2014-08-14

テレビ朝日みんながカメラマン」旧規約での被害

みんながカメラマン」を使った結果、別に被害が起きなきゃ搾取される投稿者がいるだけで、別に問題ない。

ただ、規約が変更されなかったら、結構悲惨なことになる。

具体的に言えば以下の感じ。

自分の息子が隣の家の子供の面白ビデオ勝手投稿テレビ朝日に止めてくれるように頼んだが、ゴールデンで放映、隣家から苦情」

市民活動家の許可を得て撮影投稿、変な擬音や落書きで珍ニュース扱いのバラエティ利用。訴訟へ」

ハリケーンで巻き上げられる自宅を観る度に精神的な被害が、と訴えられる」

ポイントは、規約の7と8。

 「テレビ朝日は、一切の責任を負わない」「第三者からの請求には、投稿者責任費用で解決」「違反していた場合の損害は、投稿者が賠償」

一番の問題点は、規約の4と5。

 「無制限に使う」「著作者人格権行使しません」

未成年者が他者権利侵害

自分の息子が隣の家の子供の面白ビデオ勝手投稿テレビ朝日に止めてくれるように頼んだが、ゴールデンで放映、隣家から苦情」

表示されるのは氏名だが、「生放送中に、街の名前をうっかり放映」「放映を止めるのが間に合わない」という放送局側のミスでも、責任投稿者にある。

結構ソフト表現にしたが、うっかりライブ映像投稿した場合、矢面に立つのは迂闊な子供を持つ保護者だ。

「一切の責任を負わなくて良い素材テープ」が有ったときに、「責任を負う可能性のある素材テープ」との使い方に差が出るのは、当然だろう。

利用形態に異議を出せない、変更できない

市民活動家の許可を得て撮影投稿、変な擬音や落書きで珍ニュース扱いのバラエティ利用。訴訟へ」

同一性保持権著作者人格権の一種なので、「著作者人格権行使しません」とは「好きに使って良いよ」という事になる。

なので、ある市民団体活動家取材を申し込んで、ニュースで取り扱って貰うように投稿した結果、

番組内で「疑似科学乙ww」とか画面に書き込まれてバラエティお笑い芸人に散々弄られても、文句は言えない。

地域・期間・回数・利用目的・利用方法・利用態様を問わず許可してしまっているので、

大学生の時に、ブスから美人へのメイク講座としてうっかり投稿就職後もことある毎に再放送され出版へ」となっても止められない。

テレビ朝日が損害を被った場合は、賠償する責任がある。

ハリケーンで巻き上げられる自宅を観る度に精神的な被害が、と訴えられる」

訴訟にならないと微妙だな、というものもある。

ハリケーン映像とか台風の被害投稿とか、結構ありがちな素材だろう。

「店の看板が一瞬写る、風評被害だ」とか「自宅が吹っ飛ぶ映像が何度も映る、苦痛だ」とか。たぶん問題ない。

たぶん問題ないんだが、訴訟になったときに、テレビ朝日が強力な弁護団を組んで、普通に勝訴したとする。

その訴訟費用は、投稿者が負う。

示談にした方が安く付くとか、そもそも再放送しなきゃ良いとか、テレビ朝日には関係無い。

他との違い

一番判りやすいのは「「FNNビデオPost利用規約」だが、使用権を貸与したものとして扱うことになってる。

期間や利用形態の定めがなく著作者人格権行使しないともなっていないので、FNNは無制限に使うことが出来るが、利用者が止めてと言ったら止める必要がある。

若気の至りを止められるし、市民団体から抗議がある可能性がある編集は、FNN側が当然責任を負う事になる。

定めがないのだから一般的な慣習に従うわけだ。

ポイントぶっちゃけたまとめ

裁判になれば、無茶苦茶利用規約無効になるから実はあんまり関係無い。

また「ホテル従業員芸能人の利用をTwitter投稿」とか炎上するにしても今と変わらないこともある。

今までのビデオ投稿系と何が違うかと言えば、「著作者人格権行使しない」ので「こんな使い方されるとは思わなかった」を許容しろって事。

WBSトレたま投稿した社員一同頑張ってます動画を、面白おかしく加工して銀魂ネタにされるとは思わないだろう。

幼稚園の娘がプリキュア踊ってるのを投稿したら、将来3D化された上で「ギルガメッシュナイト〜今夜はロリパーティー〜」でイジリー岡田になめ回されるとか。

著作者人格権行使せずに、テレビ朝日が指定する第三者に利用させることが出来るって「契約」は、つまりはそういうこと。

テレビ朝日投稿データを、地域・期間・回数・利用目的・利用方法放送モバイルを含むインターネット配信、出版ビデオグラム化、その他現存し、または将来開発されるあらゆる媒体による利用)・利用態様を問わず、自由に利用し、またテレビ朝日が指定する第三者に利用させることができるものします。当該利用にかかる対価は無償します。

正直、テレ朝偏向報道した結果、893フロント企業から抗議が来て、動画投稿者個人情報を渡して責任取ってねって振ったら、大炎上するだろう。

まず間違いなく心あるテレビマンなら止めるし、まともな上場企業法務がチェックしてれば、そう言うことにはならない。

から心霊写真投稿したつもりの女子高生の顔だけ切り出して、「いっぱいだしてね!」と入れた上でAV専門店看板素材として提供されたりはしないだろう。

ただ、この契約というか規約上は、そう言う使い方を許容せよと書いてある。

裁判に持ってくまでは担当者良心に依るしかない規約って、マズイと思うわけだよ。

この辺を整理して出してくんじゃねーのという予想

削除は入るかどうかってところだが、正直無期限無制限に使用させろっていう割に、削除に未対応とかすごいことになってる。

バラエティに使って将来DVD化する時に許可得たくないってことなんだろうけど、そう書かないとこれ駄目だよなあ。

公共性があると思って近所の火事投稿したら、週刊誌に「天誅だ!(写真イメージです)」とか使われる可能性があるとか、フリーダムすぎる。

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