はてなキーワード: 巨額賠償とは
例の迷惑動画に関して、法の専門家の記事で「懲罰的賠償(巨額)を求めるのは無理筋だ」っていうような記事があった。
この言葉が有名になった、米マックで店員がコーヒーこぼして3億円の話とかを取り上げて、「訴訟社会のアメリカでもこういう二重刑罰になりかねない法の運用が正しいのか激論が生まれている」「そもそもその件も結局1/5の賠償額に減額された」というような例をあげ、「今回の別に計画的でもなんでもないおバカの子供がやらかしたことに巨額賠償を想定するのは真面目に考えるとありえなさそうな議論だ」という内容だった。
自分でいくつかの事例をみても、巨額の懲罰的賠償が議論になったのは「企業が」「個人に」損害を負わせたケースで、「個人が」「企業に」という今の議論とは逆の立場になっている。
この話が燃えてるのみて、ブチギレまくってる(ほんとか?単にキレるのがきもちいいからやってるだけに見えるが)人らをみて「本音は『このガキの人生を終わらせろ』って思ってんじゃないの?」って思ってたら、まさに「一度、こういうやつの人生が破壊されるくらいの制裁を世間に見せつけるべきだ」という、まさにリンチの極みのようなコメントが本当にあって、しかも現時点で150以上のサムズアップを集めていて引いた。
「思いついてもそれ言わんだろ、どこでもさ」って思ったけど、言うやついるんだな。
いやマジで思ったのが、結構な人らが「この行為のためにどれだけの罰を負うのが釣り合うか」って考えないんだなっていうのと(最近のリモート強盗でも、強盗殺人は死刑か無期懲役、個人に億の賠償責任なんて、刑法でないにしても、それに迫る罰だろうが、回転寿司で迷惑かけたウェーイと家に押し入って人殺して金取ったやつの罪に対する罰が近接するようなレベルで語られるべきとはおもえない)、「ちょけてるやつや煽ってるやつはリンチしたい」って感情が本当に溢れてるんだな、っていうことだった。
こえ〜。
海賊版サイトの漫画村の話題で、正規の漫画読み放題サービス(コミックデイズとか)がイマイチ盛り上がらない理由として、出版社がバラバラにサービスが乱立して1か所で全ての漫画を読めるサービスがないから、なんてことがまことしやかに言われているけど、有料会員動画サイトの隆盛を見てればそんなわけあるかって分かるよね。
ネットフリックス、アマゾンプライム、Huluと大手動画会員サイトは、それぞれ独自コンテンツ配信して競争してるけど、それで「海賊版サイトに負けて会員数が減った」なんて言い訳は全く聞かない。
つまり正規の漫画サイトやアプリが使われない原因は、「全ての漫画を読める正規の漫画読み放題サイトの存在がないから」ではない。
別に出版社ごとにバラバラにアプリができたとしても、読みたい人は全てに登録するだけだ。
「新作」「話題作」が読めるなら、人は会員になるのだ。
今は「無料漫画アプリ」から「有料会員読み放題サービス」への転換点だ。
会員動画サイトが通ってきた道と同じく、とにかく会員数を増やすのが大切で、有料サービス無料月の期間を出血大サービスで増やして、会員登録する習慣を身に着けさせなければいけない。初月無料ではなく、2,3ヶ月間は無料月にしてCM打って登録させるのだ。漫画原作のドラマにちょいとCM打てば、それだけで会員数大幅アップするのが世の中だ。
今、漫画の海賊版が、映画や音楽と比べて隆盛してしまっているのは、映画や音楽と比べて「取り締まりが厳しくない、怖くない」と思われてしまってるからだ。映画ならハリウッド、音楽ならジャスラックと、権利に厳しい、巨額賠償が怖い、というイメージで表立った海賊版の流通が防がれている。
一方、漫画の権利は漫画家がバラバラに保有することが多く、出版社の対応もバラバラなことが多かった。舐められていたのだ。
映画も音楽も海賊版はなくならないが、舐められなければ勝手に地下に潜って、商売の邪魔にならない程度の規模まで抑えられる。