はてなキーワード: キートンとは
キートンで死者の金品を奪った話があったな。
すばらしい高知中部~西部の風景とそれを再現した背景スタッフ、才能あるあまたのスタッフによるすばらしい仮想空間内のビジュアルと、音楽。(音楽に関しては見識がないのでどれくらい素晴らしいかわからん)とそれをまとめ上げる低レベルな脚本・ストーリー(テーマ)。
オープニング。ナレーションで舞台となる仮想世界の説明を15分くらい(体感です)やる。
予告で見た「竜の正体を探す」。容疑候補者リスト開陳シーンで、こいつだ、って一瞬で分かりましたよ。まあ、これは「吹き替え洋画で第一幕に出てきたモブキャラが、後半で実は重要人物だったと明かされるけど、大御所俳優が声をアテてたので最初からバレバレだった」くらいの話で、欠点にはならない。(画面に初めて映ってから体感60分後の”僕が我慢すれば”のセリフでふつうに「あーそういうことね・完全に理解した」とわかります。)
端的に言うと登場人物全員がのっぺりでうんざりしました。何の陰影もない。テーマの奴隷。敵も味方も全員監督の代弁者。
特に主人公グループ以外のキャラクター(敵側)の薄っぺらさ、記号性。 きれいに描かれたキャラクターに大文字で朱書されたレッテルが貼られた繊細チンピラ(ネット当たり屋)に正義マン自治厨。ソードマスターヤマトの最終回のキャラ並みにぺらぺらとよくしゃべる。
この映画。クライマックスで主人公の歌が流れるわけですが、映画館に座ってるスクリーンの前の観客が感動する前に、画面の中のモブキャラが泣くんですよ。もうね。滂沱。巨人の星みたいな。エシディシの あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ みたいな。
例えば、キートンなりチャップリンなりコメディアンは自分では笑わないじゃないですか。グルメ番組のレポートで「美味しい」と言っていいのは素人だけじゃないですか。
でも、細田守はそれをやる。
『べ、べつにあんたのことなんて何とも思ってないんだからね!』ってセリフを言ったキャラクターを見て、「ああ、このキャラクターは相手のことをなんとも思ってないんだな」と受け止めるレベルの観客を想定して作ってる。
――ふう 少し休憩したいかな
マスダくん:すればいいじゃん
――その……休憩できる場所が知りたいかな 行きつけの喫茶店 とか
マスダくん:その調子だぜオッサン 人間はいくつになっても成長できるってことだ
――それは……どうも
マスダくんのお兄さんが よく来るんだとか
店主:いらっしゃい
レトロな雰囲気漂う店に入ると 貫禄ある店主とコーヒーの香りがお出迎え
――おおー いい雰囲気でてるね
タオナケちゃん:私 聞いたことあるんだけど 歳をとると語彙力や表現力が落ちやすいらしいわ
ミミセンくん:駄洒落を中年が使いたがるのも そのあたりが関係しているようだね
――ん~ 程よい酸味と苦味 これはグアテマラですか?
店主:ブラジルですね
マスダくん:……まあ コーヒーだな
ミミセンくん:そうだね コーヒーだね それ以上でも以下でもない
タオナケちゃん:私も飲んでみたけど コーヒーとしか答えようがないわ
シロクロさん:この飲み物は黒すぎる! オレの服と同じように白も入れるべきだ!
ドッペルくん:だ だだ だからブラックはやめようって言ったのに……
――あ 自分にもください……
――それにしても 色んな本がありますね
店内には大量の本があり 昔なつかしの本や 今どきの本などジャンルも多彩
――お 『平気で嘘松を植える人たち』がある これ売れましたよねー
店主:小さい店なりに こだわっているつもりです
そう店主が語るとおり 他のブックカフェでは見ることがない 興味深い著書も数多くある
――わ 『負荷逆性の時代』もある サブカルかぶれだった時 よく読んでたなあ
どうやら豆と同じくらい 本を厳選しているようだ
マスダくん:ねえねえ 漫画はどこ?
店主:こっちの棚にあるよ 『AKITA』 『MOUSDIAキートン』……
――ん? なんだこれ
ディレクターが次に読もうとした本に 栞が挟まっているのを見つけました
???:ああ まだ残ってたのか
近くにいた常連客が懐かしそうに反応
ディレクター:知ってるんです?