2015-09-09

イケハヤ記事が超つまらない理由

ぼくの考えは1ミリも変わらない、どころか、この確信は強固になっているので、あらためて書いておきましょう。

日中ブログばっかり書いてる人のブログはつまらない。

わかりますか。専業ブロガーブログダメなんです。もう、読んでて全然面白くない。

異論がある?異論は認めません。じゃあ面白いブログを教えてくださいよ。ぼくは本当に、ブロガー専門で生活している人のブログで「面白い!」と思った試しがありません。

なぜか。教えて差し上げましょう!

1. 守りに入っている

まさにイケダハヤトさんが書いてる「まだ東京で消耗してるの?」のブログ象徴的で、あれつまらないと思うんですよ。イケハヤさん見てますか〜?つまらないですよ、最近

いや、イケハヤブログは良くできてますよ。セルフメディアとしては日本一だと思います煽り見出しの選択もうまいし、それとは分からないようにこっそりとチマチマ稼ぐマネタイズうまいです。

でも、決定的に「面白くない」んですって。

何かと言うと、ブロガーは「攻められない」んです。自分の居場所であるブログを、自分を、守らないといけません。彼は自分ブランディングを傷つけることができません。

サラリーマンブログで生きているわけではないし、匿名でも書けるので、ブログには何でも書くことができるんですよ。他人に読まれなくても、自分にとって面白いことは何かと考えるエントリー自由に書くことだってできる。一方でイケハヤ記事炎上に溢れていますが、それは模倣可能で、もはやコモディティなんですよ。

最近流行ってるじゃないですか、毒のある炎上って。「ブログ芸人」はアートではなく、ビジネス領域の「テクニック」に堕しました。イケハヤは一つの時代を築き、今終わりかけているのです。勝手ながら、次の変化に期待しています

…と、イケハヤに対して愛の刃を振るってしまいましたが、要するに「もうつまらない」んです。専業ブロガー最高峰集大成ともいえるイケハヤですら、もう面白くない。小銭ねらいの炎上より本当に言いたいことを優先する覚悟が、これからメディアには求められるのです。

イケハヤには言わずもがな、守るものがありますブロガーであるイケハヤ文章を書くときイケハヤは「こんなこと書いたら炎上しないかも」という恐れが頭をよぎります。そしてイケハヤは、結論を変え、文末のエッジをねじり、「笑い」と「愛」を手放してしまうのです。ああ!

自分を燃料として炎上するセルフブランディングブログからは、もう「面白いもの」は生まれてこないんです。炎上テクニックを極める方向にしかいかない。あとは意識高い系とか社畜批判コンテンツツイッター大学生アカウントでいいじゃん、それ。あとは「◯◯が超つまらない理由」とかね。NAVERまとめでいいじゃん、nanapiでいいじゃん、それ。あなたの貴重な人生を割いてまで書く意味はない!

2. 変化が遅すぎる

イケハヤは、変化の速度が絶望的に遅いんです。

まぁそりゃそうで、「毎日10時間ネットばっかり見ているイケハヤ」と、「毎日3時間しかネットを見ずにあとはハード仕事をしたり美味いモノを食ったりしている田端太郎」がいたら、後者の方が経験値もあがるし女にもモテるんですよね。専業ブロガー経験値が少なすぎるんで、変化が見えないんです。

イケハヤのようなブロガーは、一日中ブログのことを考えていますデータを見て、PDCAを回しています毎日のように書いているので、ブログを書くスピードも上がります

イケハヤは今や、1日15本の記事生産できます毎日10更新を365日続けて、3,650本。兼業ブロガーはせいぜい1日に1本でしょうから、365本。そりゃ、記事の濃さは違いますよね。はい論破。…小銭稼ぐなら、薄い炎上記事を量産するより要領のいい方法がいくらでもあるのに。

読者は、イケハヤの変化を望んでいるんです。みんなドラゴンボールが好きですよね。孫悟空がいつまでたっても成長しなかったら、飽きるじゃないですか。

変化しなければ、成長しなければ、面白くないのです。ブログPVと、チャリチャリンと落ちてくる小銭ばかりが気になって、狭量な考えのブロガーに終わるんではなくて、多様な考えの人と沸騰的なコミュニケーションを取るような情報量の多い経験に徹底的に時間エネルギーを注いで、人生の幅を拡げるべきなのです。そうしなければ、イケハヤ主人公にはなれません。イケハヤはいつまでたってもイロモノか、懐かしのブログ芸人の域にとどまります

3. みんなと同じようなことしか書けない

ブロガーとして成功するために知っておくべき、真理を伝授しましょう。目ん玉洗ってよく読んでください。

クリエイターは必ず、環境の影響を受けます

クリエイターには、「人と違うこと」が求められます

この2つの真理から導き出されるのは「専業ブロガー他者との交流が決定的に欠如しているがゆえに、どれだけ頑張っても同じようなことしか書けない」という帰結です。

面白い文章が書きたければ、自分面白くならないといけません。面白い生き方をすれば、あなた文章能力が低かろうが、あなたブログは読まれます

あなた生き方薄っぺら独善的でつまらなければ、どれだけ技巧を凝らしても、ブログ面白くなりません。面白がられたとしても、一発ネタで終わりですね、せいぜい。テクニックレベルの話は、すぐに飽きられます

イケハヤ社会的には珍しい立場でもなんでもなく「新卒で入った大企業を1年で辞めて」「次に入ったベンチャーも1年で辞めて」「社会人3年目に独立して」「ブロガーとして生計を立てており」「東京を捨てて高知の山奥に家族で住んでいる」という、割とオリジナリティの高いバックグラウンドを有しているつもりのようですが、この程度のドロップアウトした人間などいくらでもいますし、書く文章など大して面白くないですよ。

イケハヤ程度の人間なんて無数にいるんです、この日本において。その立場を選ぶかぎり、イケハヤは「その程度のこと」しか書けません。ニートブロガーの方がよっぽど面白いですよ。ニートの方が珍しい存在ですから

クリエイターなりたければ、まずは環境を選べ、ということです。あなた他者の相反する利害に揉まれるような混沌とした環境にいればいるほど、生み出すもの面白くなります。専業ブロガーに甘んじているかぎり、差別化ができないのです。

4. 応援したくならない

イケハヤブログって、あんまり応援する気にならないんですよねぇ。だって別に誰が応援しなくてもイケハヤは生きていけるわけですから

一方で、たとえば宮森さん。いろいろ捨てて実家に戻り、ブログを書きまくっているようです。これはもう、応援したくなりますよね。たまにブログを見て、面白い記事を見つけては拡散しています。でもいつか家を出るような気がしますし、ぼくはそれを勧めますね。ブログで食うのはいいけど、イケハヤのマネはして欲しくないものです。

イケハヤ現在ブログ活動していますが飯は3食食ってます。食欲の問題は別ですから。月収もやっと3万円超えた程度なのにね。しかし、イケハヤはあのブログで生きていこうと決めたようです。それは自分が生きるために、他人生き方をけなしながら炎上しつづけるということです。そんな生き方価値が、他の人よりそんなに高いものなのでしょうか?

メディアづくりにおいて「応援される」という要素は超重要です。面白い存在であれば応援されるし、応援されればさら面白いものを作れるようになりますしかイケハヤのような拙い炎上芸も、かなり飽きられています。だからこそ彼にも焦りがあるのでしょう。

住宅ローン記事なんて、自分さえ儲かれば他人をだましてもいいという領域まで行っちゃってます。あれには呆れました。これまで珍獣を見るようにして面白がっていたまともな大人たちも、あの記事で読むに値しないブログだと決めたことでしょう。個人的には謝罪エントリーがあってもいいと思うレベルです。

もちろんイケハヤは「安全立場にいる以上、あなたは応援も、期待もされません」というはずです。そりゃそうでしょう。彼はそれでしか生きていけないんですからしかし、あん記事を書くような危険を冒すことに何の合理性もありません。

普通の人は「これから起業して社会を変えてやろうと思っているんです!」なんて浮ついたことは口にしませんよね。言ったとしたらアホ扱いされます。そもそも社会とは、他者との齟齬が渦巻く空間なのですから。だれか一人がコントロールできる社会の、どこが豊かなのでしょうか。そんな貧しい社会を願っているなんて、よほどのコンプレックスがあるか、あるいは何も考えていないかどちらかでしょう。

まあ「でも、リスクヘッジのために会社は辞めませんけどね(てへぺろ)」とか言ってたら、それなりに考えている利口な人なのかもしれないなと思いますが。これと一緒です。

武雄市公務員を辞めて高知に来たイケハヤアシスタント・里本さんは、「公務員辛すぎて辞めました。ブロガーになりたいです」と、なんか死にそうなメールイケハヤに送ってきたそうです。イケハヤは手を差し伸べて、応援してあげないといけないと思い、彼が公務員を続けていたら、イケハヤは応援していませんからね、と言ってるそうですが、ぼくにはどうでもいいです。ただ里本さんには、しばらく世話になったら丁寧にお礼を言ってイケハヤの元を去った方がいいと思いますマジで

アルケミスト」でそんな表現があったと思いますが、後ろのドアを閉じるから、前のドアが開くんです。…なんて言いますが、そんなの詭弁ですよ。後ろのドアを閉めたら、前も閉まって閉じ込められる可能性の方が高い。前のドアが開く保証なんかないですって。

そんな詭弁を弄しているうちは、誰もイケハヤに注目しないし、応援もしてくれません。誰でも自力だけじゃ面白いものは作れませんよ。

…なんて、自分利益のために他人を煽ってアフィリエイトを踏ませようとするなんて、しょぼい商売じゃないですか?

ブログアフィリエイトはサギなんですよ

本来的に、ブログはチラシのウラ文脈に属するんです。

イケハヤはそれをわかっちゃいない。

イケハヤはあちゅうはサギを突き詰めるために、引っ込みがつかなくなって、全裸になっているわけですが、そろそろ目を背けられるときが来るでしょう。今はもう、そういうサギが求められている時代じゃないんですよ。ぬくぬくコタツに入って読むに値する本物の作家の本でも読んで、ネット作家気取りをバカにして過ごしましょう。以上、サラリーマンのみなさまにはどうでもいい話でした。騙されるなよ。

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