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2022-03-21

古さを感じさせない昭和メソッド

平均年齢高めのはてな諸兄なら、なんとなく覚えている人も結構いると思うが、今ほどシンセサイザーが発達する前の昭和歌番組は、伴奏ジングルのためにお抱えのミュージシャンが多数出演するという、現在では考えられないほど贅沢な造りだった。

なおかつ演奏者の調達の都合(まとめて声掛けできる)からか、それが歌番独特のサウンドを生んでいた。

そのサウンド自分の耳で聴いた感じや、当時の関係者が昔どこかのサイトに書き残していた情報によると、どうやら楽器編成は以下の通りのようである

さて、「自分の耳で」と書いたが、これは別にyoutubeに上がっている昭和歌番組アーカイブけが頼りではない。

というのも、このサウンド平成を通じて令和の現在に至るまで、着実にアップデートしつつ受け継がれているからだ。

個人的には主にアニメゲームとかの2次元コンテンツ関係で見る機会が多いので、以下全てそっち系から、古い順に曲紹介である

昔と違って予算関係もあるのか、曲によっては弦やリズムセクションが打ち込みだったり、更にはブラス隊まで打ち込みになってそうなのもあるにはある。

ただ最近シンセ音源はかなり高品質なようで、そこそこ「生っぽい」感じ。

ともかく、いずれの曲も華やかなトランペット、印象的な旋律を奏でるヴァイオリンがとても魅力で、上手いアレンジだとピアノの立体感サックスの艶、トロンボーンの直線的で力強い咆哮、ヴィオラチェロの全体を包み込むような響きも楽しめる。

聴き慣れてくると癖になるサウンドだし、何よりバンドユニット以上に「プロミュージシャンが集まって奏でている」迫力がひしひし伝わってくるのも良い。

なので、今は色々厳しい話も多いと思うけど、細々でもいいから無くなってほしくないサウンドだ。

あと、個人的に当時の昭和の歌番のサウンドが途方もなかったと思うのは、予算や人の都合からか、レコード(CDすらない時代)の原曲と同じかそれに近い楽器編成を実現できない場合でも、番組ではレコードと同じに聞こえた点。

少なくとも素人視聴者には違和感ない程度に一緒に聞こえるというのは、個々のミュージシャンちゃん歌手個性とか歌の性質理解し、音に仕上げていたことを意味するわけで、これこそプロの技だよなあと感心してしまう。

自分の音だけでなく、他人のための音を作るって、まさに仕事しているというか。

2011-08-15

歌い手クラスタとある会社社長に潰されるのか


歌い手クラスタコミケットを潰すのか」 http://togetter.com/li/173853

これに出てくる「歌い手サークル目当ての参加者マナーが悪い」と注意勧告を受けた

社長(R45)@r45shachou」という人物が誰なのか?よく知らなかったのでこの人のサイトブログを見て確認してみた。

どうやらこの人物(株)創作工房というドラマCDなどを作っている会社社長らしい。

http://www.sousakukoubou.jp/

ブログによると「ちょっと賞味期限が切れて発酵している女子の部類に入りまして

非常に個人的なコミックマーケットの歴でいうと今年で21年目の猛者レベル」の人なんだそう。


この創作工房は、ニコニコ動画で人気の男性歌い手を複数人集めてきて

キャラと声を振り分けて学園ものホストクラブという舞台設定のドラマCDシリーズsmily」を作っている。

http://www.smiley2.com/

で、そのドラマCDに参加した男性歌い手たちの中から数人がコミケにもサークル参加していた。

以下そのリスト。これを見た限りではほとんどが壁やシャッターサークルだ。

「羊川くんこと らむだーじゃん」 東A 54b

「市形くんこと けったろ」 東A 62a 

御影&天知ことYU&vip店長こと テキサスからきた2人組テリー&ジョン」 東A 87b

「犬飼くんこと コゲ犬くん」東Z 23b

「波尾先生&根元先生こと clear&nero」 東A 85a

黒川先生こと 蛇足」 東A 83ab

サークル名:smileレコードと蛇下呂どうでしょう


この社長氏は、『「どこのサークル」という話ではなく「ニコニコ歌い手サークル全般」』に対する注意勧告だと

何度も強調して言っているけれど、これって本当は「この社長が関わってるニコニコ動画歌い手サークル」に対しての

極めて個別な注意勧告だったんじゃないの?という気がしてならない。

事実社長氏の「(警告は)シャッター前のうたいてサークルさんすべてにですー」という発言に対して、

社長氏とは関わりのない別のシャッター前の歌い手サークルに「そんな通達は来ていない」と言われて

初めて「東3ホールの83-85のスペースに言われました。」と訂正をしている。

なぜ最初に「 東3の83-85 」といわずに「 歌い手全体 」を強調したのか?

おそらくの話。スペース番号を限定することで社長氏が抱えている・関わっている歌い手に対して名指しで非難が来るのを避けたい、

という心理がどこかにあったのだろう。だから準備会が言ったとされる「歌い手サークル全般に困っている」という言葉

「そうか、自分達だけが悪いんじゃないんだ!全体が悪いんだ!」とある種の免罪符的に受け取ったんじゃないだろうか。

そして本来はある一部のサークルの問題だったものを、それ以上に全体の問題ですよと強調して置き換えて喧伝した。

歌ってみたクラスタって中高生や若い人が多くて無知ものから

マナーが悪い「お客様」(参加者ではなくあえてお客様という表現です皮肉です。)が全体的に多いのは事実だと思う。

でもそういう人達を大量に抱えていて何か問題となりそうな大手歌い手サークルって、大体この社長氏が関わってますよね。

ジャンル全体の問題と主張していたそのほとんどは、実はこの人とその周辺のせいなんじゃないの?

今回、社長氏がtwitter提唱していたことはマナーを守ろうってことなのでそれは決して間違いではないし、

コミケ参加者全員がもう一度帯を締めなおすべき事柄である。だが正論であるがゆえに非難し辛くて尚更たちが悪い。

それお前んとこの問題じゃねーの?と言えない。つっこめない。

案の定こうして、歌い手クラスタ全体が問題であるとされたまま広まっていき、

日ごろからまりニコ動の歌ってみたに対して良いイメージを持っていない層に

「また歌ってみたの奴らか!」とジャンル全体が非難されネガキャンされるという結末になった。

こうして醸成されるネガティブ空気は、そのまま今後何かクリティカルな問題が起こった際に、

問題だらけの歌ってみただからジャンルごとコミケから排斥されてもしょうがない、という空気に繋がりかねないと思う。

 
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