もうやだかえりたい
その二つのどちらが相手のためになるかって質問なら後者だけど、優しいのは前者だと思う。
俺はヴィーガンを目指している。肉、魚、牛乳、卵などは取らないよう努力している。
ただこれが非常に難しい。肉や魚を除くとおいしいレシピが非常に少ないのだ。
しかしある日、俺はとてつもなく美味いレシピを発見した。豆乳味噌スープだ。
作り方は簡単。野菜は何でもいいのだが、例えばキャベツと人参と玉ねぎ。これらを油で炒める。そこに水を入れ、煮込む。野菜が柔らかくなったら、豆乳を入れ、味噌を入れ、コンソメの素を入れ、沸騰しないように煮込んだら完成。
しかし、気づいた方もいると思うが、美味い理由は、コンソメの素だったのだ。これにチキンが入っている。ああ、結局美味いのは肉なんだ。
コンソメの素を入れずに塩コショウやら昆布だしやら試したが、あの旨さは出なかった。
ああ、なんで鳥はこんなに美味いんだ。ごめん、鳥さん。出汁だけは取らせてもらうよ。そう言って俺は今日も豆乳味噌スープにコンソメの素を入れる。
なんか癖になってる?と聞くと、
暮らしの中でどっちでもいいような選択肢はチンコに任せてるんだとか。
今日も味噌ラーメンととんこつラーメンで迷ったとき、チンコに手をやると「味噌がいい」とばかりにビクンビクンと蹴ってきたとか。
マジかよ、という感じだけども妻の妊娠前からチンコと対話が始まっているというのは、やはり父親はスタートからして終わっているのだと思った。
せめて健康には口を出していこうと、
味噌でもとんこつでもいいからスープを完飲しようとしたら止めてやってくれ、
とチンコに語りかけたら、すぐビクンビクンと反応があって、「余計なお世話だ」って言ってるよ、だと。
2対1なのかよチクショー、と思った。
俺は比較的優しいって言われるほうだけどはっきり言って他人に興味がないので適当に答えてるだけなんだよな。
「いや、お前が悪いやろ」と思ってても「それは相手が悪いよね」って言うし、「わかんなーい、できなーい」って言ってる奴には「俺がやっとくよ」って言うし、無謀な賭けに出ようとしてる奴にも「頑張って」って言うし。
でもそれは俺が優しいんじゃなくて「お前が悪い、ここを直すべきだ」って指摘したり、「ここをこうしてこうしてこうして、こうするんだよ。やってみて」って教えたり、「やめとけ」って言うよりも、先述した通りに答えたほうがコストが安いんだもん。
肯定してやることって簡単なんだよ。別にそのことに俺が一切の責任を負うわけじゃないし。
「学校辞めて起業する」って言ってる奴に「頑張れ」っていうのと「起業のリスクを説明してやる」のとどっちが優しいんだろうな。
俺は迷わず「頑張れ、応援してる」って言うけど、別にだから何かをしてやるってわけでもない。「したけりゃすりゃいいんじゃない?」でも別にいいんだけど、そのときに発生するコストやリスクを考えると一番安いのをとってるに過ぎない。
はてなは建設的なんちゃらやる前にTwitterのコメントを非表示にしろ。
ツイートに他人に読んでほしいコメントしたいなら引用ツイートにしとけ。
ブロックされるリスクを減らしたいならリツイ+RT表記でできるだろ。
読みたいやつはそれでも検索して読んでくれる。
にょじつだにょ