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2021-01-06

名探偵エオリアの続き

anond:20200909234839

これの続きです

大変ご無沙汰しております。長くなりそうなのでせめて本題にはさくっと入ります

【結果】

さて、夏の間、果たして夫は家で休憩していただけなのか。それとも第三者とのご休憩を行っていたのか。エアコンが暇に耐えかねて部屋を冷やしていたのか。

様々な可能性が取りざたされていましたが、結論から申し上げますと、行われたのはご休憩でした。(選ばれたのは綾鷹でしたのノリで言ってます

【発覚経緯】

あのとき頂いたブコメトラバの中で、カメラICレコーダーを勧めてくださる方が多く、私もそのつもりでした。

しかし、いざ購入するとなると、機種×設置場所を考えなければならないこともあり、すごく腰が重くなって、しばらくぐずぐずしていまいました…。

これもブコメトラバで指摘があったところなんですが、私はこういうとき、「どうすっかな」とは思いつつ、つい問題放置してしまう癖があって、もしかしたら、今から書く経緯が起こらなかったら、今も放置してたかもしれないです。

わかったのは、たまたま「遠隔ひと検知」と「エアコンの起動時間」が、私が社用で外出したタイミングで重なったからです。

前の記事追記に書きましたが、私の職場個人情報管理に大変厳しく、事務所内で勤務中私用スマホは出しておくことができません。

外出のタイミングスマホを触り、エオリアアプリを開いた瞬間、今家に誰かいることがわかったのです。

アプリを開いたのは癖みたいなものでした。日中、とりあえずスマホ触れる数少ないタイミングには開く、という習慣がついていたのですが、開いたタイミングと稼働時間が一致したのは、これがはじめてのことでした。

部屋をいい感じの温度にできる探偵が、部屋をいい感じの温度にしながら、「今ですよ雇い主さん」と私に告げている。雇った覚えはないにしろ、そういっている。

人生の岐路に立っているのかもしれないと感じました。

誰もいない、不審者がいる、夫だけがいる、夫と誰かがいる。

今私が立っているのは、本当に人生の岐路なのか、それとも家電故障なのか、確かめなければならない。

こんなチャンスは多分もうない、これを逃したら、私はまたずるずるとカメラを買うのを先延ばしにしてしまうだろう。

社用自体会社から徒歩5分のところで、20分もかからない用事だったのですが、会社電話をかけ、昼休みを前倒しでとらせてほしい、場合によっては早退させてほしいと連絡して、その足で自宅に戻りました。

会社から家は30分くらいです。

そして発覚しました。

本当ならここが、エアコンから一斉にさわやかな風が流れるべき場面で、一番知りたいと思われるところというのはわかっています

でも、ここからのくだりは私と夫以外の人間が出てくることなので、いつから不貞があったのか、相手が誰だったのか等もふくめ、フェイクを混ぜても委細を書くことはできませんし、心情的にもしたくありません。

ちなみに夫には、「悪いけど体験稀有すぎたのでフェイク交ぜて匿名日記に書いた」というのは言いました。もしかしたら読んでるかもしれません。

【発覚してから

「いつ家にいたのか全部しってる」ということは告げました。

そのときの夫の真っ白な顔は一生忘れない気がします。ソロエルアリーナで売ってる一番白いコピー用紙くらい白かった。目がめっちゃ痛くなるやつ。

夫には、なぜそんなことがわかるのか、カメラしかけてたのか、というような感じのことをきかれました。

ここで、そうだと答えてもよかったかもしれないけど、どうせ後でそんなものないとわかってしまことなので、やめておきました。

「そんなことしてないよ。本当になんでかわからないの?」 ときいたら、すっごく考えてからエアコン?」と。

そうだよ、彼(彼女)こそが名探偵エオリアなんだよ…!

そのときも、名探偵エオリアIoT機能絶賛起動中の証である青いランプを光らせながら、私たちを見下ろしていたのでした。(見下ろしてない)

【現状】

夫と今後どうするのか、不貞の後処理等々は、まだ絶賛折衝中です。同居しています

エオリアは元気で、温かい空気を出しています

やり直すのか、やり直さないのか、エアコンを持ち出すのか、持ち出さないのか。

遠くから結婚に伴って転居してきて、仕事もここで持っている私には、天秤にかけることや考えることがいっぱいあります

仕事を辞め、地元に戻るとしても、転職がこのコロナ禍でうまくいくのか…周囲にむかっていったいどんな顔してればいいのか…まだ悩んでいます

ここまで読まれた方いるのかわからないけど、もしいるならなんとなく察せられている通り、私は反射や勢いでことを決めてしまえるたちでもなく…。

なので、情けないことですが、真の意味での結末というのは書けそうにありません。

【所感】

結果報告はこれだけで、あとはすべて私の所感です。ここまでもそうでしたが、長いだけでおもしろくない、いわゆるサレ妻のお気持ちや、続きを書くことにした理由などです。

なぜ家電誤作動でなく家族を一番に疑うのかという趣旨コメント複数いただいていた覚えがありますが、それにこたえたいなと思ったので、この記事を書くことにしました。

それは夫がもともとこういうことに関して怪しいところがないとは決して言えないタイプの人だったからです。

でも、エアコンIoT機能で発覚するとは思わなかったから、そういう意味での驚きは、正直言って今も大きい。自分体験しておきながら、嘘なんじゃないかと思ってしまうような。

それからもう一つ、前回、誤作動可能性は低いと感じるという追記のあとも、なお誤作動を疑うコメントがたえなかったんですが、部屋をいい感じの温度にするのが得意な探偵めっちゃ正確に動いてくれていました。

うちの(雇った覚えのない)探偵を疑いやがって! という一心もあって書いてます

なによりリアル友達にこんなこと話せないから…。

ようやく落ち着いてきて、文章も書けるようになったし「綾鷹でした」とかつまんないこと言ってますが、ことが発覚したときにはさすがに、ハリウッドザコシショウが誇張した野々竜太郎くらい泣きわめきました。(ザコシの中であのネタが一番好きです)

怒りで耳がキーンとなって、一時的に聞こえづらくなってしまい、リアルにあの野々村ポーズ何回もしながら「はあっ!?」って言いまくった。

血小板が多いたちなので、こんなに怒ったら血栓できて詰まって死ぬかもと、途中から自分心配になるくらい怒っていました。

そして、義両親が入寂していてよかったと、人としてよくないことを、でも心から思いもしてしまった。

そういう自分が嫌だなと今も思っています

でもマジでマジで涅槃で待ってて。初対面でめちゃくちゃ文句うからそれまで待っててって思ったし、前哨戦として秋の彼岸には、墓前にご子息の不貞を報告してきました。

そしてなにより。

あのー、今のエアコンめっちゃすごくないですか。

IoT、なめちゃいけない。これがものインターネット新時代の到来ですよ。技術進化人生を変える。(まだ変わってないけど)

いやあ、本当にすごい…だって私、ただエアコンを買い替えただけなんですよ? それだけなんです。

スマホを落としただけなのに、っていうけど、スマホを落としたら人生が変わるのはわかる気がする、だってスマホって今、ほとんど自分分身から

でも、私は、白物家電を買い替えただけです。なのに夫の不貞が発覚した。これが新時代じゃなくてなんなのでしょう。風が吹けば桶屋が儲かるくらい因果関係がわからない。

私の小さい頃のクーラー、なんか茶色い箱だったんですけど、あれがどうやって、人間不貞を暴くまでになるの? 

それはまだよくわからないけど、これって、パナソニックブランドスローガン、A Better Life, A Better World そのままの出来事だと思っています

夫の不貞をしらないままの生活より、知った生活のほうが、知った今の世界のほうが、私にとってはい世界だったに違いない。

とてもつらいし、すごく腹が立った、今も立ってるけど、しらないよりはベターだった。

私には知らぬが仏という言葉欺瞞無意味な慰めに思えるし、馬鹿にしているようにも感じる。

ベスト不貞がないこと。ワースト不貞があるまま気づかないこと。だとしたら、不貞があり、それを知れたのは、まさにベターなことです。

これには松下幸之助も草葉の陰でうれし涙を流しているんじゃないですかね(何様)

そのうえで、なかなか決断できない自分を情けなく思いつつも、この先自分がどうするか、ゆっくり決める権利が私にはあるとも思っています

私はむかし、夫に「顔がどんぐりに似てる」ってどや顔で言われたことがあって(※俳優ではなく木の実のほうだそうです)、え、どんぐり、顔ないじゃないですか。つるつるじゃないですか。

どういうことなんだろうと思って、「離婚する。どんぐり離婚だ」と怒ったことがあったんですが、まさかIoT離婚っつーかエアコン離婚っつーかエオリア離婚っつーか…

まったく笑えないし、さんざん書いた通り離婚するかどうかはまだわかんないんですけど。

私がどうするのか身の振り方を決めないままに書いてしまったので、もやもやする幕切れになってしまいました。

夏の終わりから、冬も深まった今日まで、うちのかわいいエオリア探偵のことを忘れずにいてくれて、知人には決して白状できないこの話を読んでくださった方がもしいたとしたら、心から御礼申し上げます

最後に、私には忘れられない夫の言葉があるのです。

それは、「増田(私)の内面のかわいさは、俺にしかからない」というものです。

言われてうれしかったなあ、と、あんなことがあってから、折にふれて思い出すようになりました。

 
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