2015-12-17

東大文科一類入学生に与う

はじめに

来年3月に東大法学部卒業する俺から、「もっとこうすれば良かった」という話をメインで集めて、教訓を書いたので新入生に贈る。どうせこんなところに書いても誰も見ないだろうが、一人でも見てくれたら…という思いを込めて。対象文科一類またはその他各類から法学部に進学する予定の東京大学の1年生または受験生。それ以外の人は一切対象にしていない。

大まかな方針

まず最初に知っておくべきことは、東大法学部ではお勉強ができる順番が全てということ。成績と資格がすべて。それ以外の諸条件(コミュ力とか課外活動とか部活等)は基本的考慮する必要が無い。勉強ができれば自分の志望する進路に行くことができるし、勉強ができなければその道は閉ざされる。経済学部等の他の文系学部とはこの点で一切異なることを肝に銘じておいてもらいたい。その上で大切なのは、できるだけ早く進路志望を確定すること。法曹なのか、公務員なのか、民間なのか。大まかに言ってこの3つは勉強のできる順番と考えてもらって構わない。勉強ができる人から順に選択肢が多い。法律勉強がまったくできない人は民間に行くしかない。ここで言いたいのは法曹が偉くて民間が偉くないということではなく、自分の志望する進路に行くには勉強ができることが大前提だということ。

生活方針駒場

上記で強調したように、早く進路志望を設定できればそれに向けて動き出すことができる。駒場ではサークルも盛んなのでそれなりに学生生活を楽しみつつ、他の法学部学者を出し抜くために専門科目が2年次で始まるよりも早く法律勉強を始めることを強く勧める。そうすれば自分法律に向いているかどうかも早めに判断できるし、3類(政治コース)を選択するとか、場合によっては進振り法学部以外に進学することを考慮することも可能になる。どうやって勉強するか、であるが、ダブルスクールか自学自習ということになる。自学自習の場合は各予備校が出している参考書学者の書いた教科書を、民法憲法刑法を中心に勉強すればよい。自律できない人はダブルスクールしかないだろう。

生活方針本郷

本郷に進学した後は勉強に集中するべき。遊びは駒場で終わりにして(その分駒場サークルを含めて遊びたいだけ遊んでおくと良い。内向きにならず。)、本郷ではひたすら勉強の日々を過ごすことになる。

進路志望別の行動方針

法曹志望者(学者も)

法曹志望者は、一刻も早く予備試験合格して司法試験合格することを目指す。早ければ早いほど良い。可能ならば東大入学する前後の春から伊藤塾等のダブルスクールを始めることが望ましい。この場合法科大学院進学を視野に入れつつ予備試験を受けていく、ということになるだろう。3年までに予備試験合格すれば法科大学院に行くまでもなく卒業してそのまま司法修習に入ることができる。金銭的にも時間的にもキャリア的にもこのメリットは非常に大きい。このパターンが一番の勝ち組だと考えておけば大丈夫駒場にいる1年次から準備を始めることが何より大事というのはとにかく知っておいてほしい。

公務員志望者

国家公務員総合職の志望者に関して。国家公務員総合職試験は、東大合格する学力があれば2ヶ月もまともに勉強したら合格自体はさほど難しくない。問題になるのは合格順位教養区分経済区分で受ける人もいるかもしれないがここでは最もオーソドックスと思われる法律区分について記す。法律区分で一桁、もしくは低くても50番よりも上の順位合格していれば、よほどのコミュ障でなければ「どこの省庁にも行けない…」という状況にはならないはず。もしも5大省庁に入りたいとか、省に入ってから出世コースに漏れ状態社会人生活スタートしたくない、というのであれば一桁合格を目指すべき。そして一桁合格を目指すならば、司法試験を目指す方針学生生活を送ることを勧める。滑り止めとして法科大学院受験するつもり、もしくは3年次の予備試験までに合格するつもりで法律勉強を進めていれば、かなり有利な状況で公務員試験を受けることができるはずだし、官庁訪問で失敗しても法曹に行けばいい。

民間志望者

法学部学者最初から民間志望と言い切ってしまうことはおすすめしない。民間に行くならばわざわざ法学部に進んで大変な試験を大量に乗り越える必要があまりないため、進振り経済学部等に進めばよい。上にも書いたように、お勉強ができる人が偉いのが法学部の鉄則であり、勉強ができる人から順に進路の選択肢を得る。法律勉強をした上で、何か民間でやりたいことがあるのであればそちらを志望すればよい。いろいろ意見はあるだろうが、結局のところ、給与や安定性等を考慮すると法曹公務員を除くすべての民間企業は滑り止めとしての扱いでも構わないのではないかな、と個人的には考える。

就職活動に関して

もしも予備試験に3年までに合格して4年で司法試験合格できるほど勉強がよくできる場合は、引く手あまたで就活には困らないだろうからここでは割愛する。まず公務員志望の場合民間企業を多くて5社程度滑り止め&面接練習のために受けてから官庁訪問するべきであり、可能ならばこれに加えて法科大学院受験もすべき(適性試験受験必要になるので遅くとも2年の時から調べて準備を始めること)。毎年のように滑り止めなしで公務員試験突入し、官庁訪問に失敗して留年する者が続出している。民間志望の場合法学部の中だけで過ごしているとロクなところに引っかからず、メガバンに就職する羽目に…というような例が案外よくある。経済学部の経友会に所属するとか、1年または2年の時から有名企業外資企業インターン説明会に参加したりOB訪問東大就職活動サポート実質的に何もしてくれないが、OB名簿は本郷キャリアサポートセンターに行けば学年に関係なく誰でも見られる)するなどの活動積極的に行うべきではないかと思う。勉強ができる人が評価されるというのが大前提ではあるが、3類進学などでそのコースでは戦わない場合、別の戦い方が求められる。個人的にもよくわからない部分が多いのでここでは詳述しないが、民間就活に関してはネット書籍でも情報が溢れているし、そちらを参照のこと。

いろいろなウワサに関して

留年3割

まことしやかに囁かれる、法学部では3割の人が留年するというウワサだが、確かに留年者は多い。しかし、単位が取れなくて留年する者はほとんど皆無であり、進路がなくて留年する者がほぼ全員を占めることは知っておいてほしい。留年官庁訪問の失敗か、法科大学院不合格かのどちらかだ。東大法科大学院を既習で受験する場合、舐めていたら東大学部生でも普通に落ちる。公務員志望の場合に滑り止めを受けるべきことは既に述べた通り。

法学部砂漠

これも本当。何もしなければ友達は増えない。だからこそ、所属コミュニティ積極的に増やす姿勢が非常に大切。まず、シケタイには必ず入ること、試験対策というのは正直者がバカを見る世界で、情報強者が勝つ。法律相談所なんかもできれば所属すべきで、入って失うものは何もないが得られるものは大きいはず。駒場サークルで忙しいなどと言って入らないのは愚の骨頂。駒場コミュニティ本郷コミュニティは異なるし、進路を決める上で決定的に大切なのは本郷の方。他に緑会の懇親会や三類懇親会などには必ず顔を出すこと、法曹公務員志望ならば自主ゼミ積極的に作ること、時間との兼ね合いではあるがゼミを2つ以上履修することなどは、心がけとしてあってもいいかなと思う。

最後

読み返すとなんだか仰々しい感じになってしまったが、のんびりしていてもなんとかなる人もいるし、人それぞれのやり方があると思う。他にも何かまた思い出したことなどあれば加筆する予定。

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