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2011-05-02

Webサイト制作】独学素人jQueryで、ドラクエ画面を作ってみた

こんなサイトを作ってみました

 オッス、オラ日曜ネット大工

 1年に1回くらい趣味webサイトを作ったりする独学素人ノンプログラマーです

 仕事はIT系にかすりもしないけど、たまサイトが作りたくなるんです

 htmlCSSも知識不足ですが、作成ソフトに頼ればなんとかなります

 そんなレベルで無謀にも「JavaScriptも使いたいな」とか思ったりするわけですよ。

 で、たまに「簡単にわかJavaScript入門」なんてサイトや記事がありますよね。

 ああいうのを書いてくださる人に、ちょっと言いたい。

 あの、独学素人ノンプログラマーの俺をなめてませんか?

 あなた方の想像を絶するほどに、俺のIT系理解能力ゴミクズですよ!

 「簡単に分かる入門」にさえ入門できません助けて先生

 と、鼻水をたらしながら泣き出すような底辺レベルスキルしかないザコであります自分は。

 ですが、jQuery出会い、見よう見まねと思いつきで作ったら、こんなんできました

ドラゴンクエスト・ロトシリーズのストーリーまとめ

 jQueryってやつを使えば、ド素人にもこんなものが作れるんですね。

 超簡単で超便利! 作ってめっちゃ感動した

 そんな感動を伝えるため、このサイトの中身を説明してみます

 あと自分の個人的な超自己満足! いやっほぅ!

 なお、素人なんで専門的な解説は他にお任せします。

 用語とかあんまり使わずに、中高生でも読めるレベルで語ります

 (小学生はがんばれ! めっちゃがんばれ!)

 web制作にくわしくない方にも「どうなってるのか?」って雰囲気は伝わるかと思います。

 技術はないけど、人とは違ったwebサイトを作りたいって方、jQueryジオススメです

 きちんと勉強されてる方からすれば失笑ものの内容かもしれませんが、ご容赦を。

 よくある「入門」すら難しく感じる自分のような方々に届けるつもりで書きます

 くわしい方は、間違いなどがあれば温かくご指摘いただければ幸いです

 あと、「知識不足人間はこんな思考をしてるのか」という参考になればうれしいです

 前置きが長くなりましたが、それではサイトで使用したつのjQueryを説明します。

1・パッケージ画像が拡大されて表示されるとこ

 jQueryには「プラグイン」ってのがあります

 プログラマーさんたちが作った高性能なjQueryコードなんですが、このプラグインってのが超便利なんです

 使い方は、すでに作られているコードコピーして、ちょっとのアレンジするだけ!

 自分ゼロから作れなくてもOKなんです

 昔、jQueryの知識がほぼゼロだったころ、このプラグインを知りました

 で、俺も「カッコいいプラグインが使いてええ!」と考えて試しに使ってみたわけです

 けどまあ、プロが作ったコードを、知識ほぼゼロで動かそうなんて甘すぎですよね。

 でも、あんまり深く考えずに、貼りつけて動かしてみたところ――

 あっけないほど簡単に動きました

 それがサイト内の、パッケージ画像マウスを合わせると大きくなる部分です

 みなさま、マウスを合わせて動くか確かめてみてくださいませ。

 きれいな動きしてるだろ? ほぼコピペなんだぜ、それ。

 プラグイン「Bubbleup」

 紹介記事1 マウスオーバーを気持ち良くするjQueryプラグイン「Bubbleup」 | Web活メモ帳

 紹介記事2 JavaScript + Ajax 実践サンプル集 - jQueryのbubbleupプラグインでアイコンを拡大する

 配布元(英語BubbleUp jQuery Plugin to Spice Up Your Menu | AEXT.NET MAGAZINE

 ネット上にはこういうのがいっぱいあるんで、ぜひいろいろ眺めてくださいませ。

 とりあえず、プラグインまとめサイトを置いておきますね。

jQuery 469 プラグイン:skuare.net

 こういうの眺めても、「どうせこんなの使えないし」と思えますよね。

 でも、「これがコピペで使えるのか!」と思えば楽しくなってきません?

 このプラグインってのを使いこなすには、htmlCSSの知識が必要です

 ですが逆に言えば、それと切り貼りアレンジだけで、高性能のjQueryが使えるわけです。最高ですぜ。

2・最初の消える画面

 プラグインを貼ってカッコよく動いたんで、

「やっぱ俺天才だな、自作も楽勝じゃね?」

 と考え、最初に作った自作jQuery部分が、サイトの表紙です

 世の中には、JavaScriptを有効にしていない人がいます。

 たとえば、決して私ではありませんが、エロサイトで出る変な広告表示をさけるため、それを切っている人もいます。

 で、頻繁にエロサイトに通いすぎて、切ったままなのを忘れて普段のサイトを巡ると、たまに表示がおかしくなる。

 あれは実に面倒らしいですね。噂で聞きました

 で、そんな人のために「JavaScriptを有効にしてください」と書いた表紙をつけたわけです

 ですが、jQueryはまだよく分かってなかったんで、「入門」のサイトを眺めてました

 で、いくつか読んでみても、やっぱりすぐには分からん……。

 でもね、そういうとこには、「練習用サンプル」ってのがあるんですよね。

 練習台で「ボタンクリックすると画像が非表示になる」みたいなのがあったんで――

 それをほぼコピペしました。ふひひ。

 みなさま、いかがでしょ?

 サイトjQueryは、「画像クリックすると画像が非表示になる」とアレンジしています。

 最初に現れる画像クリックすると、画像が消えて下の画面が現れましたでしょうか?

JavaScriptを切っていると動きませんのでご注意を)

 この表紙は1枚の大きなjpg画像で、それをクリックすると消えるようになってます

 よく分からんまま見よう見まねで貼りつけて動かしただけなんですが、こ、こいつ、動きます

 なんつーか、簡単すぎる。マジでjQuery万歳三唱です

自分が主に使った入門用サイトの紹介>

 はじめてのjQuery

 ・5分ほどのスライド最初見たときは知識不足で理解不能だった。

 ASCII.jp:40分で覚える!jQuery速習講座

 ・初心者の神・西畑一馬様の入門講座。jQueryの雰囲気が分かる!

 なお、「はじめてのjQuery」を見たのが、このドラクエサイトを作るきっかけでした

 黒い画面に浮かぶスライドを見て、「ドラクエの画面っぽい」とひらめいたのです

 いろんなjQueryサイトを見てパクれる……いや、参考になるのを探すのは面白いかと思います。

 うちのサイトを見て、「懐かしのゲームブックサイトを作りたい!」とかひらめいてください。

 個人的に楽しみたいので、ホントぜひどうか誰かひらめいてください!

 で、簡単に動くのを見て、jQueryのすごさを改めて思い知り、きちんと勉強しようと考えました

 そこで助けられたのが、jQuery初心者救世主西畑一馬」さんの記事です

 それを見ながらようやくjQuery勉強を始めたのです

 なお、本格的に勉強しようという人は、入門の「速習講座」より、

 ASCII.jp:Web制作の現場で使えるjQuery UIデザイン入門

 という記事がオススメです

 これも同じく西畑さんの記事なのですが、こちらは量が膨大にあります

 速習講座では軽く流された部分も、一個ずつ丁寧に解説されています。

 本気でやる気に火がついた方にはこちらがオススメです

 というか、西畑さんは本を書いてはるので、それを買いましょう(布教)。

 サイト作成ではホンマに助けていただきました……!

3・「すすむ」と「もどる」

 勉強しながら、コピペでなく試行錯誤で作ったのがこれです

 ここは入門によく書かれる「アコーディオンパネル」をアレンジして作りました

 アコーディオンのように開いたり閉じたりするアニメーションでの演出です

 jQueryは、簡単にいろんなアニメーション効果がつきます。これが楽しんです

 そこから3種類を紹介すると、

 どうですか? なんかおもしろそうじゃないですか?

 自分サイトの「すすむ」「もどる」で使っているのは、スライドアニメーションです

<「すすむ」の仕組み>

 「すすむ」を押すと、表示部分が上に隠れて消え、次が表示されます

 あんま気にしなくていいんですが、処理を細かく言うと、

  1. 最初は一番目だけが表示部分
  2. クリックで、表示部分の次の二番目も表示
  3. 直後に一番目を上にスライドして消すことで、二番目がスライドして現れる

 という変な動きをしています。

 たぶんもっと簡単な処理ができると思うんですが、自力で考えてやるとこんな感じになりました

<「もどる」の仕組み>

 こっちは簡単。

 クリックしたら、表示部分の前の部分スライドして現れるだけです

 正直この「すすむ」には苦戦しました……。

 けど、ちょっと苦戦して勉強するところがあるのもまたよいです

 勉強したおかげで、jQuery能力がちょっと見えました

 htmlとかCSSとかからすると、jQueryはなんか信じられないくらい大量のことができます

 たぶん、jQueryの元になってるJavaScriptがすごいんでしょうね。

 わずかに勉強して改めて、使いこなしているプログラマーのすごさを思い知りました

4・「もくじ」とかの移動

 で、順調に進んでいたサイト作成最後で壁になったのが、こいつです

 この目次には、2つの仕組みがあります

  1. 「もくじ」にマウスを合わせると、ひょいっと選択画面が現れる仕組み
  2. クリックすると指定の場所へ飛んでいく仕組み

 1つめの、「マウスを合わせたときの動作」は「hover」というものを使っています。

 hoverってのは、「マウスを合わせたとき」ってことです

 なんか難しいのが出てきましたが、実はこれも入門講座の例をパ、参考にしました

 上で挙げた、「はじめてのjQuery」に出てきた「hover」の使い方の例ですコピー万歳

 でも、いきなり「hover」とか言われても意味分からん人も多いですよね。

 なので、どんな感じで動いているか、「ふーん」とイメージだけ見ておいてください。

処理イメージ

  1. 初期状態では選択画面を隠す
  2. 「もくじを hover(カーソルを合わせる)したとき」「選択画面を 表示させる」
  3. (hoverじゃないときは、選択画面を隠す)

 ということをやっています。

 これは簡単な処理した。まあ、ほぼ丸写しですし……。

 で、苦戦したのが、2番目の「クリックして移動」です

(なお、パッケージ画像クリックしたときも同じ移動を使っています)

 処理の内容としては、たとえば「ドラクエ1・1話」の項目に飛ぶ場合

  1. ドラクエ1・1話」の前の部分すべてをスライドさせて消す。
  2. ドラクエ1・1話」の部分スライドさせて出す。

  (実際に見えるのは、2のスライドして出てくるところだけ)

 という処理です

 が、なぜかここでエラーが。

 「ドラクエ1・1話」に飛んだ後、「すすむ」がうまく使えない……。

 まるで「次が存在しない」みたいに進まなくなってしまうんです

 ぶっちゃけると、ここは今でも原因が分かりません。

 で、理屈が分からいから、思いつく方法を手当たり次第試してみました

 その中で成功したのが、「次が存在しないなら存在させてしまえ」というものです

 何を言っているかからないと思いますが、大丈夫、俺も分かりません。

 いちおう処理としては、

 1・「ドラクエ1・1話」の前の部分すべてをスライドさせて消す。

 1.5・「ドラクエ1・1話」の後ろの部分すべてをスライドさせて出す。

 2・最後に「ドラクエ1・1話」の部分スライドさせて出す。

  (実際に見えるのは、2のスライドして出てくるところだけ)

 と、1.5を入れたものです

 自分でもなんで成功したのかはよく分かりませんが、きちんと表示はされています。

 よく分からないなりにも動いてしまったのは、きっとjQueryのパワーだと勝手に納得しておきます

(ここはきちんと知識のある人に見せるのが恥ずかしい内容ですね。変なコードですみません)

最後お話したい、jQueryのすごいパワー

 つまるところもありましたが、以上がjQueryでの処理です

 これで何とかサイトは完成しました

 たま休日作成する趣味レベルサイトとして、自分でもすごく満足です

 で、このサイトを作って気づきました

 jQueryは何がすごいかって、これ、めっちゃ楽しいですよ。

 ・プラグインコピペするだけで見違えるように、サイトが動く。

 ・ちょっと表現を覚えるだけで、表現アニメーションが加わる。

 ・さらに研究すればするほど、いろんなことができるようになる。

 今までJavaScriptとか、独学素人なんで、なかなか勉強する気が出ませんでした

 勉強の大事さは分かるんですが、時間とか取れないです

 しかも、「関数引数がどうたらで、まずは足し算をアラート表示」とか、あまりやる気が出ません。

 でも、jQuery勉強の成果がすぐにめっちゃ分かりやすく出ます

 たぶん、自分にとって一番効果が大きかったのは、簡単さよりも便利さよりも、「やる気が出る」ってことでした

 実は、いったん完成した後、付け加えた機能があります

 それは「すすむ」の部分

 「最後のページで『すすむ』をクリックすると、始めに戻る」という機能です

 ここは、jQuery独自の機能を使ったわけではありません。

 JavaScriptの「if構文」を勉強して作りました

 jQueryJavaScriptの一種なんで、こういう構文が使えるんですよね。

 どんな感じの処理かを説明すると、

  • もし、最後なら最初に戻る。
  • それ以外なら、表示を次に進める

 という、単純なものです

 単純だけど、初めてのJavaScriptの構文で、自分には大きな一歩です

 今まで進むことができなかった、本当に大きな一歩を、自然と踏み出せていたのです

 届けたいので、もう一度書きます

 jQueryめっちゃ楽しいです

 めっちゃ楽しくて、やる気を引き出してくれるんです

 今はま技術はないけど、魅力あるwebを作る力を身につけたい方、jQueryジオススメです

 自分も取れる時間は少ないなりに、楽しみながら少しずつ進歩していきたいと思います。

 このような長い文章をご覧いただき、誠にありがとうございました

2009-11-30

http://anond.hatelabo.jp/20091130083616

脱出ゲーム、超おすすめ

技術不要。極端な話、紙と鉛筆で出来る(要はゲームブックね)。

代わりにアイディア必須。ネタがしょぼいと見向きもされない。

2007-11-06

[]洞穴に近寄ってみようか

増田は雨に濡れながら洞窟入り口に近寄ってみた。

どうやらこの奥から池に注ぐ湧き水がわいているようだ。

少し空洞のまんなかに井戸のようなものがある。

そのとき増田は井戸のさらに奥から明かりが漏れているのに気がついた。

誰かいるのだろうか?

声をかけてみる…

なんとか井戸の向こう側にいってみる…

ゲームブックの先頭はこちらから

http://anond.hatelabo.jp/20071101142841#

2007-11-03

anond:20071103195902

確か、小学国語宝島地図か何かがあって、それにまつわる物語を書こうっていう授業があったのがきっかけだった。

枚数が制限されていなかったので、全ての分岐を記述して作文用紙でゲームブックめいたものを作って提出した子がいた。誰だか憶えてないのが残念だけど、今考えるとすごい才能だよね。

そこからゲームブックのようなもの(自作)がクラス流行し、他のクラスにも広まっていった。ちょっと記憶曖昧だけど、かなり多種多様だったと思う。覚えてるものとしては、宝島の応用、ファンタジー魔法とか妖精とか)、スペオペみたいの……虫の世界テーマにしたようなものまで現れた(虫博士恐竜博士、魚博士たちのいる時代でした)。とりあえず、オオスズメバチ最凶だった。こやつ、たぶん夏場に侵入して大混乱引き起こしたから強かったんだろう。襲われた生徒が廊下に逃げ消化器を倒し、消化器暴発、その煙を火災勘違いした誰かが警報機を鳴らし、大変なことになってしまったことは忘れられない。でも実は前後どっちが先か憶えてないから、無関係かも知れない。

あんまり戦いをテーマにしたものは無かった。うまく逃げるとか、そういうのが多かったと思う。多分ブーム引き起こした張本人のやつが宝を得ることがテーマで、それの模倣から始まったからだと思う。記憶に残っていないだけかも知れないけれど。

けれど、ずっと続いたわけじゃなかった。難易度インフレが起こって、誰も遊べないゲームブックばかりが量産されるようになって、ブームは終わった。あんなに流行っていたのが嘘のように忘れられていったように思う。あの楽しさが忘れられなかった数人がその後中学出会い田舎なせいか、殆ど一貫といっていいくらい小中学のメンツは同じ)、TRPGに興じたのは、また別の話。

ゲームブックのおもひで

消防の頃やたら流行ってたなぁ

みんなでノートに作ったりもしてた

ラスボス先生なことが多かったなw

 

記憶に残っている作品やゲームブックにまつわる思い出などあったら教えて下さい

2007-11-02

[]雨にぬれてでも市街地

これは夕立だ。すぐ晴れるだろう。

増田公園の外へ出ようと雨の中を小走りに走りだす。

ふと、前を走る犬に気が付いた。

その犬はリードを引きずりながら走っている。

飼い主は近くにいるのかな?

増田

犬に追いつくために速力を上げる ・・・http://anond.hatelabo.jp/20071103062103 へ

飼い主がいないかとあたりを見回す・・・

追記:トラックバックを送ってしまうと元ページで見えてしまうね。元ページからリンクされるとこっちにトラックバックが付くし、「もどる」はいらないと思われる。

追々記:[増田ゲームブック]で追えばわかると思うんだ。

2007-11-01

だれかだれか

Wikiゲームブックをかいてくれ

クリッククリックで先進めるかんじでな

とうぜん「戻る」ボタンで戻れること

2007-06-28

無駄にだらだらと読書の話

私が本にのめり込むきっかけとなったのは、小学二年生の時に親から買い与えられた江戸川乱歩だった。題名は覚えていないのだが、怪人二十面相シリーズのどれかだったと思う。それまで童話ゲームブックしか読んでいなかった私は、たちまちその"はじめての小説"に夢中になった。何度も読み返し、本屋に行くたびにシリーズをねだり、次々と読破していった。読書欲、を感じた最初の瞬間だった。初めて自分のおこづかいで買った小説は「三角館の恐怖」で、この本に関しては購入した店も、そのシチュエーションも、はっきりと覚えている。あの頃は今よりももっと、本は輝いていて、私にとって尽きぬ宝の山のようだった。

やがて江戸川乱歩子ども向けに出ているシリーズを制覇した私は、買い間違えたことをきっかけに、よく似た装丁のアルセーヌ・ルパンシリーズにも手を出した。「奇巌城」「813の謎」……ルパンの冒険と謎に胸をおどらせることの幸せだったこと。読み終わった私は、今度は祖父母に世界文学全集をねだった。この頃にはもう、両親よりも祖父母にねだる方が勝率が高いことを、私は理解していた。手に入れた全集は分厚く、何冊も連なり、私はそれをむさぼるように読んだ。私はそこにある本を読まずにとっておくことや、ゆっくりと何回にも分けて読む、ということの出来ない人間だった。覚えたての読書の味は熱病のように私をとりこにしていて、憑かれたように全集に没頭した。「海底二万マイル」「秘密の花園」「小公女」「黄金虫」……めくるめく世界は、まだまだ幼かった私の前にどこまでも広がっていた。

そうして、三年生になる頃には親はもうあまり本を買ってくれなくなった。その代わりに、図書室があるじゃないか、と私に言った。図書室に入り浸ることを覚えたのはこの頃だったと思う。毎日、給食を終えるなり図書室に駆け込んだ。読書に熱中するあまり、本棚の影で授業が始まっていることにも気づかず本を読み耽ったのが、私が始めて授業をさぼった思い出だ。その調子で図書室を開拓し、私は年間で20枚以上の図書カードを消費し、登下校の最中も歩きながら本を読んでいることで先生に怒られ、一年と少しが過ぎる頃には図書室の本は大体読んだと豪語するまでに至った。

それでもまだ読む本を貪欲に求めた私は、父親に面白い本を尋ねた。本の世界はあまりにも広く私の前に広がっていて、私はまだ、指針がなくては進むべき方向が分らなかった。父は私に「ロビンソンクルーソー」を勧め、それを私が気に入ったとみるや、次々に本を教えてくれた。これは後に私が入り浸ることになる図書館のものだったが、この時の私はまだ図書館を知らなかった。「二年間の休暇」「トムソーヤの冒険」「月面旅行」「地底探検」、冒険もの、漂流モノにはまったのがこの頃だった。

五年生になって、私には新しい友人が一人増えた。彼の影響を受けて、私は今度はSFの世界にのめりこむことになった。タイムマシンものよりも、謎のウイルスの話、宇宙人よりも、突然変異体が暴れまわる話が好きだった私を、彼が笑っていたことを覚えている。最も印象に残っているのは植物が突然人を襲い始める話で、何故か最後の部分だけ落丁していて読むことができなかった。そのせいで今でも覚えている。

六年生になってようやく、私は図書館という広大で未知の宝の山に足を踏み入れた。ここで赤川次郎にのめり込み、やっと私は、"作者で本を選ぶ"という指針を手に入れた。今までSFであればSFを、無人島ものであれば無人島ものを、とジャンルで開拓していたことに比べて、作者、という指針は非常に分り易かった。何より図書館は作者ごとに整理されていて、端から読んでいくのにちょうどよかった。私は弟の分のカードも使い、12冊借りては読み、翌日また12冊借りては……ということを夏休み中繰り返した。たまに別の作家の本に手を出し、それが面白ければその作者の別の本も…というように"あ"から順に私はじりじりと侵攻していった。

あの頃むさぼる様によんだ赤川次郎の面白さを、今ではもう理解することができない。けれど棚ひとつを埋めつくす赤川次郎の著作を眺めながら、少なくともここに棚ひとつ分の読む本がある、と奮い立った胸の高鳴りはしっかりと覚えている。赤川次郎森村誠一筒井康隆といった、あたるとデカイ作家は、あの頃の私には本当に偉大な存在だった。その分、寡作作家は私の包囲網からはすっかりと抜け落ちていた。

穴を埋めてくれたのは、母だった。母は私に恩田陸をすすめ、若竹七海をすすめ、服部まゆみをすすめた。それらの少しマイナーで著作の少ない作家の作品は私を魅了し、私は父より母を頼りにするようになった。母は次に、綾辻行人西澤保彦をすすめ、有栖川有栖を見切っていた私に、江神先輩シリーズを読ませて改心させることに成功した。いわゆる推理小説にはまったのがこの時期、中学二年から三年にかけてだったと思う。

母からは面白い作家だけでなく、"賞で選ぶ"という新しい指針も教えられた。母のお気に入りはメフィスト賞日本ファンタジーノベル大賞で、私が講談社ノベルの新刊を全てチェックする、という蜜月の日々を一時期過ごしたのは、このせいだった。

中学卒業する頃には私はいっぱしの読書家になっていた。最早教えを請わずとも、本屋を回り、タイトルを眺め、新たに開拓することができるようになっていた。けれど、書くスピードの方が確実に遅く、読む本はいずれ尽きるのではないか、という思いが頭に時折浮かぶようになったのもこの頃だった。

そんな思いを裏切って、高専に進学した私は新しい世界を知った。ライトノベルというその手付かずの場は、まだまだ広く私の前に残っていたのだ。コバルト,電撃,スニーカー,ビーンズ,ホワイトハート,デュアル,富士見……毎日学校帰りに本屋で一冊読破する、という本屋に迷惑な習慣を身につけたのはこの時で、毎月いっぱい買ってるのだからいいではないか、と自分の中で言い訳していたような気がする。当時バイト代は半分近く本代に消え、年間30万に届こうという勢いだった。今思えばあれが最後の、輝かしい読書の思い出だ。銀河英雄伝説を一気読みして泣いたことも、グインサーガを一週間で既刊読破し、読む時間と巻数が反比例していることを嘆いたことも、銀の海金の大地を捜し求めて古本屋を回ったことも、本当に懐かしく幸せだったと思う。

今ではもう、好きな作家の新刊と一部の賞の受賞作品をチェックするだけで、何も新たに開拓しなくなった。開拓する余地も、なくなってしまったように感じる。今でも本は変わらず楽しく、面白いもののままだ。それでも全てをかけてのめりこむような読書はできなくなってしまった。

まだ海外作品と古典が残っている、そう思うこともあるけれど。それに手を出すのは隠居生活に入ってからになりそうだ。

2007-05-25

Re: 分岐するリレー小説

リレー小説も考えたけど、書く方はともかく、読む方は分岐されると辛いと思うんだ。

ま、リレー小説で分岐が選択肢になってる=ゲームブック風、ってことで

本質的には同じことかもしれない。

Re: 学問の黒板のあの記事を読んだ(ゲームブック風)

ごめん本題とは関係ないのだけれど、

増田ゲームブック風にトラバリンクつなげていくというのはどうだろうか

トラバひとつがひとつが選択肢になっているような

あ、でもトラバ張ると中身ばれちゃうか

学問の黒板のあの記事を読んだ(ゲームブック風)

ある人が一輪車に乗ろうとしている。仮にAと呼ぶ。Aは一所懸命に乗ろうとし、乗れたように見えることもある。

その様子を見ている人がいる。仮にBと呼ぶ。Bはニヤニヤとした笑いをかみ殺しながらAの様子を見ている。

あなたは不思議に思う。なぜBは懸命に頑張るAを見て笑うのだろう。

そこへあなたの友人が通りかかる。あなたは友人に尋ねる。

「あの人がどうして頑張る人を見て笑うのかわかりますか」

友人は答える。

「乗ろうとしている一輪車の車輪が四角くて、そもそも走れるようにできていないから。Bはプロの一輪車乗りで、車輪は丸くなければ走らないと知っているんだよ」

車輪が四角いとなぜ走れないのか、あなたは友人に説明してもらう。なんとなく解ったような気になったところで、あなたは思う。Aはその車輪では走れないということに気付いていないのだろうか。誰かがそのことを教えてやればいいのではないか。友人は答える。

「Aは、今までの常識をひっくり返す乗り方を編み出せば、四角い車輪でも走れると考えているんだ」

Aの周りには人だかりができている。人だかりが大きくなると、Bは笑うのをやめ、ため息をつく。友人は言う。

「ふたりとも同じように思われているけど、Aが持っているのは今のところ本物の一輪車じゃない。Bはそれが分かっているから、Aがそれを一輪車だと呼ぶのが許せないのさ」

それじゃあ、Aの周りの人たちにそのことを説明すればいい、とあなたは思う。友人は答える。

「どうして四角や三角じゃだめなのか、なぜ車輪がないと走らないのか、Bがすべて説明していたら、一輪車に乗る時間がなくなってしまう。一輪車乗りが一番しなければならないのは、一輪車に乗ることだからね」

ふと振り返ると、ある人がバイオリンを弾こうとしている。仮にCと呼ぶ。Cは一所懸命に弾こうとし、弾けたように聞こえることもある。

その様子を見ている人がいる。仮にDと呼ぶ。Dはニヤニヤとした笑いをかみ殺しながらCの様子を見ている。

あなたとあなたの友人は不思議に思う。なぜDは懸命に頑張るCを見て笑うのだろう。

2007-05-16

もう、ほんとこの国はどうかしている

いったいどうなっているんだ。

ありのまま今起こったことを話すぜ

決算というやつだ。会社は大した規模じゃない。

申告をしなきゃいけないので書類を書いてたんだ。

何十枚という書類があって番号が振ってある。

何の別表だかわからないが別表って書いてあるんだ。

[1]って書いてあるやつを見る。

俺はそんなに几帳面じゃないが1番ってかかれてたら1から始めるだろ?

おきまりの名前を書いた後に項目1があるんだ。

項目1には別表の4の38の1を書けと書いてある。

しかたないので別表1を後回しにして別表4に飛んで、埋めていく。

別表4を埋めるのに別表8だの、14だの、6だの17だのの数字を書けって書いてあるんだ。

ようやく終わって2番目の項目をみるだろ?

36又は37って書いてあって、

36を見ると34+35って買いてあって、

34を見ると30の22%って書いてあって、

30をみると1の金額又は・・・とか書いてあるんだ。

どんだけゲームブック好きなんだよ!!

で、そんな感じで埋めていくんだが、そんな項目が延々と別表1だけで47ある……

しかも2セットあって、別表ではない本表みたいのも16枚2セットあるんだ。

ワシの税務申告書は108式まであるぞ!!

表を書いている途中で、間違いに気が付いたり、決算の科目に不安を感じて問い合わせたりすると全部が振り出しなんだ。

しかもいちいち用語が意味がわからない。

もうね吹き上がりますよ?

どんなスパゲティですか?

一体なんのための税金ですか?

一体どれだけの人のどれだけの時間を無駄にすれば税金を集められますか?

一体これをどれだけのコストを掛けて確認して管理できるのですか?

一体なんなのですか?

滅びろ!!!!

2006-09-26

[]ヒマだからレゴRPGでもやろうぜ

遊び方

  1. 俺のネタ振りにゲームブック方式(http://anond.hatelabo.jp/20060925101943)で答える。
  2. 選択肢に応じた文章と写真をこっちで作るので、回答者ネタ振り不要。
  3. エントリにこのエントリへのリンクがあるとユーザーフレンドリー。

てな感じで。割とバッドエンドの多いゲームになるとは思うけど。

060926_0910~01

おうさま

「えんろはるばる よくぞきてくれた。ゆうしゃジェイコンよ。

しってのとおり わがくには あくのドラゴンのきょういにさらされておる。

おぬしのかつやくに きたいしておるぞ。」

さあどうする?

2006-09-25

すまん

だからゲームブックやるなら続きの話題振りまでちゃんと書けと

http://anond.hatelabo.jp/20060925131914

しかしそういうことは最初に書いておきたまい。こちとら素人なんでい。

[]

ゲームブック案。

  1. 適当に文章を書く
  2. 選択肢を作りたい人がタイトル選択肢を記入してトラックバック送信。

文章を書いた人が選択肢を設定できず、読者の参加によって初めて物語に広がりが生まれるところがWeb2.0的。

追記

だからゲームブックやるなら続きの話題振りまでちゃんと書けと

http://anond.hatelabo.jp/20060925131914

しかしそういうことは最初に書いておきたまい。こちとら素人なんでい。

http://anond.hatelabo.jp/20060925132712

ということらしいのでそのように。

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