今日も育児に参加しない夫への怨嗟の声に溢れるインターネットだが
家事育児負担の男女格差を解消したければシンプルに「男の育児休暇」を当たり前に、もっと言えば子持ち男性の勤務形態を現状の子持ち女性と同等にすることを求めればいい
(一応断っておくと、ここで言う「育児休暇」ってのは「女性並みの期間の育児休暇」のことだからな)
これを徹底していくだけでかなりの男女格差が解消される
女性の向けに制度や職場環境を整えたところで大して変わらないんだよ
どう考えても男を家庭参加させるバッファの方が大きい
男性育休が当たり前になっても家でゴロゴロしてるだけで負担にしかならない、いわゆる「長男夫」が増えるだけなんじゃない?なんて不安を持つ方もいるかもしれない
何故なら「男に育児休暇がない」ということは、男にとって最大の「育児しない言い訳」だからだ
男の育児休暇が当たり前になれば、夜間のオムツ替えをどちらがしてもいい
何故ならいつも通り朝起きて出勤する必要がないんだし、職場じゃないので昼寝することも可能かもしれない(二人で育児してるならなおさらだ)
「土日くらい育児手伝ってよ」VS「土日くらい休ませてよ」みたいな不毛な争いもなくなる
いずれにせよ「夫が家事育児しない問題」は「男が育休とれない問題」より優先されることではない
さらに男性育児休暇には個々の子持ち夫婦へのメリットだけではない
今まで男性は子供が生まれようが会社の都合で転勤残業させたい放題の都合のいい労働力だったので、どうしても採用、出世は男性が優先されがちだった
でも男も子供が生まれりゃ1年休むし、子供が発熱でもしようもんなら遅刻早退欠勤当たり前、転勤も拒否する存在になれば
「そんなら男女関係なく能力のある奴を採用、出世させればいいよね」
ってなるわけだ
現状の「チッ!ホントは子供できたらいなくなる女なんて雇いたくねーし出世させたくないけど世間がウルセーからしゃーねな」みたいな偽物の格差解消じゃなくて
真の男女格差解消が実現するのだ
女性にとってこんなにもメリットがある男の育児休暇だが、残念ながら育児に非協力的な夫に対する非難の言葉に比べるとまだまだ声が小さい
男たちがいくら声を上げたところで「ポリコレランキング」が低いので相手にされないし、影響力のある権力を持った男は既に育児休暇を必要としない層だ
直接会社に訴えたところで「育児休暇?いいよ好きにとれば(でもその後の人事は保証しないよ)」となるのが現実だ
「働きながら細切れに休みをとりやすくする」ようなもので、女性並の育児休暇を取れるようになるには程遠い
男として非常に残念なことだが、世論を動かすのは女性が動かなくてはいけない
今まで男性の屍がいくら積み上がっても変わらなかったのに、若い女性が一人死んだら働き方改革やネットの誹謗中傷問題に対して急激に世論が、国が動いたのはみんなの実感としてもあるだろう
「保育園落ちた日本死ね」が国会で取り上げられたのも女性目線の投稿が多くの女性の共感を得たからこそだろう
別に女性たちに男の育児休暇を求めてデモ行進してほしいと言ってるわけじゃない
シンプルに「夫への愚痴を男の育児休暇がとれない社会への愚痴」に変えるだけでいい
本来こういう男女格差って男女間の家事負担率だけじゃなく、(育休産休を加味した)労働時間の差、家計負担率を踏まえた議論をしないといけないはずなんだけど、(肝心な大手や女性向けメディアでは特に)「日本の男は育児に非協力的でけしからん」で止まってることが多い
断言してもいいけど各種SNSやリアルの会話での「夫への愚痴」と「男が育児休暇とれない社会への愚痴」の比率が逆転するだけで今より劇的に社会は前進する
何故かこういう話をすると
普段は昭和並倫理観のセクハラ男が跳梁跋扈する環境から女性の苦しさを訴えてるブクマカたちが
突然令和最新版の価値観にアップデートされた福利厚生充実した環境から「男でも育児休暇普通にとれた。お前の環境が悪い、努力がたりない」とかいい出すんだが
子供が産まれた男性社員に有給を数日消化させただけで「弊社の男性育休取得率は100%です」
とか言っちゃってる状況だ
インターネットでは女性にとって地獄のような国だと言われている日本だが
(自治体にもよるが)実際に子育てしてる人は「あれ?意外と支援多いな」と感じたんじゃないだろうか
女性の社会進出以上に男性の家庭進出への壁は厚くハードルが高い
その壁の厚さ、ハードルの高さが間接的に女性の生きづらさに繋がってるのだ
育児休暇を取ったら妻は頼りない男と本音で感じるようになるよ リベラルの綺麗事は通用しない なぜならそれが甲斐性のない女の性質だから
ネットで男に対するヘイトぶちまけてるネットフェミ奴らにそんなこと言っても無駄無駄 あの連中は男叩いて気持ちよくなりたいだけだから むしろああいう連中はポリコレに守られな...