はてなキーワード: 上通とは
http://anond.hatelabo.jp/20140430023142 がFtMの方だったのでMtFである自分自身の話など。
5年ほど前に大学を卒業し、普通に新卒として就活をしました。某上場日系企業に内定をもらいました。
その時はすでに精神科に通院していたので、内定後に人事にカミングアウトしました。
人事には「その外見で女性は無理がある」「通称名の使用(当時は改名前でした)も認められない」などと散々言われました。
上司と人事は把握しているがその他には大声では言わない、しかし同期はだいたい知っている。 中には露骨にオカマ扱いしてくる人もいましたが、概ね普通の男性として生活していました。
結局3年ほどでやめました。ホルモン治療をするかしないかぐらいの時期だったので、ここに勤務中は外見の変化は特にありませんでした。
退職してから何人かの友人に「どう扱って良いのかわからないと悩んでいた」と言われました。
次の会社では、特にカミングアウトをせずに過ごしてみようと思って、男性として就活した上で入社時の書類にとりあえず通称名の使用だけを希望して提出したら、黙って却下されてすべて戸籍名で名刺やメールアドレスが作られていました。
まだ外見的に女性として生活するのは厳しい状態だったのですが、戸籍の改名をする都合上通称名の使用実績が必要なので、改めて事情を話して通称名の使用だけを人事に願い出てみたところ、許可されました。ただ、入社してしばらくしてから名前やメアドが代わり、さらに上司から部署全員がいる前でカミングアウトさせられた(改名の事情を説明する必要があったとのこと)ので、結局全員が知ることとなりました。
最初は完全に男性として働いていましたが、ホルモン治療が進み、勤めるうちに何人かの女性社員とは仲良くなり、いわゆる女子会のようなものに参加させてもらったりもしました。
トイレは徐々に他の部署など事情を知らない人が、男子トイレで私の姿を認め引き返したりすることも発生するようになり、非常に気まずかったです。
その次の会社では、普通に女性として就活して採用されました。しかしながら健康保険や年金などの手続き上どうしても戸籍上の性別を伝える必要があったので、人事には伝えました。
人事には「積極的にはカミングアウトしたくはない」「女性として仕事したい」と言いました。これが認められ、普通に女子トイレを使い女子社員として働いています。
スポーツジムにも会社の女子社員と一緒に行き、女子更衣室で一緒に着替えています。シャワーが個室なのでこれがギリギリ可能です。
なお健康診断は近所の病院に行ったところ、名前と電話の声で完全に女性として準備してあったようで、健康保険証を提示して診察券を作るときに発覚し、本来であればわりとオープンな空間での診断が行われるはずだったのですが、別スペースでの個別対応となりました。逆にこういう対応してもらえるほうがありがたい人もいると思うので、おすすめです。東京ミッドタウンクリニックです。
結局見た目次第なので、見た目をがんばって磨くしかないと思いました。残酷ですが現実です。
ちなみに日本より海外のほうがハードル低いので、日本で微妙にパスするなぁと言う時は海外に行ってみると周りの反応変わっておもしろいかも。
「いつ手術するの?」「セックスどうするの?」とかそういう質問ばっかりするのはやめてください。主に男性からそういう質問を受けます。
あと今はパスして女性として生活しているので、三人称は「彼」じゃなくて「彼女」にしてもらえるとうれしいかなぁ。
日本企業はLGBTというかトランスジェンダーへの対応は全く慣れていないし、カミングアウトすると「余計な仕事を増やしよって」という対応をする人もいました。
その一方アメリカ系の会社は履歴書に性別欄もないし、概ね好意的に対応してくれました。アメリカ系おすすめです。
ソフトウェアエンジニアは売り手市場なのと、わりとリベラルな会社が多いと思うので、性別や性的マイノリティであることを理由に採用を取り消されたり、職場での昇進に影響することはその他の業種にくらべればかなり少ないような感じです。その点は非常に幸いです。
ちんこついているので女風呂はどうしても入れないので、本当にやむを得ない場合には男風呂に入ります。だいたい追い返されそうになったり、周りの人がじろじろ見てきます。知り合いと出会うであろう都内の入浴施設は使いません。そもそもなるべく避けるようにしてます。