辞める理由:24時まで起きているのは健康的ではないから。1日に2作品でトップになった時にもうこれ以上のやりこみ要素もないなと思ったから。
コツ3:すぐ思いつかなかったら別の作品を読め
コツ4:大きな流れに逆らうな
コツ8:難しい話はするな
コツ9:「それな」を目指せ
コツ10:今週の見所を短くまとめろ
はてなブックマークのコメントと同じぐらいの文字数で感想を書き込めるシステムだ。
そこには大抵はてなスターのような機能があり、そしてスター順のソートがある。
今まさにはてなスターの功罪が語られているが、漫画のコメント欄でスターを貰うのも同じように脳内麻薬が出る。
自分のセンスが他人に評価されるのは、それが単に人の褌を借りて利益を得る寄生虫のような行為でもあっても気持ちがよいものだ。
そうじゃないならはてなブックマークなんてもうとっくに潰れている。
私もまたそんな「他人の作ったものに寄生して脳汁を稼ぐ」ことに魅せられた人間だ。
そして私がこれは稼げそうだと目をつけたのが「漫画サイトのコメントでスターを稼ぐ行為」だったのである。
主にジャンプ+を生息地にしていたが、1日に2つの作品でスター獲得数トップになるという偉業を達成したこともあり引退を決意した。
ダブルトップを体験したせいで1作品でトップを取っても脳汁の出が悪くなったのだ。これを薬物耐性と呼ぶ。
ジャンプ+でコメントランカーをしていると寝る時間が遅くなり生活のリズムが乱れるというのも引退を決意した近因だ。
まとめると「脳汁のコストパフォーマンスが悪くなった」のだ。
だが私が学んできたコメント承認欲求稼ぎ術がこの世界から人知れず消えるのは寂しい。
冒頭に書いた10個のコツを守ればよほど文章力が終わっていない限りは試行回数次第でいつか1位だって取れる。
ここでは何故あの10個のコツでコメント欄のスター(ジャンプ+の場合はいいねなので、以下はいいねと呼ぶ)理由を知りたい人向けに解説をしていこう。
0:00にログインして一気に漫画を読んでいき、良いコメントが思いついた順に書き込んでいこう。
基本的に1作品目はスマホやタブレットで読んで、2作品目以降はPCのブラウザから読むのが効率的だ。
何故かというとPCのブラウザ版は更新が1分ほど遅れることがあり、それを待っていると出遅れるからだ。
書き込みのスピードを考えるとPCを持っているなら泥エミュから書き込んでいくのが効率的だろう。
だがここで気をつけることがある。
「全部読まずに速攻でコメントするな」という風潮がジャンプ+にはあるのだ。
なので急いで読んで雑なコメントをしても伸びは悪い。
1作品目を速攻で読んだらコメントせずに2作品目を読み始めて、2作品目のコメントをするときに1作品目のコメントもするぐらいが丁度いい。
スピードとコメントの質を両立するためにも、読んですぐいいコメントが思いつかなかった場合も飛ばして次の作品を読み始めてしまうべきだ。
確かに速攻で「えちえちすぎワロタ」とコメントをすることでやたら伸びる場合もあるのだが、そういった雑な速攻が有効でないことの方が実際には多いのだ。
何故なら大部分の漫画は読みたい人が読んでいるのであって、斜に構えてケチをつけに来ている読者は一握りだからだ。
重箱の隅をつつくようなツッコミで冷笑を誘うコメントでは10位は取れても1位は取れない。
ただし、コメント欄を読みに来る読者の大部分がアンチである漫画だけは違う。
ジャンプ+は精神年齢低めな空間なので叩いていい認定がされた漫画にアンチコメントを入れに来るユーザーが少なからずいる。
コメント欄の空気を見るとその漫画がどういった客層に読まれているかが分かるだろう。
その流れに逆らってはいけない。
コメント欄は承認欲求を満たすための場だが、だからといって自分の好き勝手に振る舞ってもいいねは貰えない。
他人が望むコメントをすることでいいねを貰うWIN-WINの関係こそが最も得をする。これをゲーム理論という。
流石は超大手サイトだ。
よっぽどの暇人であっても全部のコメントを細かくチェックする余裕はない。
つまりそれぞれのコメントに与えられたいいねチャンスの猶予はほんの一瞬だけということだ。
一瞬で意味を理解可能で、その一瞬でいいねと思わせることが出来るかが重要なのだ。
まず大事なのが話を短く区切ることだ。
この解説コーナーは解説のためにダラダラと書いているがこのような文体でコメントをしてもいいねは増えない。
冒頭のまとめのように短く区切ってズバズバと終わらせていくべきだ。
いいねを入れる価値が失われない範囲で短いほどいいと思っていい。
漫画を読んだ感想を語りに来ているのだから、求められるのは「漫画を読んだ感想を短く言語化してくれているコメント」なのである。
つまる所「君の代わりに最高の感想を言ってあげるからパクってね」みたいなモノだろうか。
とりわけ伸びやすいのが漫画の全体像や注目すべきシーンの良い所を短く纏めたもの。
気づけばアハ体験な伏線だったり、なんでこんなに感動したのかを端的にまとめたものだったりだ。
ここには正解と言えるものが存在せず、センスと運とスピードがかけ合わさったガチャを回す実に脳汁が出る所だ。
「此方も抜かねば…無作法というもの…」のような中身なんて一切ないようなコメントが実は正解だったりするパターンもあり、「それな」のいいねを集めるためには見極めが肝要となる。
気をつけたいのは、コメントを読む側は基本的に忙しくて一発で理解できないコメントは無視するということだ。
そしてジャンプ+の読者層には子供も多いし、大人でもオツムが弱い人も大勢いる。
これらの人種からのいいねを完全に切り捨てていると一位を取る難易度が大きく上がる。
誰にでも分かる程度の難易度で、端的に分かりやすく、共感を得られるようにするのだ。
ここまで読んでくれた人のためにもう一つコツを教えると、いいねを押した瞬間相手に脳汁が出るようなコメントを心がけると少しだけ差がつく。
前も言ったようにコメント欄はWIN-WINを目指すゲーム理論の世界な訳だが、そこでのWINは何もコメントを読む瞬間だけに存在するのではない。
共感したコメント、ちょっと賢そうなコメント、センスのあるコメントを見抜ける俺センスがあると思わせるコメント、それらにいいねを押す瞬間、相手にも脳汁が出るのである。
この意識を持てるようになるとコメントランカーとして一皮剥ける。
一位はもうすぐそこだ。
えちえちすぎワロタ