2023-05-25

猿之助供述をなぜ警察捜査担当者マスコミリークしたのか

答えは一つ。捜査担当者は漏らしてないのである

こういうことを言うと警察の肩を持ってるみたいなヒステリック陰謀論者に叩かれそうだがよく考えてほしい。

当該事件警察担当者、要は調書を取るレベル捜査官なんて本当に数人しかいない。

入れ代わり立ち代わり登板で何十人もの取調官がやってることなんざあり得ない。

国民が注目してる事件だけにただの無理心中ではない警視庁でもトップ集団が慎重に情報管理している。

そんなエリート集団芸能マスコミときに数万から数十万程度で情報を売るだろうか?

まあどの組織でも不良人員が居たとして万が一捜査情報を流したら?秒で特定されて懲戒処分だろう。

マスコミとズブズブで情報交換してるんじゃないの?っていうのもちょっとフィクションの観過ぎである

よく政治家汚職事件なんかで検察新聞社情報を交換しあってるなんて話はある。

ただこういうのも昔の捜査トップが絶大な権力を持っていたごく一部の例だろう。

そもそもマスコミメリットはあっても警察側にメリットが薄すぎる。

このコンプライアンスやらに厳しい世の中でそんな情報取引が他のメディア報道されたりしたらどんなエリート捜査官でもクビが飛ぶだけではすまない。

お硬い上の組織オーケー出すはずもないし何十人の部下、ライバルである同僚のうち一人でも、そのマスコミスタンドプレー決めた上司を嫌いな人間がいたらライバルメディア告発されれば終わりである

要はもっと警察組織が絶大な権力を持ってスタンドプレーが許された昔の時代しかまずあり得ない。

まあ現代でも相当なカリスマ的な捜査官がいて上も下も掌握しきってるとか、よほど警察組織メディアの利害が一致しているならあり得なくもないが、

今回のような芸能やらスポーツ新聞を賑やかすような三面記事で乱発されるようなことではない。

じゃあ今回の猿之助の「両親に薬を飲ませてビニール袋被せた」なんてどうやってかけるんだよ!メディアエスパーか?

って話なんだけどなんのことはない。こういうのは捜査担当者以外の関係者たちが喋ってる場合が99%である

誰かって言うと現場に行ったマネージャー救急隊員、一報を受けて駆けつけた警備会社社員や近所の警察官(警官じゃねーかって話もあるが報道されているような取り調べに当たった捜査官ではない)、担ぎ込まれ病院で問診した医師看護師などなど。

これぐらいの事件ならまあ一次的に情報に当たる人だけで数十人いる。

そして二次的にビニール袋云々程度の情報ならこの数倍の人間に共有される。

病院関係者はもちろん、芸能事務所も対応に追われるし対策を話し合うために人数は絞るとはいえ決めることは決めなければならないのでそれなりの人数に情報が共有され検討される。

結果100人もっというと数百人程度は知っている話なのである

これだけの人数で誰一人情報の漏洩がないっていうのはまあ無理な話である

警察とか医療関係者っていう守秘義務がどーのこー!」ってキレたところで芸能事務所やら警備会社やら病院関係者なんかは特別高い職業倫理感を持ってる人ばかりではない。

ふつーの務め人でありたいしてお給料があるわけでもない。

それは喋っちゃうであるマスコミではなくても周りに。家族や本当の仲のいい友達なんかもあるだろう。

こんだけの大事件だ。話題に上がったら「実はさ…」なんてなるのが人情ってもんである

医者弁護士みたいに高い給料もらってりゃ話は別だが。

そうなったらもう分かるね?マスコミが知ることになるのは時間問題である

文春やらフラッシュ三面記事捜査関係者談話って書いてるのはほぼ間違いなくこういう関係者の話を少し裏取りしたものだ。

裏とりは簡単だ。こういう何百人いる関係者に「ビニール袋被せたんですよね?」って聞けば頷く。

自分が漏らしたわけじゃなくメディア最初から知ってたんだから

最後マスコミがなんで捜査担当者って嘘書くかと言うとそっちのほうがそれっぽいかである

それでなくても取材源の秘匿ってのは週刊誌レベルでも最優先の事項でありそれを無視した原稿校正の段階ではじかれる。

芸能事務所の電話番のパートさんの家族から情報を得て裏とりをした場合でもその人を特定されるようなことは絶対に書かない。

なんならそこだけフェイクを入れたい。別にビニール袋云々が正しければその部分は誰でもいいのだ。

というわけで一番説得力が増し、読者が納得し、なおかつ反論をしてこない「捜査関係者によると」が乱発されるのだ。

マスコミがそんな気を使うかよ。テレビで雑に人の入れ違いとかしてるじゃん」とか言われそうだが、

それは昨今のテレビ業界が金がなさすぎて制作会社に丸投げで無能で全くスキルも何もない素人スタッフ取材も裏とりもチェックもしてるからである

別に文春やらフラッシュを持ち上げる気はさらさらないが活字メディアの叩かれやす週刊誌デスクがそんなことはしない。

スポンサーは気にしないかわりに訴訟リスクは常に抱えてるし実際に訴訟されている。

そしてテレビみたいにありネタじゃなく常に新ネタ勝負する関係上、リークする側に「文春とかに漏らしたら酷い目に合う」なんて思われたらもう食っていけないのだ。

読者や広告主に嫌われても情報提供者は守る。それが週刊誌の生きる道である

よくマスコミと一括りにされるが活字テレビで気を使うポイントがまるで違う。畑が違うんです。

というわけでこういうケースで存在しない警察担当者を叩きまくってもいいことないよって話でした。

暇だから書いてみただけ。警察関係者ではありません。

警察叩くなら冤罪とかカルト放置とかサイバー犯罪放置とかちゃんとした実態のあるもので叩きましょうよって話

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん