はてなキーワード: ベンチウォーマーとは
様子を見に行ったら
一人で肝試しでもしているのかと思ったら
テカテカぷりぷりの金玉を手のひらに乗せて
寄っておいで寄っておいでと呼びかけている
そうすると何か物凄くおぞましい気配が漂い始め
はてサがいきなり奇声をあげて
その場に倒れ体をウネウネくねらせて
最終的にイグイグイググイグイグイグウウウウウウウウって叫んで絶頂したようだった
とんでもねえ性癖だよ
台風が接近してくるので
畑の様子を見に行ったはてサの様子を見に行ったら
はてサ飛んでたよ
金玉をぐいーんって広げて
暴風に乗ってさ
縦横無尽に空を舞っていたんだ
二度と姿を表さなかったんだ
はてサが戦国時代にタイムスリップしたっていうから見に行ったら
戦国時代に行ってもしぶとく生き残ってて
信長が絶賛したことから戦国時代に空前の金玉食ブームが生まれたんだって
みんな玉なしになって
最終的に日本は滅んじゃったみたいだ
じゃあ今ここにある日本は何だよ?
乳搾りして興奮してきたのか
はてサがベンチウォーマーでいいから甲子園に行きたいって言うから入れてやった
とても投げられる状態じゃなくなった
退場になったわ
試合も負けたしよ
やがて貴族などの耳に届くようになって
はてサが金玉の栄養不足でクラウドファンディグを開始したって言うから
真っ先に金を入れられるだけ入れたら
あっという間に目標達成してた
半年後忘れた頃に栄養でパンパンになったはてサの金玉が送られてきた
漬け丼にして食べようと思う
心中しようと思った。彼女と一緒に崖から飛び降りるつもりだった。
それは最後なのだからと思って有給休暇を貰った日のことだった。
心中するのは夜中と決めていたから、朝起きてやることなんて何もない。
おれはふと野球の試合を観たくなった。これと言って観たい理由なんて
なかったのだけれど、強いて言えば小中高と野球部に入って色々
練習を積んで来ていたからかもしれなかった。
それでおれたちは、どうせ死ぬまでの暇潰しと決め込んで近所の球場に
出掛けることにした。野球をやっていたと言ってもおれの役割は大体
レギュラーになることはどうしても出来なかった。
春が近づいて来る外野席は結構温かいのでおれたちは上着を脱いだ。
彼女の胸元に光っているペンダントが眩しかった。おれが買った安物だった。
彼女は野球のことなんて何も分からないので退屈そうだった。まあ、それを
抜きにしてもダラダラした退屈な試合だったと思う。おれも最初のうちは
「あの監督のサインは二塁打を打てという意味だ」とか出鱈目なことを
喋っていたのだけれど、それにも飽きて外野席のベンチの上で
野球部時代にはあまりいい思い出がない。ベンチウォーマーだったのは
さっき書いた通りだ。部活が厳しかったわけではない。むしろ緩い方だった。
何せ煙草の吸い方も酒の飲み方も高校時代に教わったようなものだったからだ。
二日酔いに悩まされながらグラウンドをひたすら走ったことを思い出す。
噴き出る汗が酒臭かった。この汗で一杯やれそうだと思ったくらい。
そう言えばそんな頃に彼女と知り合ったんだっけ。いい思い出のひとつだ。
突然、バッターの鳴らす金属バットの音が聞こえてきた。音の鋭さからして
ホームランだろう。打球は狙ったようにこちらに飛んで来る。
おれはそれを素手でキャッチした。掌に痛みが伝わって来る。
その時に思ったんだ。これが生きてるってことなのかと。この痛みが
生の実感なのだろう、と。そう考えたらもう少し生きていようという気になった。
だからというわけでもないのだろうけれど、おれたちは今でも死にたくなると
デーゲームを観に行くんだ。選手たちの試合の中に、おれが失ってしまった
ものが存在するような気がして。そしてそれを取り戻せそうな気がして。
彼女が作ったサンドウィッチを食べながら、相変わらずビールを呑みながら。
ちなみに、キャッチしたホームランボールはこっそり今でも玄関に飾ってある。