言われる貧弱な画面デザイン」→それを補って余りあるボタン操作でのサクサクオペレーション(というかそもそもメニュー画面なんか見慣れれば気にならない)
水上スキー戦闘画面」→これまたそれを補って余りある戦闘シーンショートカット(なので戦闘画面自体見ることが少ない)
と、言われているマイナス面をプラマイゼロにする程度には良いところだってあるよ!
ゲームの基本システムだって基地航空隊とかゲームルールインフレする前の、まだのどかな頃のものだし。
あと、Live2Dの使い方は今まで見た中で結構上手い方だと思う。
データローディングが長いのだけは本当に勘弁だけどね。

個人的には、そのあたりのゲーム操作性的な話よりも
「いつでも、いつまでも提督の手に 「艦これ」そして「艦娘」をーー。」なんて謳ってながら『周回プレイに引き継ぎ数制限がある』
というゲームのコンセプトを真っ向から否定する仕様の方が意味不明。そもそもなんでそんな制限必要なの???嫌がらせか?
あと、事前の情報では「引き継げる」とは言ってても「引き継ぎ数に制限がある」という情報は全ッ然出してなくて、発売後までだんまりだったよな。詐欺か?

まだ2周目をやっている最中なのでこの手法でこの先ずっと問題なくプレイし続けられるのかはまだわかりませんが、
ひとまずはツールの力を借りることで
 -このゲーム本来のコンセプトの通りのプレイが、
 -「手塩にかけて育てた艦娘全員と、どこまでも歩み続けること」が、
可能になりました。
FW更新できなくなったVita1台で「いつでも、いつまでも。」を、その通りにプレイできるなら安いもんでしょう。

せっかく買ったのに引き継ぎ数制限のためやる気を無くして放置している提督達のうちからプレイを再開する人が出れば、
また、活躍したのに次の周回に引き継がれず存在が抹消されてしま艦娘が一人でも減れば、幸いです。

最後に。このゲームの最大の欠陥に対して回避手段を用意してくれた艦これ改セーブエディタ作者様に心から感謝を。

それでは。2016年3月時間が止まってしまった鎮守府より。

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