2020-12-13

1週間たたずに会社をやめた話

過去の最短記録は3か月。

急に叫びだしたりブツブツ言いだすやばいおっさんセクハラパワハラに耐え切れず試用期間で退職した。(仮にA社とする)

今回はそれより更に早い期間でやめた。

コロナの影響で仕事がなくなり、転職活動をしている最中に即日で採用されたところだった。

でもやめた。

もっと短い期間でやめた人なんていくらでもいるだろうけど、それでもさすがに一週間はやばいよなとも思ったけど、会社までの行きも帰りも勝手に涙が出てくるようになって、銃で頭を撃たれて即死したドラマのワンシーンを見て(いいなあ)と思ってしまった自分にショックを受けた。

胃痛嘔吐、食欲不振などのよくある症状をはじめ、会社に行くと過呼吸気味になったり難聴になったのに幻聴が聞こえたりしだした。

持病もぶり返した。

A社は2か月くらいかけてじわじわ具合が悪くなっていったのに対し、今回の会社(仮にK社とする。クソのK)は体調不良の度合いが急降下すぎて自分でよく分からなかった。

母親に「顔色がどんどん悪くなっていったし、喋らなくも笑わなくもなっていた」とやめた後で教えてもらった。

思い返すと、初日に話したおっさんの喋り方がキモくてちょっとやだなあとか感じていたのに、もう採用決定ですみたいな体で話してくるからもっと上の立場の人とかと会わなくていいのか。なんにせよ仕事まりそうだやったねラッキー)なんて能天気に思っていたころに戻って引き止めたい。

ちなみにそのキモい喋り方のおっさん社長だった。

そこは社長自ら仕事に出向くほど小さな会社だった。

会社は半分くらい家族経営で、社長奥さんと息子も仕事に携わっていた。

息子はまだ手伝い程度だったが、社長奥さんはその道ン10年のベテランだ。

仕事内容はちょっと変わっていて説明しづらいので割愛するが、競合他社が少ない感じの特殊サービス仕事だと思ってほしい。

知識経験も不問とあったがとても専門的な内容だ。

ダメもとで応募したし、会社側も本当にただのど素人ということを分かったうえで採用した。

なんせ仕事の内容も何をするのかも、説明を読んだうえでよく分かっていないことを伝えている。

現に「何でも聞いて下さい。何回でも教えます」と社長に言われたし。

結果的には教えてくれなかったが。

A社もそんな感じだった。

そちらは使うツールが専門的で、私はその初歩の初歩に立っているちょっと齧っただけの初心者だった。

A社のやばいおっさんも、K社のキモおっさんも、最初はナリをひそめていた。

日がたつにつれて怒鳴り散らすことが増えていった。

もし読んでくれている人がいたら、私が素人で何もわからないし仕事もできなかったんだろうと思われるだろう。

なけなしの名誉のためにいっておくと、私は仕事に慣れることに関しては早い方だと自負している。

更に性格も至極真面目なほうだ。

自分で真面目という人間ほど信用に値しないものはないだろうが、そこはなんとか信じてほしい。

学生時代バイト先でも、A社に入る前に転々とした派遣先でも、「覚えるのが早いしちゃんとしている。昔やってた?」などよく言われた。

初めてやる仕事でもそんな感じだった。

ついでに生真面目すぎて損な性格とも言われた。

なのでA社やK社でこんなに怒鳴られるということは自分知識が足りないんだと思って勉強もした。

しかし専門的過ぎて広大なネットの海でもなかなか資料が見つけられなかった。

そもそも何と調べたらいいかからなかった。

K社に関しては学術書とか論文を読むレベルの話だ。

でも心配はしていなかった。

何でも聞いていいと言われていたし、何でも聞いた。

もちろん仕事に関することで且つ専門的な知識必要なことをメインに、そもそもこれは何に使う道具なのかとか、それを使って何をするのかということを聞いた。

メモだって当然とっている。

返ってきた答えは「自分で考えろ」だった。

は?である

恐らく世の中の大半の人は見たことがないものばかりだ。

というか、仕事の内容からして専門の会社があると思わなかったので、当然分からない。

器具名称すら教えてもらえない。

考えるスタートラインにすら立てない。

マニュアルなどない。

しかし私は真面目なので、自分でできる限り考え、やっているところを見ながら「こうでいいですか?これで合っていますか?」と確認しつつ見様見真似で作業をした。

合っているとも間違っているとも言われず睨みつけられただけだった。

しかしこれは取り返しのつかない作業内容なのである

素人の私がベテラン社長と同じようになど到底出来るわけがない。

教えてもらえないのに失敗して私のせいにされるのは納得いかない。

なんとか食い下がって「合っているか確認してもらっていいですか」と聞いた時の答えは「黙って作業しろ」だった。

どちらかといえば太めな私だが、社長はそんな私が3人ほど入りそうな体積をしている。

その体から発せられる怒声は、とてもドスが効いていてよく響いた。

勤務3日目にしてこのざまだ。

退勤時にはどんより落ち込んでいた。

夕飯は喉を通らなかった。

社長ありがとうもごめんなさいも言えない人だった。

社員の人がミスカバーしてくれても、当然といったような顔をしていた。

私は社長に腹を立てるようになった。

その日は急ぎで片づけてほしい書類仕事があると頼まれていた。

書類仕事とはいえ会社会社なので、その内容も少し特殊だ。

しかも私は初めてである

流石に何か説明が欲しいと思い、懲りずに社長に聞いた。

奥さんに聞いて」と言われたので探して聞くと「社長に聞いて」と言われる。

上には書いてないが、この4日目までにもこんなやり取りは多々あった。

二人の間をたらいまわしにされた挙句、二人とも分からず何故か私が怒鳴られるのである

仕事をしないと当然怒られるだろうが、仕事をしても怒鳴られるのだ。

急にやる気がガクッと無くなった。

最終的にその書類に関しては別の社員さんに聞きながら進めた。

しかしその人も忙しいので途中で聞くことが出来なくなり、終業時間間近の頃には私はエクセルの表の同じ列を入力しては消し入力しては消し、仕事のふりをひたすらにしていた。

社長奥さんパソコンに疎いらしく、私がそんなことをしていても全く気付いていなかった。

土日をはさみ5日目もまた、仕事をしても怒鳴られる状態だった。

毎日新しい器具や内容が出てくる。

しかし何も説明はない。

聞いても教えてくれない。

せめて説明書とか過去データとかがあればと思い聞くと怒号が飛ぶ。

なのにさも出来ないお前が悪いといわんばかりに簡単作業を任されて、言われたとおりにやったのにわけのわからないことでまた怒鳴られる。

私には30分も休憩をとらせてくれないのに、社長奥さんと息子はたっぷり1時間強休憩をとる。

いない間に荷物をまとめて帰ってやろうかと思った。

その後6日目の帰りにやめたいというつもりがビビって言えず、結局7日目の帰りになんとか伝えると次の日から来なくていいと言われ追い出された。

さて、ここまで長々と書いてみたがこの会社なんと契約書の類を一切私に寄越していない。

なので諸々に確認を取ったうえで勤めていた1週間の賃金交通費請求した。

もうとっくに書面は届いているはずで入金期限も近づいているのだが、今のところ何も音沙汰はない。

このまま動きがなければ労基にかけこむ手筈だ。

締め方もよく分からなくなってしまったが、極端に従業人数が少ないとか契約書を最初に渡さな会社は気を付けた方がいいことを知った。

それから1週間だろうが半日だろうが1時間だろうが、働いた分はしっかり賃金として支払う義務会社にはあるそうだ。

更に権利者(請求する側)が請求すると、被請求者は7日以内の支払い義務が生じるとのこと。

もし短期間でやめたいと思って困っている人がいたら、この知識が何かの役に立てたら嬉しい。

最後相談に乗ってくれた友達役所の人ありがとう

クソみたいないい加減な会社ですねと言ってくれた役所の人本当にありがとう

スッキリした。

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