○おおまかな感想
●おっぱいは思っているほど柔らかくなかった
おっぱいは、こじらせ続けた妄想の中のそれよりも柔らかくなかったです。
相手の方が「生理前だから痛い」と言っていたので、生理前は固くなるのかもしれませんが妄想の中で完成されたムニュムニュみたいな感触ではありませんでした。
もっと若いときの私だったら、「自分がどう思われるか」を気にしすぎて、身勝手なセックスを展開していたかもしれません。
そういう意味では20歳前後の童貞であることの強烈な劣等感を乗り越えて、この年齢まで経験しなかったことも、これはこれでよかったのかなと純粋に思いました。
「相手にどうやったら気持ちよくなってもらえるか」だけを、HOTDOGやCPZで学んだ知識を総動員させて考えていたので、「ヘタクソって思われていないか」
「やっぱり童貞か、と思われているんじゃないか」「いままでの彼氏と比べられているんだろうな」「サイズも歴代の彼氏達と比較されているんだろうな」などなど、相手の事ではなく自分の事ばかり考えていたのではないかなと思います。
20代中盤までの私だったら自分自身に縛られて、「相手にどう気持ちよくなってもらうか」などという視点は持てなったでしょう。
コミュ障を克服した方なら共感していただけると思うんですけど「自分が相手にどう思われているか」を手放すと、人間関係って楽しくなりますよね。
中心を自分から相手にしてみると共有する時間がとても豊かになるなぁーって思います。
このあたりの思考のパターンが変わる段階まで童貞だったのは、まぁ年齢的には恥ずかしいという思いもありますが、私の中ではこれはこれでよかったなぁと思えています。
これはある初春の話。
この時は、今の言葉で言えばオフパコだったのですが、初対面の相手に対してコンドームを用意していくのは「狙ってるな」と思われるのが嫌で、そしてそういう欲を持っている自分に認めたくなくて、ゴムは持っていきませんでした。
泊まりの予定だったのですが、まさか、同じ部屋に泊まることになるとは期待していたけれど実現するとは思っていなかったのでとても緊張しました。
これまでの流れ(同じ部屋に泊まる)だと私の中にあるマニュアルに照らし合わせた時に、「できる!」のはずなのですが、そういう雰囲気にもっていき方がわからない。
そもそも、現代の若者の貞操は私の中にある男女のルールを軽く越えていて、初対面の異性と同じ部屋に泊まることくらい普通で、特別な感情がなくてもできちゃうことなのではないか。
という思考が湧き上がり、己の中に築き上げたマニュアルと現代の若者の生態が頭の中をグルグル。
たぶん、こういう感じの時の判断材料を経験がある人たちは持っているんじゃないかなぁ経験って素晴らしいなぁって思いました。
で、3時間くらい、なんとなくテレビみて、「私はあなたに触れたい。一緒の部屋にいるって事はOKなのか」みたいな事を声に出したら、相手の方が隣に座ってくれて、
緊張しましたが、相手を抱きしめたら逃げずにいてくれたので、とても嬉しかったです。
キスどころか女性の体に触れるのは高校1年生の時の体育祭の二人三脚以来でした。
女性の肌はとてもスベスベしていて、触っていると気持ちよかったです。
相手の方の話では「普段はこうじゃない。毛がはえている」とのことでした。
お手入れが大変なんですね。
で、前戯っぽいことを一通りした後に、「ゴムないけど…」といったところ、やっぱり、嫌だと言われたので、あきらめました。
けど、フェラもしてほしかったので69っぽい態勢を摂ったら自然にしてくれて、スムーズに行ったなぁという気持ちもあって二重に気持ちよかったです。
が、おさまりが利かなくて、3回くらい聞いたら「いいよ」と言っていただけたので、ゴムなしで入れました。(おそらく生理前というタイミングだったからかと)
ゴムありがどういうものなのかわからないので、比較は出来ませんが、入れたときは温かくてとても気持ちよかったです。
オナニーのフィニッシュの2歩手前くらいの気持ちよさがずっと続いているような感覚でした。
10分か15分かは頑張ったと思います。
これまで観てきた動画によると、男性がいきそうになった場合、「いくよ」みたいなワンクッションがあるのが9割くらいだったので、「いきそう」と言いました。
相手の方は「中に出しちゃだめだよ」と。私は「うん」と。
ビデオの世界だったら、ダメだと言われても出しちゃうんだろうなぁーと思いつつも現実感を失っていなかったので、おなかの上に出しました。
(このとき、ゴムなしに対して私がすごく楽観的だったのは、ネットで「我慢汁では妊娠なんて0.03%くらいだ」みたいなものを読んだ記憶があったからです。
が、あとから他のを検索したところ、これは間違いだったと言うことがわかって若干焦ったのと同時に、生理前なら排卵日までに精子は死んでいる、これがいわゆる安全日か、とわかりました。)
おわったあと、「あなたが最初の相手でよかったです」と言いましたが、相手の反応はこれといって特にありませんでした。
「最初相手があなたでよかった」というのは女性から男性に言う場合だけに響く言葉なのかもしれません(男性は最初の男になりたがり女性は最後の女になりたがる、的な)。
と同時に、出来ちゃった婚が世に蔓延している理由をとてもよく理解できた気がしました。
あと15年くらい若いときだったら、あの快感と、湧いてくる「征服感」みたいなものに支配され、おもいっきり、中田氏さんをしてしまうんだろうなぁと。
「中田氏した、させた当人達の責任」と言っている人たちはみんな童貞なのではないかと思えるくらいに、圧倒的な快感があったことを覚えています。
(だからこそ、コンドームとかペッサリー?みたいなお助けアイテムを人類は発明してきたのでしょうが)
松岡君(SOPHIA)のお母さんは、中学生になったばかり(たしか)の松岡少年にコンドームを渡したそうです。
母親の鏡だなと今書いていて思いました。特に思春期の子ども達にいざというときのコントロールを信頼しきるのは大人の怠慢ですきっと。
日本の性も、もう少し誰もが性欲を普通にもっているという事を前提に教育されるべきなんじゃないかなと。
結局、この3ヵ月後には振られてしまったのですが、彼女にはとても感謝しています。
初デート、初チュー、初セックス、初生。これだけのものを一度に与えてもらって本当に幸せでした。
相手の方はそうではなかったかもしれませんが、私は彼女の事がとても好きだったので、「感情のあるセックスで初体験を」という人生で一番欲しかったものを、しかも29というおっさん直前で体験できて、青春時代に忘れてきた落し物、トキメキに似たものを得られて本当に幸せだったなぁーと幾年か経った現在でも素晴らしい思い出です。
風の噂で、相手の方が、今年の夏に寿退社するらしいことを知ったので、なんとなく書いてみたくなって、ここに投稿させて頂きました。
SNS時代は知りたくないことや本当は気になっていることがなんとなく流れてくるので不便で便利な時代ですね。
■追伸
とても素晴らしい体験だったのですが、悲しいこともあって。
実は、この初体験の2ヶ月半くらい前に都会に遊びに行ったときに風俗に行っていたんですよね。
本番ありのやつ。60分2万円くらいだったかな。
都会なんて滅多に行かないから、こういう機会でもないと、本当に妖精になってしまう、と。
「どこにいれればいいの?」みたいな事を相手の方に聞かなくてよかったのは風俗に行ったおかげですが、今じゃ顔も思い出せない風俗の女性よりも、相手の方が本当に本当の初体験だったらよかったなぁーというのが正直な感想です。
が、あくまでそれは相手の方との事が起こると予感できた場合の話です。
そこまで童貞をこじらせて来た実績を踏まえると、起こるはずのないことが起こったのです!
そう考えると勇気を出して風俗の階段を上った自分を否定してあげたくない気持ちの方が強いです。
■おわりに
高齢童貞の皆さま。
あと半年、お金で解決するのを待ってみると、案外、望んでいた方向で初体験が出来る可能性もないこともないんじゃないかなぁーと私は、自分の体験から思いました。
そして、性欲を持つことに罪悪感を感じている男性の方。
あなたの母親が、その母親(祖母)から叩き込まれた価値観、「女性は性欲を持ってはいけない」という価値観が、あなたにまで叩き込まれているかもしれません。
我々の母親または父親の時代には「性欲を持ってはいけない」という価値観を叩き込まれているパターンが多く見られて、その「性への閉塞感」が家庭に蔓延している場合に、子どもは無意識にその空気を察知して「性欲=だめなもの」という価値観を吸収して大人になっていきます。
母親の価値観がそのままあなたに流れてしまっていて、それが性に対する障壁となっていてセックスに対する罪悪感があるとしたら、もったいない。
さらにいえば、「自分は他人に受け入れてもらえる存在ではない」という自分に対する評価も母親との関係に由来しているかもしれません。
母親(女性)はあなたを受け入れなかったかもしれないが、母親以外の女性は、あなたを受け入れてくれるから怖がらないで。
母親あるいは育った家庭からの精神的な脱出が、恋愛に積極的になる秘訣、ひいては童貞終了までの近道になるかもしれません、よ。
29歳で童貞であることより29歳にもなってこんなことを言ってることのほうがよほど深刻だと思うぞ