2017-01-01


ちゃんと確認していませんが、おそらく放送も終わっただろうと思うので、

春に私がうどんの国の金色蹴鞠監督をおろされた経緯をお話させてください。

長くなって申し訳ありません。

表向きのきっかけは、ライターである高橋なつこさんとの衝突です。

私が高橋さんに衝突してしまった理由は、高橋さんがずっと

シナリオを毎回シナリオ打ちの1時間前に提出することを繰り返す。

・「これくらいならすぐに直せるのでシナリオ打ちを待たずあさってには修正して提出します。」

土曜日までにこれを考えてきます」と言って、約束を守らない(その間、私やほかのスタッフはそれを待っている)

・提出されたシナリオが、原作を2個つなげたものはABパートテーマ統一されておらず、ただ原作をつなげただけで、

 かつ、アニメではほぼ初登場のキャラクターがさも3度目のような登場の仕方をする等、

 明らかに作業時間を十分にとっているとは思えない、十分に考えられたとは思えない残念なシナリオに私の目には映った。

等を繰り返された事です。

事の起こった3月シナリオ打ちのその日も、高橋さんはいものように1時間前にシナリオを提出しました。

私の常識では、シナリオは前日にはあがってきて、それをみんな読んで、自分の考えをまとめて打ち合わせに臨む、それがシナリオ打ちです。

反論が無い=決定ですのでその日も私はその1時間必死シナリオを読みました。

ちなみにほかの出席者の方はその時間移動時間です。読む時間などとれず、シナリオを読まずにいつもシナリオ打ちに臨んでいました。

私も1時間では通して読んで問題点を見つけるまでしか至らず、発言否定的になりますが、このシナリオが通ってしまっては、その後いいものはできないし、

ここで問題をつぶしておかないとコンテにする時に苦しむことになるのがわかっているので必死に抵抗しました。

(現にその時書いていたコンテでシナリオ欠点が残ってしまい、それを修正するのに苦労していた)

すると高橋さんが激昂して

「言い方!(が気に入らない)」

と言って来ました。

前日に提出されたものでいつも十分に熟考できれば、私も言い方に気をつけることができるし、問題改正する案も提示することができますが、

そもそも1時間しかあたえてくれないのは高橋さん本人であるので、私も言い返しました。

「すいませんが高橋さんは手を抜いているようにしか思えないし1時間前に提出されるのは困る」

と言った事を言い返しました。

高橋さんには

最近シナリオ打ちで監督意外の発言が減ったのは、監督がそんな風に横暴なせいだ。そんなんであったかものはつくれない」

と言われました。

その場では、必死でやっていた自分発言の仕方が悪かったのかと反省しましたが、

その後考えたら、ほかの人は読んで自分意見を用意する時間高橋さんから与えられていないのだから発言できるはずありません。

その会はいやな空気で終わり、会議室を出たところで高橋さんに呼び止められ、委員会の見てないところで言い争いになりました。

から

シナリオが遅れることを責めているのではない。それは仕方が無いこともあるが、

自分約束をした、小さな修正等何時までにやりますといった、無理なくできることを、その期限を無視してくるのは何故か?」

と聞きました。

高橋さん

「急かされなかったからしなかった(制作から追っかけの電話が無かった)。

 仕事は急かされなければしなくていいと思っていたし、いつもそうやっている。

 そんな事を言われるのは心外だ」

と、本当にそういわれました。

そんな考えの人が、共同制作第一線にいることに驚いてしまいましたが、私は

約束を守って欲しい。約束をしたらその時間にくるものだと思ってみんなが待っている。

 約束を守らないと、誰かがせっかくしてくれた作業を切り捨てなければいけなくなる。

 それが共同制作だ」

と返しました。

高橋さんから

監督の言っていることは正論だが、あなたとはやってられない」

と言われました。

私は

「それでも私は最後まで高橋さんとやりたいと思っている」

と言ってその話を終えました。

以来高橋さんとは会っていません。

シナリオ打ちは3週飛びました。

私のところには、監督あんなだから筆が乗らない。と高橋さんが言っていると聞こえてきました。

私にはそういう理由仕事をしない、人に迷惑をかける。といった考え方が無いのでびっくりしました。

3週間後プロデューサーの柴に呼び出され、私が下ろされることになったと伝えられました。

柴が言うには

ライターが1時間前に提出するのは当たり前で、ライター100人100人みんなそうだ。それに怒るお前が悪いしどうかしている」

ということでした。そんなはずありません。

私がいままでご一緒したライターさんの中で、あん仕事をするのは高橋さんだけです。

私は私が悪いというなら謝罪の機会を与えて欲しいと食い下がりましたが、その機会も与えられず

「お前は俺のチームにはいらない」

と何も訴えることを許されず追い出されました。

これ以上ごねても作品のためにならないと身を引きましたが、

その時点で半分以上書き終えていた次のコンテも捨て、チェックも止まり

監督が変わり、企画は3ヶ月は無駄になったと思います

プライベート含め何度も香川に赴き、自分の足で見て回り、現地の協力者を集め、

いい物を作ろうとイメージを固めていった私の思いや努力は全部無駄になりました。

制作サイドの柴が連れてきた監督が私で、メーカーと局が連れてきたのが高橋なつこさんです。

制作サイドとしてはメーカーと局に逆らえずに私を下ろすことになったのだろう。

というのがその時点の私や、周りの見解ですが、私はその柴の態度に違和感を感じました。

私の委員会との接触を妨害し、一番私を下ろそうとしているのは、

本来現場スタッフスケジュールを守るべき立場のはずの柴ではないかという違和感です。

それがはっきりわかったのは私が下ろされてから決定したキャストを見てです。

ポコ役になっていたコキドさんは柴が大変かわいがっている女性声優です。

私は衝突の起こるちょっと前、柴が推薦するそのコキドさんを主役にすることを拒否しました。

2月声優オーディションの後、衝突の起こる1~2週間前、柴から呼び出され、コキドさんを推薦されました。

推薦の理由は「あのアドリブ原作を読んできたから」という理由でした。

オーディション原作アピールをしてきた声優さんはほかにもいますし、そのコキドさんの読んだ原作本の出所想像がつきます

しかし、私は

オーディションの声を聞き、コキドさんに私は×をつけた。

 役的に、演技力的にコキドさんにはポコ役は無理なので私からは推薦することはできない」

と答えました。

勘違いしないでいただきたいのは、コキドさんが柴のお気に入りから拒否したのではありません。

私も、オーディション時点で2人のことは知っていましたし、

いい芝居をしてくれて横並びであれば是非にと思ってオーディションでコキドさんの声を聞きました。

しかし、それはとても残念なものであり、評価を上乗せしてもポコ役は不可能だと感じました。

オーディションは2月

しかし柴は4月にコキドさんを連れて台湾旅行に行くことを、その前の年から企画していました。

また、柴は度々、「この作品では声優を連れて地方イベントに行きたい」と言っていました。

柴にとってこの作品自体がその為の企画だったのでしょう。

キドさんを私が初めて見たのは2015年ライデン慰安旅行でした。

アニメを作るためのスタッフの中で声優しかモブ役)が一人いるのを何でだろうと思いましたが、

キドさんの経歴と照らし合わせると

2015

山田くんと7人の魔女(しょうこ(クラスメイトモブ)、女子生徒)

慰安旅行

2016

石膏ボーイズ石本美希)

台湾旅行

うどんの国の金色毛鞠ポコモモ

わかりやすいです。

何が何でも4月までにコキドさんを主役に決めたかった柴にとって

その意に沿わない監督キャスト決定前に問題を起こしたことは渡りに船だったと思います

柴にとっては現場スタッフの混乱、スケジュール崩壊作品クオリティよりコキドさんを主役にする事のほうが大事だったのでしょう。

あれから一年近く経ちましたが、いつも頭の片隅であの日のことを考えてしまます

でもどうしても、私が悪かった、私の考えが間違っていた。あんな事いわなければという考えには思い至れません。

やっと収まってきましたが、ストレスからくる体調不良睡眠障害は今も抱えています

また、大好きだったうどんが嫌いになりました。

私が今まで沈黙していた理由は、柴は許せませんがこの企画に関わっているスタッフには私の大事な友人もいます

そののモチベーションを下げたくない、放送される作品にけちをつけたくないという思いがあったからです。

しかし、放送も終わっただろう今、これ以上自分の中だけに留めて、

この半年以上抱き続けていた苦しみが続くことに耐えることができません。

こんなところでこんなことを発表しても効果は無いでしょう。

ただ、誰かに訴えないと狂ってしまいそうな思いをこの一年私は抱え続けてきたのです。

申し訳ありませんが、このまま一生、この苦しみが頭の中で渦巻くくらいなら

この年の終わりに吐き出して、こんなことをもう忘れて、新しい年を迎えたいのです。

当然作品は一度も見てませんし一生見ないでしょう。

私にとって良かった事は、放送中、全く、作品に関する話題が私の耳に届かなかったことです。

そんな作品になってしまったこと、残念に思います

来年から私は、このことをすっぱり忘れて、改めて作品作りに全力を尽くしたいと思います

幸い、今関わっている方々は、あの人たちと違い、自分仕事を全うしようと努力してくれる人ばかりです。

そんな方たちと来年もがんばりたいと思います

では最悪の一年さようなら

皆様良いお年を

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