はてなキーワード: ランドルト環とは
何年も検査していないので正確な数値は分からないが、多分一番デカいランドルト環の隙間の向きも分からない程度には視力が悪い
「指何本?」はぼんやりでもシルエットの判別さえできればいいので実はある程度離れていても(背景が極端に手と近い色とかでも無ければ)正しい答えを言えるんだけど、視力が悪くない人からは割とよく仕掛けられる
逆に数十メートルとか離れた位置から手を振られると「手を振っている人がいる」のは分かっても「それが誰か」までは分からないのに、そういう人に限って見えてて当然みたいなノリで手を振ってくる 誰だよ
「指何本?」が成立するくらい何も見えてないと思ってるのにどうしてそれよりもっと遠くから手を振っている人間の判別はできると思うんだ
二十歳にもなって普通免許を持ってないのは、こりゃいかんなと思って、自動車学校に入校したのが昨年の四月のこと。めんどくさがりで怠惰な俺、卒業したのは先週である。そして今日、念願かなって免許取得することができた。自分語りは終わりにしよう。
自分の受験番号を合格者一覧に認め、意気揚々と適性検査という名の視力検査へと向かった。おなじみのランドルト環による視力検査と、信号機のライトの色を判別できるか確認するだけの簡単なものだ。列に並んで自分の番を待っていたんだが、俺の前には美人な白人の方が並んでいた。綺麗だなー、なんかいい匂いがするなと思いながらボケっとしていたら、彼女の番が来たようだ。日本語は話せるようで、始めは順調に右!左!下!とハキハキと答えていたが、色覚検査になって、彼女は青信号の色を緑!と答えた。検査員をしていた眼鏡をかけた性格の悪そうなババアは仏頂面で、識別できてないね、ノーパス!と言い放った。おいおい、それはねえよ!と心の中で思った俺は、彼女に今見た色と青信号の色が同じであることを認識出来ているかと尋ね、彼女は頷いた。俺はババアに英語では、青信号のことをグリーンライトと言うことを説明し、問題は彼女の色覚にあるのではなくて、言語を背景とした文化にあるとやんわりと言った。しかしババアは、とにかくあとで再検するから、そこに座って待っといてとほざいた。結局、彼女は長いこと待たされたのち、異常なしのハンコを押してもらったそうだ。
帰り際に彼女とすれ違い、俺にさっきはありがとうと言って、そそくさと帰っていった。些細な出来事だが、これをきっかけに何か事が進むんじゃないかと期待していたのは言うまでもない。